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今年になってアイドル沼にハマった話

「沼に落ちる」なんてのは最近のオタク界隈ではよく聞く話で、新しいスマホゲーや毎クールのアニメが始まる度に足首くらいの深さの沼に自らはまりに行ってはSNSでお気持ちを表現して、二次創作の漫画を上げ、尊い尊いと声を上げるのがここ数年常態化していた。そんな人たちを横目に見ていたせいかわからないが、目の前にある沼に気づかないまま足を踏みだした先に頭まで浸かる沼が待っていた。

1.きっかけ
昨年2021年の秋頃、自分は酷く疲れていた。平日は変わり映えが無く遣り甲斐の無い仕事、週末に会う人達は言動が理解できないことが多々あり次第に疎遠になっていき、陰鬱とした日々にウンザリしていた。せめて気分転換でもと耳を塞ぐときはSpotifyで普段聴かないような音楽を垂れ流していると自然とアイドルソングを聴く頻度が増えていった。アイドルソングのいいところは前向きな歌詞が多く、失恋ソングであっても後引くような話では無いところ。弱ってるときに聴くアイドルソングは麻薬(モテキ)とはよく言ったものである。その中でも聴いていていいなと思ったのがi☆Ris。メンバーが声優もしていて芹澤優がいるグループ。低年齢向けアニメの主題歌を歌っている限定ユニットじゃなかったっけ?と、その程度の知識しかなかった。

2.ハマる
曲は気になってもそれ以上調べるわけでもなく2021年は過ぎ、正月休みに自室の布団で寝転がりスマホを眺めていた時にある記事が目に止まる。

この記事を書くにあたって改めて読んでみたが、途中で耐えられなくなった。要するに「勝ち馬に乗れると信じて応援してきたけど思ったより跳ねなかったからファン辞めます」みたいなことが書いてあったと思う。その時は「ほーん、そんな状態なのかー。気になってたし動画見てみよかな」と軽い気持ちでYoutubeに切り替え「i☆Ris」で検索(一発で変換出た)してライブ映像を再生した。

「かっこええ…」と思わず声に出た。

声優でアイドルってなるとどうしてもアイドルマスターが連想され、ライブ映像も何かで見かけた気がする。そのイメージの延長でいたからこんなバッチリ決まったフォーメーションが目まぐるしく変わり、マイク持ったまま歌い踊る彼女たちの姿は衝撃だった。Spending、曲だけ聴いてた時も好きだったけど映像つくと更に良いな…ええもん見たわ!と、充足感を得た後に関連動画に目をやると気になるワードが…倍速ダンス?

「ガチやん…」今度は声を失った。

さっきのライブ映像でも十分統制の取れたカッコいいダンスだったのに、それを1.5倍速でほぼ完璧に踊るなんて。最近の声優さんここまでやるの??
若干引きながら「はえー」と動画を見終えると1つ大きな違いに気がつく。ライブ映像のメンバーは5人だったけど、倍速ダンスの映像に映っているのは6人。そういやさっきの記事にも去年メンバーが1人減って今は5人って書いてあったな。ってことは、

あの倍速で踊れるくらい体に身についた6人フォーメーションのダンスを
今年5人フォーメーションでライブで披露したってこと??

歌の担当パートも変わるから更に大変な労力がかかっていることは後日改めて知るのだが、畏怖の念を抱くには十分な衝撃だった。2021年活動9年目、そんな大事件を乗り越えた彼女達を見て「思ったより跳ねなかったから」とファンを辞める。そんな暴挙があってたまるか。いいだろう。ではその1ファンに成り替わり、私がファンとなり彼女達を応援しよう。どこの魔王だよ。そこからの行動は自分でも驚くくらい早かった。

公式YouTubeチャンネルにアップされてる動画をすべて見て、
過去のネット記事やインタビューを読み漁り、
発売されているライブブルーレイを買い集め、
虹会(ファンクラブ)に入り、
ブルーレイのネットサイン会に参加して、
4月から始まるライブツアーのチケットは昼夜両方確保した。

3.そして今
昨日初めてi☆Risのライブに参加したことで年始から始まった沼への深化はひとまず区切りを迎えた。ライブの感想は言うまでもなく最高だったが、昼夜公演見ても見落とした部分が多く、メンバー5人を追うため何故自分は目を10個持って生まれなかったのかと1日経った今でも無力感に包まれている。聞きたかった曲も全然聞けてないし、11月の10周年ライブは絶対行かなければならない。この先もしばらくこの沼に浸かることになりそうだ。

でも一番好きなのはこの足つぼ動画だったりする。