ゆるふわ人間がマルチに引っ掛かる話②


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Aさんが虎視眈々と狙っているとはつゆしらず、私はなーんにも考えずに、ただただAさんから誘われるボードゲームのイベントに参加!

それもそのはず、フットワークを軽くしたい。コミュニティを増やしたい。この2点を念頭に色々なボードゲームカフェを転々としていたのだから。

ボードゲームカフェ、公民館、お花見エトセトラなんだかんだ月2~3回Aさんと会うことが続いていた。最初はAさんと一緒にゲームに参加していたものの、参加者が30~50名程度のイベントではAさんと違う卓でゲームすることも増えてきた。

そんなときボードゲームに詳しくなく、ボードゲームのイベントに参加してる人もいた。そこで私は「何で今日来ているんですか?」と聞いてみた。

そうすると「ん~何をするかじゃなくて、誰とするかが大事だからなぁ来ている人が楽しそうなところに行くのが好きなんだよ!」とのことだった。コンテンツではなく、コミュニティーを大事にする人なのかと納得しつつもあった。また、ワイワイして帰るイベントには何だかとっても高揚感があった。

こうして2ヶ月ほど経ったある日Aさんからふと話しかけられた。「最近どう?一緒にボードゲーム出来てないけど楽しめてる?端から見る分には楽しそうに見えるけど??」

そう。このAさんイベント毎回違う人を連れてくるのであった。めっちゃ顔広いなぁと憧れの気持ちすら抱いていた。そんな感じだったので、

私「最近Aさんとは遊べてないですが、一緒にボードゲームする人は好い人ばっかりですし、色んなゲーム出来るので楽しいですよ!!」これは本心。ホントに楽しかった

A「そう!!それは良かった!いつもボードゲームばっかりで落ち着いて話せないから今度話さない??あと前に一緒にゲームをしたBも一緒に!」

自分の意見を持たないゆるふわだったのと拒否する理由もないのでお話をすることに。

A「最近ガラス仮面も楽しそうに参加してて嬉しいよ!Bのことは覚えてるよね?めっちゃいいやつでそれだけじゃないんだよ~こいつ夢持っててそれに向かって頑張ってるんだよ!!」

B「将来ボードゲームの店をやりたくて!!お店でゲームに携われるし、しかもお金稼げるってめっちゃカッコイイと思って、社会人として働くのではなく今お世話になってる人と一緒にコミュニティーを広げながら経営者として頑張りたいんだ!ガラス仮面は夢とかないの???」

Bの熱量が半端なく、当時ボードゲームカフェが飽和になるかならないかくらいの時代で、クラウドファンディングを巧みに使い、ボードゲームカフェの経営を成功している例を知っていたので、素直にかっけぇなと思ってしまったし、呼応するかのように、夢を探していた。

A「いきなりで夢なんて見つからないと思うし、いままで会社員としての考えばっかりで経営者の考えなんて触れたことないでしょ?本おすすめするから、次のイベントまでに、感想教えてよ!」

そんな感じで少しずつ違和感は拭われ、私がマルチにはまる準備がどんどん進められていた。








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