サルバドルサーガ

素敵な曲を聴くと、妄想舞台の出囃子となる。

フラワーカンパニーズの「深夜高速」を背に舞台へ上がる私たちは、かちりとした紺色のスーツを着ている。尻上がりに展開していく漫才。

笑ってくれ。ひとときでも「生きててよかった」と、「今はしんでなくてよかった」と思って欲しい。熱い思いを込めて、演じる。

お客様には笑ってもらうことで、私は笑わせることで、救い合う夜になる。


うーん苦労しそう。ポエってしまう。


他にもウルフルズ、ブルーハーツ、日食なつこ、レッチリのデスノートの曲なんかで妄想を繰り広げ、ポエることがある。

けど、長くなりそうだなとここまで書いて思ったので、サルバトルサーガの話にする。


ストレートな歌詞が素敵すぎる。

鬱々としている時は、いつもよりアホだ。考えても考えても結論は出ないし、自分を傷つける言葉ばかりが頭の中を埋め尽くす。

「朝、生きて 昼、生きて 夜、生きて 
今、生きてる」

「春、生きて 夏、生きて 秋、生きて
冬、生きてる」

粗品のストレートで感情に訴えかける歌声が、毎日毎日懸命に生きている、生きていく、生きろ。と伝えてきているみたいですごくいい。
アホになってしまった頭にすっと入ってくる。

比喩表現も好きだけれど、しにそうな時にはちょうどいい。
頭が鬱に支配されて、自殺を考えた回数はこれまで何度もあったけれど、薬が効くまでの30分我慢する。眠るまでの2時間我慢する。朝が来たことに気がついても、まだしにたいが頭に取り憑いているから、眠って凌ぐ。鬱がいなくなってくれるまで時間を稼いで、今を生きている時のことを思い出した。

なんとか生きている間に、世界が変われよ

高校の半ズボンとくたびれたTシャツ。幾度のしにたいに勝ってきたこの衣装で舞台に立ってもみたくなった。

出囃子選手権の優勝はまだまだ決まらない。

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