不妊治療ステップアップ前にやるべきと思った事(男性不妊の話)

不妊治療をする上でとても大切だと思うことがあります。
それは、「ドクター任せにせず自分が不妊治療についてしっかり調べること」です。
これは女性だけではありません。男性にも必須な重要事項です。
当事者意識が低く、他人事のように考えていると本当の不妊の原因を見逃すことにも繋がるのでは?と自身の経験から感じました。

不妊治療専門のクリニックに通うと、様々な検査をして不妊の原因を探してくれます。しかし、そのクリニックで出来る検査がすべての原因を見つけられる万能なものではありません。
男性不妊は特にそうだと感じます。
これは夫の例ですが、1回目の精液検査の所見が芳しくない場合でも、「その日の調子にもよるからね。男にはプライドがあるから。」などと言われ、男性不妊専門医への受診を勧められることもありませんでした。
男性不妊に対してクロミッドが処方されましたが、精液検査の所見が改善されることなくドクターからはステップアップを勧められました。
顕微受精を行い妊娠に至らなかった頃に、夫は自分で不妊の原因について調べ、男性不妊専門医のいる病院を受診することを決めました。

そこでは女性ホルモンの値が通常より高くなっていることと精索静脈瘤が不妊の原因と判明しました。ホルモン値についてはクロミッドが逆効果だった可能性があるとも言われました。
クロミッドを中止し、精索静脈瘤の手術をして3か月後の検査では数や運動率などとても良い結果が得られました。
当事者意識を持って自分の健康状態について調べ、行動してくれた夫にとても感謝しています。
(もっと早く分かっていれば、顕微受精をしなくても良かったかもしれない・・・という気持ちもあります。)

ドクターを信頼することも大切ですが、たくさんの患者さんを診ているので、ひとりひとりに時間をかけて考えられる状況ではないのだろうと思います。
自分達自身が当事者意識を持って調べることが大切だと身をもって感じました。
今回の男性不妊のエピソードは一人の体験談として捉えていただければと思います。(全員に当てはまることではないと思っています)

不妊治療をしている女性は、自身で情報を収集し自分の身体としっかり向き合っている方が多いと思います。
もし不妊治療を他人事のように捉えている男性がいらっしゃいましたら、不妊治療のことを調べたり自身の健康について考えていただけると幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?