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A選手とB選手の違い

センスがいいね〜
大体そう聞く選手は、若い場合ポジション取りがうまい
であったり、決まるアタックに乗れる
という技術的なセンスを指すことが多い

選手にとって最も大事なことの1つだ
センスのない選手にとって、自分の指標はパワーに依存する傾向がある
そう、勝てなくてもいいからパワーはあるぜ!イェイ!
と言った感じだ。パワーを指標にするなら、ITTやヒルクライムで単独走なら話はわからんでもないが、ロードレースにおいてパワーで個人の力を評価することは畑違い的な側面をもつ
似たように、strava上でタイムが速かった!は、トレーニングチャンピオンによくある傾向だ

トレーニングチャンピオンとは
その名の通り、トレーニングは強いけどレースは弱い選手だ
自分の好きなタイミングで全ての条件が揃わないと実力が発揮できない選手

選手として生きていくには、ここに自分で選択して自分で可能性を広げていく前向きな行動力が求められ始める
行動することこそが、未来を見方にできるチャンスだと思っている

ここからは実際にあった話
A選手は自分の未来に向けて多くのチームと交渉し、自分の活動する拠点を見つけ、歩み始めた。そうすると、周りで見ている監督や関係者が手を差し伸べ始めた。
B選手はとりあえず自分のペースでなんとなくトレーニングをして、まぁ来年頑張ればいいかな〜。と言うスタンスで時間を過ごしていた。
ある日、A選手が周りで見ている監督や関係者が手を差し伸べたことを耳にして、自分もチャンスないですか?
と聞いてきた
もちろん、実力的にはA選手よりもB選手の方が結果も出しているし、ある意味強い選手ではある。しかし、この2人の行動力は決定的に違う

自分のチャンスを自分で引き付けられない選手にチャンスは回ってこないし
それは誰よりも周りの人達がはっきりと見ている
僕もB選手を推薦することはとても悩んだ。なぜならば、今強いかもしれないけど、将来的にチャンスを掴むのはA選手だからだ

B選手はこの場を助けたとしても、今後ずっとずっと誰かに頼って生きていかなければならず、結局うまくいかなかった時に誰かのせいにしてしまう

なんとなく棚からぼた餅的な精神で競技と向き合っている選手はすぐに綻びが出てくる
そして、その選手を上に紹介した僕の信頼も失う

自転車競技と真剣に向き合う選手がもっと増えてくれることを願う

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