「僕」という人物

最近、道徳で自分について考える授業があった。僕は綺麗事ばかり書いてある道徳が授業の中で1番嫌いだ。まず、自分の長所について書いた。その時点で僕は普段、どうやって人と関わっているのか、どういう行動をしているのかが全く分からなくなった。そして次に一緒のグループの人の長所について書いた。その時、「あれ、この人ってどんな人だったっけ?」となり、長所が書けなかった。もちろんグループの人にも周りの人にも怒られた。元々、よっぽど仲がいい人以外は同じクラスでも名前をフルネー厶で覚えていない。名前を言われても全く分からない人もいる。周りには呆れられている。その日の帰りに自分について考えた。何が好きで何が嫌いか、性格や何をしたいか。学校での性格などは分かったがやはり素の僕はほとんど分からない。「僕は何がやりたかった?」「何が好きだった?」「何が嫌いなの?」「どんな人だった?」と自問自答した。家でも学校でも演技をしていたせいで素が分からない。ネットの人なら分かるのになんで現実の人は分からないのかと思った。

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