見出し画像

森進一「冬のリヴィエラ」

森進一「冬のリヴィエラ」
発売年:1982
作詞:松本隆
作曲:大瀧詠一

「リヴィエラ」とはイタリア語で「海岸」を意味するそうです。
フランスのトゥーロン付近からイタリアのラ・スペーツィア付近までの地中海沿岸地方を指すこともあるようですが、この歌においては一般的な「海岸」を意味すると考えられます。「アメリカの貨物船」という歌詞がでてくるので。

歌詞に登場する男性、ダンディズムよろしく女性と別れようとするのですが、、

皮のコートのボタンひとつ
とれかけて サマにならない

「冬のリヴィエラ」作詞:松本隆

というように、恰好きめきれない、哀愁が漂う人物です。
そんなところもあるので、別れた女性について

泣いたら窓辺のラジオをつけて
陽気な唄でも聞かせてやれよ

同上

なんて言ってますが、「俺には過ぎた女」であるくらいなので、泣いたりなんかしないかも知れません。。
「港を出てゆく 船のようだね」と自らを雄々しい存在に喩えてみますが、「コートのボタンがとれかける」、この哀愁がたまらないです。

しかし、「彼女あいつによろしく伝えて」とお願いし、「ラジオをつけて陽気な唄でも聞かせてやる」のは誰なのでしょうか。この女性の新たなパートナーでしょうか。しかし、この男性と親しげな関係も伺えます。

しかし、儚くも美しい世界です。美しいものがすべて儚いわけではないのですが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?