AKIRAの原作漫画って良いよね~

アニメ映画版が語られることの多いAKIRAだが、原作漫画も良いんだよ、という話をしたい。

意外と場当たり的なシナリオ。
休載を挟みながら長い期間かけて完結した漫画だが、展開に関しては割とライブ感のあるものが多く、文章ではなく映像のイメージを膨らませて描いていたのかな、などと思う。そのきっちりしてなさが、結果的にAKIRAという作品の面白さに繋がっている気がする。絵がきっちりしてて話もきっちりしてると、きっと窮屈になるから。
一巻にちょこっと出ていた金田の恋人はあのあとどうなったんだろうと、最終巻まで読んだ時点で思ったけど、これ読んだ人みんな思っただろうな。
私がAKIRAを初めて知ったきっかけはちょっと独特で、まず当時の私はひたすら絵が上手いと評価される漫画を探しては読んでいた、上手い絵を見ては脳を喜ばせていたのである。そんな中、絵が上手い漫画であるという評価を受けていたNARUTOのコミックスを読んでいた。元からNARUTOのことは知っていたが、読むきっかけは[絵が上手いから]だった。そんな理由でNARUTOを読むやつは私ぐらいだろう。どの巻だったかは忘れたが、作者の言葉の中で、子供のころAKIRAのポスターに衝撃を受けてしばらく眺めていたというエピソードがつづられていた。私はそれに興味をそそられ、漫画版AKIRAを買うに至ったわけである。普通の漫画と違って本のサイズがめっちゃでかくてテンション上がった思い出。アニメ映画版のAKIRAを見たのはそれから何年もたってのことである。いやさっさと見んかい当時の自分。
結局映画版も原作もどっちも最高なのであるが、個人的にここに関してはずっと変わらないなという感想がある。それは、AKIRAはモノクロが一番しっくりくるという感想だ。映画の絵も良い、漫画でたまにあるフルカラーページも良い。ただやっぱり、ペン入れとベタとトーンのみで描かれた画面が自分の中で一番しっくりきてしまう。それもあって原作が好きだ。今アニメ化されたらどんな配色になるんでしょうね。それもまた見たい。


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