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陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン(カゲマス)にはまっている話

最近カゲマスにハマっている件について自分なりに分析してみた。

毒にも薬にもならない導入

ウマ娘やプロセカ、バンドリ、アークナイツ、プリコネ、原神etc…

この世の中にはたくさんのソシャゲがあるが私自身は最近これといってハマるソシャゲがなかった。

これまでにソシャゲ自体はやったことがありそれこそバンドリ(ガルパ)は課金もしたし、何ならライブ行くくらいには好きなコンテンツだった。

5thライブには現地参戦したし、何ならアニメは今でも追っている

(バンドリ It’s mygo!!!!!面白いので見てほしい…)

しかし、大学時代それなりにお金に余裕ができるとPS4やニンテンドースイッチなどの家庭用ゲーム機を買えるようになり、買い切りのゲームをやり始めたときあることに気づいてしまったのである。

それは…



「無料のソシャゲやるより有料の買い切りのゲームやったほうが面白くね?」






ということである。

ソシャゲと買い切りのゲームに対する(個人的←これ重要)見方



当然ながらソシャゲと買い切りのゲームのゲーム性は違う。
ソシャゲは(数多あるが)大体のゲームがキャラをガチャで獲得して、クエストを周回して育成する、いわゆる作業ゲーが多い。

これについては決して「作業ゲーが悪」、「ガチャは悪い文明」ということを言っているのではない。
こちらも基本無料で遊ばせてもらっている以上、作業ゲーになりがちなことに文句を言える立場ではないし、無料で遊んでいる人より課金している人にガチャでほしいキャラを獲得させるのは当然だ。ソシャゲとはそういうものだ。

一方で買い切りのゲームは初期投資は高いものの、きちんとゲームを選べばソシャゲより圧倒的にやれることが多く、ガチャを引かないとプレイアブルキャラなのにゲーム内で使用できないということもない。
(この辺りは某クソゲーハンターの方に言わせればそんなことない!と言われそうではあるが、きちんと名作を選べばまず大丈夫…なはず)

大学生から社会人になった今まで私自身の考えは「ゲームは楽しくあってなんぼ」というものであり、これから先も変わることはないだろう。
だからこそよりゲームとして楽しい買い切りのゲームをプレイすることが多くなっていった。

以上が私がソシャゲにハマることがなくなった理由と分析できる。


じゃあなんでカゲマスはいいんだよ!


その前提の上で今回の話のメインである
「陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン」、通称:カゲマス
について話していこうと思う。

陰の実力者になりたくてとは…

その前に陰の実力者になりたくて!という作品について少し説明しておく。

もともとはラノベの作品であり、アニメ化もされている作品である。

話の概要については私自身の説明力に自信がないので公式のイントロダクションを引用させていただく。



「陰の実力者」

それは、主人公でも、ラスボスでもない。
普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す存在。
この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、
力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。

シド・カゲノーとして生まれ変わった少年は、
これを幸いと異世界で「陰の実力者」設定を楽しむことにする。
「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく(おふざけで)暗躍していたところ、
どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……?
ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドをシャドウとして崇拝し、
シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、
そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていく――。


「陰の実力者になりたくて!」公式ホームページより引用


誤解を恐れずに言えば本作はラノベ版「ワンパンマン」である。

ワンパンマンでは作中最強のヒーロー「サイタマ」を主人公としつつも実際に話を進めるのはその周囲のキャラであり、サイタマの活躍もありつつ、他キャラのドラマ性のあるストーリーが展開されている。

本作も同じでシャドウ(シド)を作中最強として描写しつつ、ストーリー自体はその周囲、シャドウガーデンのメンバーやシドの学校の関係者などが進めていく。

私は個人的にラノベアニメを最近見ることがなくなっていたが今作はストーリーの面白さとまあ、やはりヒロインたちの可愛さもあり割と無理なく見ることができた。

やはりヒロインの可愛さを全面に押し出すアニメは良いアニメ


最近のラノベ原作ソシャゲあるある

さてさてここまでだらだらと話してきたが本題のカゲマスだがリリースはアニメが放送された後であり、近年のラノベアニメでありがちなラノベ→アニメ→ソシャゲのメディア展開の流れを汲んでいる。

そしてこの手のメディア展開でありがちなこととしてソシャゲのクオリティが低いという問題がある。
アニメ化したラノベをソシャゲにした場合、往々にして人気は出ない…というかそもそも話題にすらならないことがほとんどだろう。(私も正直このファン(このすばのソシャゲ)くらいしか知らない)

その要因の一つはやっぱりクオリティの低さだと私は思っている。

キャラカードの絵が既存のものであったり、
ストーリーがアニメをなぞっただけだったり、
課金前提になるゲーム設定だったり、などなど

低コストで作りました感が満載になることが多いと個人的には感じる。

まあ、そもそもソシャゲ前提のコンテンツじゃないのにソシャゲに手を出したらそうなるだろうとある種、理解はできる部分はある(なら作るなよ…と思わないこともないが)

つまるところ、「ラノベ→アニメ→ソシャゲの展開でできたソシャゲは面白くない」というのが私のこれまでの考えだった。


ではカゲマスはどうだろうか。

まずはこの画像を見てほしい


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なんとキャラが全員3Dモデルなのである。


そんなにすごいことか?と思う人もいるかもしれないが、この手のゲームでキャラごとの3Dモデルを作るというのは本当に珍しい。
大体はLIVE2D、さらにアレなものだと1枚絵しかない場合も珍しくない。

この時点で私のこのゲームに対する好感度は爆上がりである。

なぜならキャラごとの3Dモデルを作っているということはそれだけこのゲームに力を入れているということであり、その分クオリティも期待できるからである。


では実際、このゲームをプレイしてどうだったかというと




め ち ゃ め ち ゃ や り こ ん で 、 何 な ら 課 金 し ま し た 。

久々にソシャゲにハマりました。
自分の好きな作品がソシャゲ化しても最初だけやってあとは放置がほとんどだったのですが今回はなぜか途中でやめなかったんですよね。





というわけでみんなカゲマスやろう!で締めてもいいのですが、
ソシャゲをほぼやらなくなった私がなぜカゲマスだけは続けられたのか、
その要因を分析することはこれからのゲーム人生に大きく影響すると私は思うので、ここからこのゲームの良い点(続けやすい点)を分析していこうと思う。


①全体的な力の入り具合


まず思いつくのはこのゲーム全体としての力の入れ方です。
先に述べた通りこのゲームのキャラクターは全員3Dモデルが作成されています。もちろんカードごとに異なる衣装もきちんと実装されてます。

そして低レアのカードであってもきちんとモデルと衣装が用意されているんですよね。


これはこのゲーム内の最低レアリティ(A)のカードなのですがきちんとモデルと衣装が実装されています。(まあ育成でレアリティは上がるので、あくまでも獲得直後の話です)

どんなレアリティであれモデルが用意されているのはうれしいですよね。

モデルのクオリティは……まあ、アイマスやプロセカに比べると低いかもしれませんがそれでもこの手のゲームで3Dモデルを作っているのは本当に珍しいので運営のやる気を感じます。それだけでプレイする側の満足度は高まります。

毎日料理を頑張って練習している子供の料理がお店の料理より多少おいしくなくても食べたほうは満足できるでしょ!!
それと同じです。

そしてこのゲームのストーリーに関してですが、アニメをなぞったメインストーリーと、アプリオリジナルストーリー(原作者監修←これが最高)があります。これは他のラノベソシャゲでもあるものですが、ここでもこのゲームはやる気を見せてくれます。

まずこれがクエストの画面ですがメインクエストの隣の七陰列伝がアプリオリジナルのストーリーです。
これは幼少期に出会ったヒロインたちと一時的にわかれた後から物語が始まるまで(アニメ2話から3話の間)に経過した2年の間を補完する話であり、出会った当時でヒロインたちは子供だったのでこの話の中でも当然子供のままです。


はい、当然のように子供姿のヒロインたちも当然のように3Dモデルが用意されています(スライムスーツ エ〇い)

これは純粋にすごいなと思いましたね。アプリオリジナルストーリー自体はラノベソシャゲではありがちなのですが、そのストーリー用にヒロインのモデルを作るなんてことは今までのラノベソシャゲではありえないことだと個人的には思います。

もちろん、子供時代のヒロインの別衣装もきちんとモデルであります。


このようにカゲマスはこれまでのアニメからメディア展開されたソシャゲにはないクオリティの高さを感じることができる。
もちろん、単純なクオリティの高さだけで言えばウマ娘やプロセカ、ブルアカなどの人気アプリと比べると一歩劣るといわれても仕方ない。

しかし、もともとソシャゲ用のコンテンツじゃない作品のソシャゲとしてはトップクラスのクオリティであると私は思います。


②一度にやれることがそんなに多くない(少ない)

いやそれよくないところだろ!

と突っ込みが入りそうだが、やれることが多すぎるというのもソシャゲとしては良くないと私は思っている。

ソシャゲをきちんとやろうと思うと毎日プレイする必要がある。しかしながら忙しい我々現代社会人、一日にソシャゲに割ける時間はそれほど多くない。ソシャゲでやれることが多すぎるとそれをこなすために時間を長くとる必要があり、気軽にプレイすることができないのだ。

じゃあ、別に全部やりこまなくてもいいじゃん、と思うかもしれないがそこは難しいかな現代人、スタミナが残った状態でゲームを終わるのはなんかもったいないと思ってしまうのである。結局スタミナが枯れるまでゲームに時間を費やすことになり必然的にプレイ時間は長くなる。

ではカゲマスはどうかというと、プレイの仕方は人にもよるが、私は夕食後に一回だけ起動し、デイリーミッションとイベントがあればイベントミッションだけこなして終わりである。最速でやれば10分とかからない。この気軽さが継続できる理由の一つだと思う。

スタミナの使い切りもカゲマスには既クリアステージのスキップ機能(プリコネで言うスキップチケット)があるので一瞬で終わる。

時間がない時は10分で済み、余裕があるときはゆっくり進められる。私にとってのソシャゲプレイスタイルの理想ができるのである。


③作中の強いキャラがきちんと強い(←賛否両論かも)

これについてはゲームバランスの観点もあるので賛否あるかもだが、メディア展開としてソシャゲ化したときのあるあるの一つに「原作だと強い/弱いはずのキャラクターがソシャゲだと弱い/強い」ということがある。

そういうもんだと切り捨てることは可能だが原作がある以上ゲームもある程度はその設定に沿ってほしいと願ってしまうのがオタクである。

原作だと最強なのにソシャゲだと産廃、原作でそこまで活躍していないのにゲームだと攻略必須キャラという状態はファンからすると少し悲しい。

ではカゲマスではどうかというと、これを見てほしい


アルテマ カゲマス攻略wikiより引用


なんと本作主人公であるシャドウがTier表で唯一SSSランクのキャラとして設定されており、他のヒロイン(七陰)の基本衣装(スライムスーツ)姿のキャラが上位に入っている。

これは私的にとてもうれしい仕様である。もちろん環境キャラを作るのは良くない(課金で手に入れないとゲームを有利に進められなくなる)という人もいるとは思うが、こういう主人公最強系のラノベをソシャゲにするなら思い切って主人公を環境キャラにするほうが作品の世界観を崩さないという点で原作ファンはやりたくなるのではないかと思う。

まあ、スライムスーツキャラ基本限定キャラだし、課金前提であることは否めないが、それでもいわゆるフェス(ガチャで高レアが当たりやすい期間)でピックアップされたりしているのでまだいいほうではないかと思う。

私もシャドウ+七陰のスライムスーツのカードは1キャラ以外無課金でゲットしている。(その1キャラに3万円ほどかかったが…)


④自己肯定感が高まる←最重要

いろいろ語りましたが結局これが一番です。

どういうこと?と思う人がいるかもしれませんが、とにかくこのゲームプレイヤーを肯定してくれるんです!!!

このゲーム自体にはシャドウはプレイアブルキャラとして実装されていますがプレイヤー自身もシャドウとしてヒロインは接してくれます。

メインのヒロインたち(七陰)はシャドウを崇拝しているのでこのゲームでは私のことをほぼほぼ全肯定してくれます。


主様呼びしてくれたり…




割と何やっていても肯定的に解釈してくれます。

あとこのゲームにはキャラゲーらしくコミュによる好感度上げがあるのですが…


可愛い


はい、こんな感じで選択肢が出てきて返答を選べるのですが、真ん中の「濃いめの紅茶の気分だ」を選ぶと


なんとなく正解の選択肢を選んだ感じがしますよね

では

上の「たまには砂糖多めのコーヒー」を選ぶとどうなるのでしょうか。
たいていの場合、この正解じゃなさそうな選択肢では微妙な反応だったり、「こういう時は絶対、紅茶ですよ!」みたいな反応が返ってくるものと思います。

ですがこのゲームの場合


はい驚かれつつも「そんな一面もあったとは」と私(シャドウ)の底の見えなさに畏怖し、さらに崇拝するような会話が続きます。これもあがります。


どのコミュもこんな感じでミスったかな?っていう選択肢を選んでもなんだかんだでいいほうに解釈してくれて肯定してくれるので自己肯定感が高まります。(これは陰の実力者になりたくて!という作品自体のいいところでもありますが)


そんな主人公である私のことを崇拝してくれている七陰と触れ合えるこのゲームですがわざわざコミュをしなくてもこのゲームは自己肯定感を高めることができます。


それはデイリーミッションをこなすことだけです。

それでは一緒にデイリーミッションをこなしていきましょう。

まずはこのゲームの対人要素であるブシン祭に参加します



デルタがいましたね。(かわいいですね)

ここでブシン祭に出場するミッションをやります。


次にクエストに行きましょう。育成に必要なアイテムを集められるクエストをやることでミッションが達成できます。



アルファが待っていました(ふつくしい…)


次にクエストで手に入れたアイテムでキャラの育成を行います。武器の強化も一緒に行いミッションを達成します。


イータがいました(ダウナーかわうぃい)

次にブシン祭で手に入れたコインを使ってアイテム交換をします。ショップへ向かいましょう。


ガンマがいました(ドジっ子可愛い)


ある程度ミッションが終わったので一度ミッションの進捗確認をしに行きましょう。



イプシロンがいました。(虚乳かわいい)


はい、お分かりになりましたでしょうか?





どの画面に行っても七陰がいるのです



これ、今までのソシャゲにはたぶんあまりない仕様なのではないかと思います。ホーム画面やクエスト画面、キャラ強化の画面に担当のキャラがいるゲームや、キャラの姿は出ないがボイスはあるゲームは珍しくはないでしょう。
しかしショップ画面やミッション確認画面にまで担当のキャラがボイスのみでなく姿が見える状態で配置されているのはソシャゲではあまり見ないのではないかと思います。
(もちろん私が知らないだけで他にもあるかもしれないですが…)

そして画面にいるキャラは全員主人公(私)に心酔していて、デイリーミッションをするだけで彼女たちと交流できるので効率よく自己肯定感があげられます。



ゼータとベータはそれぞれメニュー画面とストーリー確認画面を担当してます(メニュー画面にキャラが配置されているのも珍しいと思います。)


このようにカゲマスはお手軽に自己肯定感を上げてくれる、現代の疲れ切った社会人にとってのオアシスのようなゲームだと私は思います。



グダグダ言ったけど最後に

ここまでグダグダ言いましたが
「陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン」

よくあるラノベソシャゲと思って切り捨てるには惜しいゲームだと個人的には思います。

ラノベにもソシャゲにも好き嫌いがあるので万人受けはもちろんしないでしょうが刺さる人には刺さる、そんなゲームだと思います。なによりこの作品をゲームとしても盛り上げたいという運営の熱意を感じられるゲームです。

興味が出たらぜひ触れてみてほしいです。

そしてアニメの2期が10月から始まります。私も非常に楽しみにしております。

これ以降もカゲマス、そして陰の実力者になりたくて!が盛り上がることを期待してこの話の結びとさせていただきます。

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