精神科医の処方ガイド

日々の外来業務で、必要な知識を、メモとして簡単にまとめてます。

●投薬治療ガイド●
うつ病
軽症  不安が強い場合はSSRI +ベンゾ、意欲減退が目立つ場合はSNRIまたはドグマチール、また治療に抵抗を示した場合はエビリファイ少量追加


重症 アナフラニール 25mgより、最高量225mg、また増強療法としてリーマス400〜800追加検討

※トレドミン薬理相互作用少ない。パーソナリティ障害合併はハイリスク。最低8ヶ月投薬、その後、ゆっくり減らす、1年以上軽快しない場合双極性2型の可能性あり。
リフレックスは太る、減薬しにくい。抗うつ薬投薬初期はアクチベーション症候群注意、妊婦にパロキセチンは先天性心疾患のリスクあり、しかし授乳は問題なし。
不眠の高齢者はレスリン。トリプタノールは偏頭痛、歯科治療にも。

双極性感情障害
リーマスが第一選択、病状や背景に応じて、非定型抗精神病薬や抗てんかん薬追加。
非定型抗精神病薬は、
躁状態 オランザピン、エビリファイ24mg
うつ状態 ラツーダ、クエチアピン

※躁状態に抗うつ薬は即中止、NSAIDsはリーマスクリアランス低下、妊婦にデパケンは神経管欠損障害リスク、リーマスは禁忌。妊婦には抗精神病薬を柱に。ラミクタールは抗うつ効果や再発防止に優れる。

統合失調症
リスパダールが第一選択、しかし、EPSや乳汁分泌あるため、女性には注意。
インブェガ プロラクチン注意
ルーラン マイルド 最高量48mg。
レキサルティ 1mgより、4日空け2mgへ、効果弱い。
エビリファイ 使い方次第

注意欠陥多動性障害
ストラテラかインチュニブ
インチュニブは静穏作用
コンサータは基本後回し、出さない。

社交不安障害
レクサプロ+ベンゾ

パニック障害及び全般性不安障害
セルトラリン+ベンゾ

強迫性障害
デプロメール50mgより、150mgまで

てんかん
デパケン、カルバマゼピン、リボトリール、ビムパット、フィンコパ、トピナ、イーケプラ

主なベンゾ、非ベンゾ
眠剤 レンドルミン、エバミール、ベンザリン、マイスリー、デエビゴ、ロゼレム、ルネスタ

安定剤 リーゼ、ソラナックス、メイラックス、ワイパックス、レキソタン

脚むずむず症候群
軽症 リボトリール
中等症 ビシフロール、レグナイト

アルコール依存症
レグテクト、シアナマイド、セリンクロ

禁煙外来
チャンピックス、ニコチネル

偏頭痛
レルパックス、イミグラン、マクサルト、クリアミン、ミグシス

認知症
アリセプト、メマリー、リバスタッチ

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