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自作レバーレスVersion2の改造を考える

連休中に完成させた自作レバーレスVersion2。Version3を作ることはないだろうと言いましたが、Version2の改造は既にちょこちょこ考え始めています。

まあ現状で機能的には大満足なんで、改造といっても「お試し改造」なノリになりそうなネタばかりですが。

現時点で頭に浮かんでいるVersion2の改造ネタは以下の4つ。

  • キーキャップの交換

  • スイッチの換装

  • 天板の交換

  • ファームウェアの改造

それぞれ説明します。


キーキャップの交換

現状、DSAプロファイルのキーキャップを使ってます。前回の記事にも書きましたけど、このキーキャップ、意外と天面の面積が狭い。

数日実用してみたところでは、それほどミスヒットを誘発しそうな気配は無いので、このままでも問題無さそうなのですが、ちょっとXDAプロファイルのキーキャップを試してみたいと思い始めてます。

プロファイルごとの形状の違いは、以下のTALP KEYBOARDさんのサイトが参考になるでしょう。

XDAはDSAより少し天面が高く、かつ面積が広い。ゲーム用途としてはこちらの方が優れているような気がします。TALP KEYBOARDさんには、DSAほどでは無いにせよ、そこそこカラバリがあるので、比較的安価に揃えられそう。

しかし、Version2で使っている2.75Uサイズ(通常キーの2.75倍という意味)の横長キーがTALP KEYBOARDさんのXDAのラインナップには無いため、これだけ別のところで調達しないといけなさそう。

ただ、TALP KEYBORADさん以外で無刻印のキーキャップをバラ売りしているところとなると、探した限りほとんどが中華系業者で…納品に時間かかりそうだし、キャップ1個のために発注するってのもなぁ、とちょっと悩み中。円安のせいか、1UキャップならTALPさんの方が安いし。

今回DSAのキーキャップを採用した理由の一つが、実は2.75UのXDAがTALPさんに無かったためだったりするんですよね。

スイッチの換装

せっかくスイッチを交換可能にしたのだから、色々なスイッチを試してみたいじゃないですか。

現状で気になっているスイッチが2つあります。

ゲーミング用途としてはアクチュエーションポイント(キーを押し込んだときにスイッチがONになる深さ。以下「AP」)が浅い方が有利。それだけキーを押したときの反応が早くなるので。

標準的なメカニカルスイッチがだいたい、AP 2mmなのに対し、高速スイッチと呼ばれるCherry MX 銀軸や、今回採用したGateron G Pro 3.0 Silverは、AP 1.2mmと半分近い浅さになっています。なので、ゲーミングキーボードに採用率の高いスイッチです。

そして、上に挙げた2つのスイッチは、これらよりもさらに浅いAPを持っています。TTC Speed Silver V2が1.1mm、DUROCK Splash Brothersが1.0mmです。

もちろんスイッチはタイピング感も重要なので、APの浅さのみで採用判断することはできませんが。

正直APが2mmより浅い高速スイッチ自体、さほど選択肢は多くないんですよね…。その中から、現状の1.2mmよりさらに浅いとなると、ほんと、上2種類くらいしか見当たらない。

ささきさんの動画で紹介されていたキメラ改造も面白そうです。AP 0.6mmは激アツです。

天板の交換

他の2件と違い、これは単に見た目を変えるための改造です。

もともと、天板は板材を加工して塗装しただけのもの。

今回はあえて無着色でニス塗りし、完成度の高い塗装で素朴な味わいに仕上がり、Version1以上に大満足してます。自分の仕事に自己陶酔して、暇さえあれば表面を眺めながら、うっとりと愛でる毎日ですwww

が、他にも色々な色のステインで着色してみたり、あるいはペンキで完全に木目を潰した塗装というのも面白そうです。気分で天板を変えて使う、みたいな使い方も楽しそう。

天板に使う木材自体は、今回と同じアカシア集成材を使うなら、数百円で買えるので費用的にはやりやすい改造です。木目潰し塗装なら中板&底板に採用したMDF板という選択肢もありそう。どちらにせよ、加工と塗装が少々大変ではありますが。

そしてもう一つ検討したいのが、やはりアクリル天板ですね。

アクリル板は透明なので、基板との間にアートワークを描いたシートを挟むことで、かなり派手な見た目にすることが可能です。いわゆる「痛アケコン」が作れます。

ただ…アクリル天板の場合は、加工も含めて業者に発注することになるのですが、穴開け指定とかが複雑になるので、多分1枚で諭吉さん1人(もうすぐ渋沢君になるんでしたっけ?)とサヨナラすることになりそうで、おいそれとは踏み切れませんね。ましてや、寸法指定を間違えたりすると諭吉さんが犬死にするという、目も当てられない大惨事になります。KiCADの図面は残してあるので、そこから採寸すれば失敗の可能性は低いとは思いますが…

ファームウェアの改造

Version2はファームウェアにGP2040-CE Version 0.7.8を使用しています。このGP2040-CEは、ソースコードが公開されています

C++というプログラミング言語で書かれているようなので、C++が読み書きできれば、自分で好きに改造ができます。そして、実は私はC++を読み書きできる人間です。

もちろん、C++を理解していればすぐに自分の思い通りに改造できるというわけではありません。GP2040-CEのソースコードを読解して、動作を解析する必要があります。これはかなり思考リソースを使う作業です。これだけでも、早くて数日、長ければ数週間はかかるかもってレベルです。

が、現状で格ゲーモードとスマブラモードを切り替えるためにWindows PC を介さないといけないのは、やはり若干煩わしく、ファームウェアを改造することでこれを解決できないかなぁ、とちょっと思ってたりします。

大変ではありますが、言い換えれば、やり甲斐もある。頑張ってみる価値はあると思います。

完成後もワクワクが止まらない

Version1はせいぜいキーキャップの交換か天板を交換するくらいしか改造の余地がなかったのですが、Version2は完成後も色々イジって楽しめそうです。

自作のデバイスを改造、メンテナンスしながら使い続けるのは最高の贅沢ですね。

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