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【歌詞語り】イルカ「なごり雪」

イルカ「なごり雪」
発売年:1974年
作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

別れの歌ではありますが、情景が鮮明に浮かび上がってきます。

1番
汽車を待つ君の横で
2番
動き始めた 汽車の窓に
ラスト
君が去った ホームに残り

「汽車」の動きを描写してるのですが、それが男女が別れる様をも描写しています。多くを語る以上に多くを描いています。

そしてこの男性は

君が去った ホームに残り
落ちてはとける 雪を見ていた

「なごり雪」作詞:伊勢正三

のですが、これは「泣いて」いるのです。
かように美しい婉曲にはなかなか出会えません。

本日、新幹線がオーバーランしたという報道がありましたが、こうした情景とは正反対ですね。せめて歌詞の世界では、古今東西問わず、美しい世界に触れていたいものです。


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