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友人に連れられとき宣をみた話

2022年8月11日

「まさか、アイドルのライブに行くことになるなんて」
そう思っていた。

今まで二次元三次元問わず広く浅くアイドルを好きになってきたし、アイドル好きも周りに多かった。
当然国民的アイドルのAKBは憧れの窓だった。
中学生の時にラブライブ!にハマりライブビューイングやファンミーティングに行ったりした。他にもでんぱ組.incにハマってカラオケに行っては熱唱し、喉を潰すなどをした。
高校生の時にアイドルマスターシリーズにハマり、デレステを病的にプレイした。担当のイベントではランキング3桁を狙ってもうやりたくないとさえ思った。友人と地元の地下アイドルのリリースイベントに行ってバカになって撮影会に参加した記憶がある。
大学生になりプリティーシリーズのオタクになった。これもいわばアイドルコンテンツである。プリリズはプリズムスタァだけど。私立恵比寿中学にハマってちょっとずつCDを買ったり生写真を買ったりということをしていた。
とまあ、アイドルアニメばかり観てアイドルコンテンツにばかり好きになってきたし、三次元のアイドルグループもそれなりに好きだった。
また、なぜか私の周りにはハロオタとやらが多くことあるごとに布教をしてくるのでハロプロも多少履修していた(もちろん嫌ではなかったし)。
かといってワンマンライブに行ったことはなかったし、「まあ、時間があれば行きたいなー」くらいにしか思っていなかった。
私にとってアイドルとは広く浅く付き合うものだった。

「お願いがあるんだけど、一緒にライブ行ってくれない?」
友人に誘われた。超ときめき♡宣伝部というアイドルだ。もともとその友人がすごく好きなアイドルなのは知っていた。だけど、私が好きなのは同じスタダでもエビ中だし……すきっ!くらいしか知らないし……と少々渋ってしまっていた。そもそもコロナ禍になってからライブ自体行ってなかったのでそこも不安だった。
だが、私はその友人にさまざまな貸しを作っていたため断るわけにもいかなかった。
ライブに行くとなると曲を知らなければいけない。とにかくライブ定番曲を調べ、それに加えて以前友人やTwitterのフォロワーに勧められた曲を聴き漁った。

ライブ当日、友人にTシャツとタオルを借り、お揃いの髪型でライブ会場に向かった。
お揃いで、凝った髪型で、おお…考えたことなかった。(そりゃ、いつも化粧とか髪型とかいつもより気合いは入れているけれども)

まともな写真がなかった

会場に着くと多種多様なおじさまと女子高生〜大学生くらいの子(可愛い)が一眼レフを持って待ち侘びていた。
スマホしかない私、吃驚。
できるだけアウェー感を消すつもりがアウェーとなった。これがファンクラブ先行の恐怖か。
不安に駆られつつもライブがはじまる。

開幕・カワイイ

あまりにも可愛いので私と染色体の数が本当に同じなのか、疑いたくなった。
そして、絶やさぬ笑顔と疲れを感じさせない歌と踊りは私を楽しませるのに充分でただひたすらライブを楽しんだ。

1部が終わり、勢いで予定していなかったグッズを購入した。
1部で気になった小泉遥香さんのタオルと杏ジュリアさんのキーホルダーを購入してみた。サンリオなのでかわいい(写真撮り忘れたマン)
ナラビーとやらで注文して指定の時間に受け取るというシステムだったが、これがまた良い。
ライブ後のテンションで無駄遣いをしてしまうことが多々あるので是非ともわたしの好きな界隈にも導入してほしい。

友人が買った3万円分の生写真の開封式も兼ね、近くの喫茶店でインターバルを挟みつつ2部へ(店主さんがだいぶ気さくな方で話すぎたため開演ギリギリだった笑)

開演前、友人から提案を受けた。
「最後好きなメンバーのペンラの色にしてハート作らない?」
コロナ禍前のライブでメンバーの名前もろくに呼んだことのない私にとってその提案は青天の霹靂だった。少し恥ずかしいと思いながらも承諾した。

2部ではやらないと思っていてかつ、フォロワーに勧められ刺さった曲がセトリに組み込まれていたのでそれが嬉しかった。

最後、友人の提案通りハートを作った。
私はピンクと紫、友人は赤と緑のサイリウムを持ち、以下のようなハートを作った。

友人の落書きセンスが光る

後ろの人に若干の申し訳なさを感じつつハートを作りアピールした。
するとそれに気づいた吉川さんが小泉さんの肩叩き同じポーズをしはじめたのだ。
このときばかりは友人と跳ね上がった。視認してくれたことへの悦びを感じた。大好きになってしまった。
まさに“ときめきとまらない”である。

終演後、後ろの席の人に声をかけられた。
「おめでとうございます、いいものが見られました。ありがとうございます。」
気さくなおじさま方だった。目の前でこんなことやられて、見えにくかったろうに。文句を言うどころかそんなこと言ってくれるとは。どこまで懐が広いのか……。
個人的にアイドルのライブってちょっと新規に厳しかったりファンの中でも派閥みたいなのが結構濃くて出る杭は打たれるみたいな印象があった。だから、こんなハートフルな出来事が起こるとは思っていなかった。
お互い「楽しかったですね」と感動を分かち合った。

ライブ後、2時間の帰り道の間、ずっと超ときめき♡宣伝部の曲を聴いていた。それがあっという間すぎて驚いた。
帰ってから、ひたすらに動画を視聴しまくった。

この有様である

めちゃくちゃ好きになってるやん。ウケる。
メンバー全員魅力的で、全員かわいい。好き。推せる。

私は結構変わり種好きみたいなところがあったので最初は正統派すぎるというか、かわいすぎるなと辟易していた。
だけど、この可愛さの中には惜しみない努力があるしその努力も感じさせないのってめっちゃかっこいいってよく考えたら思う。
だけど観ている側にそんな邪念とかはいらなくて、もう私はかわいいの前に語彙も雑念もすべて捨ててかわいいに癒されるだけなのだ。
それは絶対に必要な養分でリフレッシュには欠かせない。
つまり、すきっ!っていうことです。今日から私も宣伝部員。

というわけでこれが私の“プロローグ”です。

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