時流を読む
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」
平家物語では「盛者必衰」がテーマとなっています。
ビジネスは時流に乗ると飛躍します。
伸びているお客様を顧客にすることで、お客様と一緒に伸びていくこともあります。
伸びている媒体を利用することで、売上が自然と伸びることがあります。
一方で、栄え続けることがないと平家物語で書かれています。
「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。
世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」
と方丈記でも言われているように、ビジネスにおいても、人生においても、いい時もあれば悪い時もあり常に変化していくことを知らなければいけません。
起業家としては、今のトレンドや時流を読み、いい波に乗れるようにアンテナを立てる必要があります。
一方で、その波には終わりが来ても次の波に乗れるように準備しておくことも必要です。
そういう意味では変化対応力が求められます。
新型コロナウィルス感染症の影響で多くの方の働き方が変わりました。
今はまさに変化対応力が試されている時なのかもしれません。
そんな時に、どのように思考するかで行動が変わります。
松下幸之助はこのような言葉を遺しています。
「足りない点に不平不満をもつか、それとも与えられたものに感謝しつつ、足りない点は自らの力で満たしていこうと考えるのか。
その分かれ目は、主体性をもつか、依存心をもつかにかかっている。」
主体的に考え行動する人でなければ、起業家としては生き残れないように思います。
そして主体的に考え行動することで、自然と工夫が生まれ、時流にも乗っていけるような気がします。
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