11月のまとめ

気づけば師走。今年も残すところ、あと1か月です。

さて、このスクラップ帳は、先月、過去最少の投稿数となってしまいました。。。大変申し訳ありません。。。

というわけで、よく11月を乗り切れたと、自分をほめてあげたいところなのですが、米中関係の方は、待ってくれることもなく(当たり前)、いろいろと進展があった模様です。

その前に、先月よくお読みいただいた記事を、例によってご紹介させていただきます。

第1位

「バイオ・ディフェンス」という、見慣れない言葉を目にして、どのようなものなのか興味を抱いておりました。多くの方におかれましても、同様にご関心をお持ちいただいたようです。

生物兵器(Bio weapons)による生物学的脅威(biothreats)に対処するための、生物学的防衛(Biological defense)。それらを生物学的安全(Bio safety)とか、生物学的安全保障(Bio security)と総称するようです。

この度、米国防総省が、「核態勢の見直し」(NPR) ならぬ、「生物学的防衛態勢の見直し」(BPR)を発表し、超党派のコンセンサスが形成されたとのこと。時代に応じた脅威の変遷を実感するばかりです。

第2位

こちらも、BPRについての記事です。国防次官補との質疑応答では、中国がバイオテクノロジーにおいて目覚ましい研究開発を行っていることから、この報告書が、特に中国に焦点を当てていることなどに言及しています。

第3位

いつもありがとうございますm(__)m

第4位

グローバルなFDIについての記事です。ルクセンブルクにおいて、巨額の投資引き上げがあった関係で、グローバル全体の投資額は減少したものの、個別にみれば、わずかな減少率であり、米中両国は依然として世界第1位と2位のFDI受け入れ国であることが、データによって示されています。

第5位

米中経済及び安全保障見直し委員会による、年次報告書が刊行されることを前に、イベントのお知らせがありましたので、投稿させていただいておりました。

その後、年次報告書が刊行されましたので、そちらへのリンクも掲載させていただきます。


以上が、先月の少ない記事の中で、アクセス数が多かったもの5つでした。


米中関係は、11月半ば、米国カリフォルニア州にて開催された、アジア太平洋経済協力会議(APEC)のために訪米した習近平国家主席と、バイデン大統領との首脳会談が無事に行われ、ようやく1年前に戻ったところですが、1年前とは大きく状況が変わってきたようにも観察されます。

数日前に投稿させていただいた、習近平国家主席による、米ビジネスマンとの会合における演説をご覧いただければ明らかですが、米国とは競争を通じて両国の繁栄を願うと述べた際、米中両国はともに第2次世界大戦中に軍国主義と戦った国同士であり、フライング・タイガーの活動を支えた仲でもあることをアピールしていました。この、対米姿勢と対日姿勢を区別するような演説内容に、先月も言及させていただいたとおり、米中関係と日中関係は随分と異なるのではないか、との思いをさらに強くした次第です。

悪い予感が当たらないことをお祈りしつつ、以前に増してさらに遅々として進まぬ投稿ではありますが、引き続き観察を続けて参りたいと存じます。

今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。