音楽紹介その1 Nirvanaについて

こんにちは。はじめまして、春からBR研E年(3年目)の中野梓です。

軽音サークルに入ることの意義って何でしょうか。
もちろん、音楽を演奏するという楽しみはサークル活動の一つの醍醐味として挙げられるだろうと思います。
ですが、サークルの活動の内容は、楽器の演奏だけではありません。サークルのメンバーが演奏しているのを見たり、メンバーとの交流を深めたり、と自分が演奏する以外にも音楽に触れる機会がたくさんあります。
私自身、このサークルに入ってから、新たに多くのバンドを聞くようになり、またもともと好きだったバンドの新たな良さを発見するなどして、それまでよりも音楽の趣味が充実したように感じています。
これから複数回にわたって連載記事の形で、私がBritish Rock研究会での活動を通じて好きになった音楽などを紹介していきます。それにより、新入生の方に、少しでもこのサークルの雰囲気のようなものを伝えられたらいいなと思っています。また一方で、サークルには様々な趣味の人が所属しており、この文章はあくまでその中の一人が書いたものだと理解して読んでもらえるとありがたいです。
記事を読んだ新入生の方で、「自分と趣味が合う」あるいは「このバンドは今まで聞いたことなかったけど聞いてみたら良かった」などと感じた方がいらっしゃいましたら、BR研公式ツイッターアカウントなどを確認して、是非お気軽に問い合わせしてみてくださいね。

では、本題に移ります。


Nirvanaについて 全アルバム感想とおすすめ曲


バンドについて

「Nirvana」は、1989年にアメリカワシントン州で結成されたバンド。2ndアルバムの「Nevermind」で大ヒットし、パールジャム、アリスインチェインズらとともにグランジブームを引き起こした。1994年4月にギターボーカルのカート・コバーンが自殺し、解散。


代表曲

Smells Like Teen Spirit – 2ndアルバム「Nevermind」収録

大セールスを記録したアルバムの1曲目の曲。イントロのギターリフはとても有名で、サークルの部室などでも弾いている人をよく見かける。


全アルバム感想

「Bleach」

レーベル「サブ・ポップ」よりリリースされたファーストアルバム。後のアルバムに比べると、荒々しい雰囲気の曲が多いが、「About a girl」などポップな歌メロの際立つ曲も収録されている。
個人的な聴きどころはドラムで、このアルバムでは、チャド・チャニングというドラマーが担当している(一部の曲ではMelvinsのデイル・クローヴァーが叩いている)。デイブに比べると、技術不足な感は否めないが、彼の微妙に不安定な演奏やフィルイン、バスドラムの連打は聞いていくと癖になる。


おすすめ曲は、「Blew」「About a girl」「Negative Creep」「Downer」


「Nevermind」

大ヒットを記録した2ndアルバム。このアルバムからは、後にFoo Fightersを結成するデイブ・グロールがドラムを叩いている。
「In Bloom」や「Lithium」のような「静と動」のカタルシスや、「Territorial Pissings」のような激しさ、「Come as you are」で聴けるような曇ったギターサウンド、などがこのアルバムの特徴として挙げられるだろう。
しかし、ニルヴァーナを全く聞いたことのない人が、暗い音楽・破滅的な音楽を期待してこのアルバムを聴くと、肩透かしを食らうかもしれない。実際私も、初めて聞いたときには、どこか変にきれいにまとまった退屈な音だと感じてしまったのを覚えている。
とはいえ、ここに収録されている曲は、それもポップで素晴らしいメロディーの曲ばかりであり、その意味でやはり初めに聴くべきなのはこのアルバムであると言えるだろう。


おすすめ曲は、「Smells Like Teen Spirit」「Come As You Are」「Territorial Pissings」「On A Plain」


「Inesticide」

インディーズ時代の音源を中心に、B面などアルバムに未収録の曲を集めた企画盤。寄せ集めのアルバムらしく、まとまりに欠ける部分はあるが、逆に言えばバラエティに富んでおり非常に聴きごたえがある。ライブでもよく演奏されていた「Sliver」、「Aneursym」など人気の曲も収録されている。また、ディーヴォのカバーの「Turnaround」やヴァセリンズのカバーの「Molly’s Lips」などは、他のアルバムでは聞けないようなポップな演奏になっており、聞いていて非常に楽しい。

おすすめ曲は、「Dive」「Sliver」「Turnaround」「Aero Zeppelin」「Aneurysm」


「In Utero」

カートの生前最後のスタジオアルバムとなった3rdアルバム。プロデューサーにスティーブ・アルビニを起用するなど、アンダーグラウンドへの回帰を図ったアルバムと言えるかもしれない。内容は一言で言えば暗い、というのがふさわしいだろうか。「Sliver」や「Lithium」のような、楽しく踊れるような曲は見当たらず、「Milk It」や「Tourette’s」のような悲痛な叫びを伴う楽曲が多い。個人的には一番好きなアルバム。

おすすめ曲は、「Serve The Servants」「Scentless Apprentice」「Milk It」「Pennyroyal Tea」「Tourette’s」


「MTV Unplugged」

MTV Unpluggedシリーズのニルヴァーナ版。カートが自殺する直前の時期に録音された演奏で、彼のボーカルにはただならぬ悲壮感が込められている。アコースティックな演奏ゆえ、スタジオアルバムとはまた別の魅力を味わうことが出来る作品であり、ネヴァーマインドなどを聞いていまいち馴染めなかったという人も、このアルバムは楽しんで聞くことが出来るもしれない。


おすすめ曲は、「Jesus Doesn’t Want Me For A Sunbeam」「The Man Who Sold The Wolrd」「All Apologies」「Where Did You Sleep Last Night」



以上になります。
次回の記事も読んでみてくださいね。

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