[1型糖尿病&透析]患者のハナシ #1

インスリン、そして体重増加

2021年1月
透析導入の入院生活が終わり、サテライト(いわゆる透析クリニック)への週3回の通院生活が始まりました。
これは、今後腎臓移植でもしない限り「週休2日まで」の連休しか人生に存在しないことも示しています。
透析患者にとって一番大事な「水分制限」「塩分制限」との闘いが始まったのです。
「1型糖尿病」による「慢性腎不全」になったわたしには、当然「血糖コントロール」というものも追加されていますが。。

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ところで、糖尿病には主に「1型」と「2型」に分けられます。
「1型」は体内でインスリンが分泌されなくなるので、インスリン注射が必要です。
「2型」は体内でインスリンの分泌量が減ります。普通は飲み薬で治療します。時にはインスリン療法も使われます。
最近は「緩徐型1型糖尿病」という部類もあるそうで・・・。
みなさん、色々な経験をされています。
頑張りましょう!
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透析に入ると、通常「2型」の方々は、インスリンや飲み薬は不要になるようで・・・
わたしは「1型」なのに、ドクターを含むスタッフの皆様から
「まだインスリン使っているの?」「なんで やめないの?」
などと言われました。

わたしの中ではギモンだらけ。
「1型」は外からインスリンを入れないといけないのに、透析したら
全く分泌されていないインスリンが出るのか??と。

もちろん、内分泌の先生に聞きました。
「インスリン、打たなかったら死んじゃうよ」
そうですよね(笑)

内分泌の先生のお言葉を、透析施設でしっかり伝え、なんとか
インスリン中止 という事態は防ぐことができました。
近年、糖尿病から透析導入に至った方はずいぶん増えたと思いますが、わたしが導入した頃は、(その施設には)糖尿病の方はほとんどいなかったのだと思います。
まして、「1型」はいまだにいらっしゃるとは聞いていないので、教科書通りではない患者もいるということを分かって頂くのに数か月から1年かかってしまったことも 今では懐かしく思えます。

さて、インスリンは使えましたが、食生活が導入前とずいぶん変わったので、血糖値が落ち着かなくなりました。
高血糖から低血糖まで、変動が大きくて。
血糖を起こすと、以前なら 粉のブドウ糖をカルピスウォーターに溶かして一気飲みが当たり前でした。でもそれが出来ない。ひたすら コーヒーシュガーを食べて口の中がおかしくなりかけたり。
高血糖になると、口渇感におそわれて。飲まずにいられない。
あっという間に「1日500ml」はオーバーです。

透析患者は接種した水分の量だけ 透析と透析の間に体重が増えます=浮腫みます。
月曜日・水曜日・金曜日 の午前中の透析だと
月曜日から水曜日 水曜日から金曜日 【いわゆる 中1日】は
決められた体重(ドライウェイト)の3%の増加ならOK。
金曜日から月曜日【いわゆる中2日】は、5%まで。

体重50㎏の人で、月曜-水耀/水曜-金曜 1.5㎏、金曜
-日曜 2.5㎏ までの増加なら問題なし。

水分管理は、減塩するより大変で わたしの場合は まず血糖管理!
血糖が上がりすぎなければ、「高血糖⇒口渇⇒飲む」のスパイラルを断ち切れます。
次に減塩!食べる物の塩分が多ければ、知らず知らずのうちに水分摂取してしまうのです。
外食は・・・やっぱり油断します、特に居酒屋は。
元気な時は気づかなかったけれど、「居酒屋=飲み物を多く頼むシステム=味がしょっぱめ」なんですね。

ちなみに、透析導入当初の体重増加は、
中1日で4%前後、中2日で6%前後。
劣等生でした。高血糖からの飲水量UPが主な原因でした。

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