極低出生体重児(未熟児)を出産
個室に移って2日目
陣痛がきた。
先生が診察して
「今日、産みましょう」
となった。
その時の診断では
「小さいだけで普通の赤ちゃん」
という事で
自然分娩で出産することになった。
雲くんと分娩室に入り、
陣痛の間隔が短くなるのを待つ。
雲くんは出産に立ち会う事になっていた。
先に義両親が病院に到着し、
少し離れて暮らしている私の両親が
遅れて到着した。
お義母さんが私の母を病室に入れる。
陣痛がくると
ベッドの上で前かがみになって
痛みに耐える私。
母は何か手助けしてあげたいと
そばにいてくれるのだけど
年なので耳が遠い。
私 「腰、押して」
母 「えっ?」
私 「こし❗️ 押して‼️」
母 「えっ?」
私 (-_-メ) 💢‼️
「もういい! 雲ーーーーー!」
痛いのに何度も
聞き返してくる母にイライラし、
椅子に座っていた雲くんを呼ぶ。
まだお腹を壊した時くらいの
痛みだったので
強く腰を押してもらうと少し楽になった。
悪いけれど、母には出ていってもらった。
赤ちゃんが小さいからか
陣痛がきていない時は
ほとんど痛みがなく、
歩くことができた。
赤ちゃんが下に降りてくるよう
分娩室の中をウロウロ歩く。
私 「本当に私が産むのか・・・。」
雲 「そらそやろ。 他に誰が産むねん。」
私 「はぁ~こわい!!」
鼻からスイカと聞いている・・・。
そんな痛みに私は耐えられるのか・・・?
だんだんと陣痛の間隔は
短くなってきたけれど
まだ耐えられない痛みではなかった。
雲くんが肩を押してくれていて
それが少し痛みを和らげてくれた。
まだ耐えられる、まだ耐えられる
と思っていたけれど
徐々に痛みが増してくる。
” あ~痛い! 痛みが強くなってきた ”
と思っていたら
ズン!!!
と赤ちゃんが下に降りてくる感覚があり、
激しい痛みが襲う。
「痛”い”ーーーーー❗️❗️❗️」
と叫ぶと
先生が
「えっ⁈ どこが痛い⁈ 」
と聞いてきたので
答えようとした瞬間
「頭が見えた!」
と声がした。
吸引しようか、
どうするかと話してたら
自力でスポッと出てきたようだった。
性別は女の子。
ものすごく痛くて耐えられない!
と思ってから
たぶん15分もたたずに出てきた娘。
” 私に負担をかけないように
小さく産まれてきたんだ。
何て親思いの子だろう・・・。"
と思った。
これが親バカ?
看護師さん達が
急いで人工呼吸器を
付けようとしたけれど
一人で呼吸ができたようだった。
それでも、未熟児なので
やっぱり呼吸がしんどくなってきて
私は抱く事が出来ず、
少しだけ対面して、
すぐ検査で連れて行かれた。
その後はしばらく分娩室で
安静にしてから
検査結果を聞く事になった。
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