歌が時代を超越する、ということ
過日の記事では、「阪神タイガースの歌」が90年近く歌われ続けていることを述べました。歌が「昭和」から「令和」へと、時代を超えて、人々に支持されている証左でありましょうが、その「逆」を見られたシーンがありました。
TBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」 3月29日の放送で最終回を迎えました。その最終回中で、Creepy Nutsが昭和に行き、昭和の中学生を前に「二度寝」(もちろん令和の歌)を歌い始めるのですが、最初は口ポカーンであった中学生が、最後は皆ノリノリで歌う、というシーン。
これこそ歌が時代を超越、しかも「未来」から「過去」へ、の瞬間ではないでしょうか。時代を超えるのは有えるのですが、「未来」から「過去」へは現実には起こりえない。しかしそれを「ドラマ」で描写したクドカン、さすがです。
最終回もいろんな仕掛け・演出があり、どれも出色でしたが、この令和の歌が昭和にも届く、というシーンがとりわけ染みました。
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