1型糖尿病のわたしの歴史…その1

私は 10歳で「1型糖尿病」になり、インスリン注射を始めました。
インスリン注射は、導入当時(1980年頃)は、バイアル(今もありますが、瓶で、ゴム栓がついています)とテルモの注射器でした。
今のようなペン型も、私が最初に導入したのは、本体+インスリンバイアル で使用するタイプ。
注射器でなくなった分、楽にはなりましたが、少し重い本体が持ち運びには負担が小さくはなくて、
使い捨てのタイプや、長時間作用タイプが出て、生活はかなり楽になりました。
そして、8年ほど前から、ついにインスリンポンプを使用開始。
3日に1度、おなかに針をさせば、トラブルがなければ3日間貼りっぱなし。
これはかなり楽です。
しかも、長時間作用型インスリンは使用せず、全てを短時間作用型インスリンで賄います。
要は、24時間ずっとポンプが動いていて、(例えば)1時間あたり0.35単位を16時間、0.2単位を4時間、0.3単位を4時間 の合計24時間に7.6単位をBasal(ベーサル)としてプログラム通りに入れてくれているのです。
あとは、食前にはリブレで血糖を測ってみて、インスリンを追加打ち(Bolus:ボーラス)します。もちろん高血糖症状が出た時も、Bolusを。

1台のポンプで低血糖も防げ、高血糖になったら即対応可能!
ポンプのおかげで、私の生活はかなり楽なものとなりました。

自己血糖測定もかなり進化しました。

当時(1980年頃)、血糖を測る時は、耳たぶを剃刀で少し切って血を出して、試験紙に吸収させ、1分ほど待ってから水で流し、試験紙ボトルに
貼ってある色見本に合わせて「大体 このくらいの血糖値」を見ていました。
毎朝、血糖を測って、インスリンを打つ。
子供にとっては、耳を切って、太ももに注射を打つ。
つらい現実でした。

今みたいに、ちょこっと針で指先に穴を開けて、数秒で測れる・・・便利な世の中です。しかもリブレのように、例えば外出先で簡単に血糖測定ができるなんて、夢のよう!!生きていて良かった!

もしも、私が1型糖尿病になるのが10年遅かったら、、、
発病20年で人工透析になることはなかったかも???

今、1型糖尿病になってお悩みの方へ
今の辛さより もっと大変な(今はカロリー制限でも、透析になったら水分制限、たんぱく質制限も入ります!)未来が来てしまう前に
今の自分を受け入れてあげてください。

近年、どこにいっても無糖のお茶やコーヒーが必ず手に入ります。
昔はアイスコーヒーと言えばガムシロップ入りでしたし、自動販売機にお茶類は皆無でした。
今の時代の利点をどうぞ使って、使いこなして
上手に体質(1型糖尿病を”体質”と考えることで心が楽になりました)と
付き合ってください。
私のように「病気の百貨店」になる人が少しでも減って頂きたいと思っています。

#1型糖尿病
#インスリン
#インスリンポンプ




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