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1年間ほぼ毎日蕎麦を食べ続けた男がお勧めする、スーパーで買える乾麺達

見た目はさほど太っているようには見えないと言われる私ですが、健康診断では常に軽度の肥満と言われ続けて久しいです。実際に、標準体重はかなり上回っており、見た目は背の高さである程度誤魔化せているというのが実態でしょう。

年齢が年齢でもあるので、いい加減真面目に健康管理せねばと思い始めてました。で、食事から改善しようかと思い調べてみると、一日のうち一食を蕎麦にすることでダイエット効果が期待できると。

蕎麦に含まれるルチンという成分が、糖質や脂質の代謝を助け、タンパク質も豊富に含み、ダイエットに良いのだそうです。

ただ、蕎麦ならなんでもいいというわけではないらしいです。

一番重要なのが、小麦粉の配合量の問題です。

蕎麦粉だけだと食感を出しながら麺状に成形するのには高度な技術がいるため、つなぎとして小麦粉を配合するのが一般的です。「二八蕎麦」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょうが、これは「小麦粉2割、蕎麦粉8割」という意味で、風味・食感のバランスが良い理想の比率と言われています。

ただ、スーパーなどに並んでいる市販の蕎麦は、多くが小麦粉の方が蕎麦粉より多いという、本末転倒なものばかりだったりします。駅の立ち食い蕎麦屋などで売っている安い蕎麦は「小麦粉8割、蕎麦粉2割」の「逆二八蕎麦」だという話を小耳に挟んだりもします。真偽はわかりませんが。

私はこういうものをまとめて、「蕎麦風味のうどん」と呼んでいますが、原材料の欄を見て、小麦粉が蕎麦粉よりも先に書かれているものは「蕎麦風味のうどん」なのだそうで。

知っての通り、小麦粉は純粋な炭水化物の塊でしかありませんから、ダイエットという点では極力回避すべきものです。なので、理想は蕎麦粉のみでつくられた「十割蕎麦」、最低でも「二八蕎麦」レベルの比率の蕎麦でなければダイエット効果は期待できません。

世の中には嬉しいことに、こういった十割蕎麦や二八蕎麦で乾麺を作っているメーカーがあり、そこいらのスーパーでも少し品揃えのいい店ならば普通に並んでいます。まあ、正直お値段は若干高く付くのですが。

私はこの一年間、テレワークメインの仕事環境を最大限に活かし、毎日の昼食を、これらのスーパーで調達した蕎麦の乾麺で作った「ざる蕎麦」を愉しんでいます。

この間、スーパーに並んでいる十割蕎麦、二八蕎麦の様々な製品を試しました。その結果、私の常食となるレギュラー製品がほぼほぼ固まってきたので、折角ですからこの場でご紹介しようと思ったわけです。あ、体重もこの一年で2キロ落ち、血中脂質も若干ですが改善されました。

それでは、現時点で私の常食として生き残った製品達を紹介していきましょう。

全部で5品です。通販は面倒なので、全て私の家から通えるスーパーで入手できる製品達です。

滝沢更科 十割そば

十割蕎麦はつなぎの小麦粉を使わない、蕎麦粉のみで作られたものですが、やはりつなぎを使わないというのはそれなりに難しいらしく、市販の十割蕎麦を詠う乾麺の中にも、ぼそぼそとしていてコシが弱く、風味はともかく食感がいまいちなものもあったりします。

そんな中でこの「滝沢更科 十割そば」は、十割蕎麦の中では抜群に歯触りが良く、十割蕎麦ならではの蕎麦の風味もしっかりしています。そして私の個人的なお気に入りポイントは、ゆで上がりの見た目の美しさ(笑)。濃い灰色の、いかにも「蕎麦!」って感じの色合いと、表面のつや感が素晴らしく、見た目もだけでも美味しい逸品です。

山本かじの 国産の十割そば

十割蕎麦からもう一品。

こちらは北海道産蕎麦粉を使用した十割蕎麦で、道産子の私には嬉しい製品です。

前述の滝沢更科のものと比較すると、蕎麦の風味はやや控えめ。ただ、細めの麺に秘められたコシの強さが特筆もので、歯触りの良さは滝沢更科のもの以上です。

ただ、滝沢更科のものより若干お高めなのと、ゆでた後の膨張率が低いのか、同じ100gを茹でているはずなのに、なぜか量に若干の物足りなさを感じてしまうのが難点でしょうか…

信州 戸隠 池森そば 二八の極み

「池森そば」は、無類の蕎麦好きとして有名な、ロックバンド「DEEN」のボーカリスト・池森秀一が、全国の蕎麦の名店とコラボして製造・販売しているブランドで、他にも多数の製品があります。店頭で見かけるようになったのは比較的最近の話です。

その池森そばの中から、「二八の極み」です。

後述するように、二八蕎麦に関しては他にも常食の製品があり、それぞれに魅力的な個性があるのですが、この「池森そば 二八の極み」の魅力は、なんと言っても、その舌触りと歯触り、そしてのどごしです。

蕎麦粉だけではどうしても良い食感を出すのが難しいからと、つなぎの小麦粉を混ぜて二八蕎麦にするわけですが、その二八蕎麦の意義と魅力を存分に体現した一品であると思います。

麺はやや平麺状にカットされたものになっていて、それも独特の食感を生んでいます。

池森そば 二八の裁ちそば

これも池森秀一ブランドの製品ですが、前述の「二八の極み」との差は、太め目に乱切りされた平麺です。乱切りなので、複数の太さの麺が混在しており、複雑な歯触りが楽しめます。二八蕎麦独特の滑らかな舌触りとのどごしも健在で、とにかく食感が楽しい蕎麦です。

蕎麦の風味も、「二八の極み」よりやや強くなっているように思います。

山本かじの 伝統の二八そば

山本かじの製品は、十割蕎麦も紹介しましたが、こちらは二八蕎麦。

麺の形状はこれまで紹介した二八蕎麦と違い、馴染みのあるストレートの細麺であり、あらゆる意味でスタンダードな蕎麦と言えると思います。それは決して悪い意味では無く、二八蕎麦の魅力である風味、食感が高水準でまとまった、奇をてらわない、良い意味で無難な一品です。王道、定番といった言葉がしっくり来ます。

しかし、この製品の最大の魅力はそのコストパフォーマンスにあると思います。よく見てください。ここまで紹介した製品は、一袋が二食分で200gです。しかし、この製品は一袋・二食分250gなんです。1食で125g食べられる。これは地味ながらとても嬉しいポイントです。

同社製の十割蕎麦が量的に若干の物足りなさを感じさせるのとは対照的です(笑)

最後に

今回、製品の紹介としてamazonで販売されているもののページのリンクを掲載してますが、こうしてみると別にamazon、安くないですね。普通にスーパーで購入する方が、多分安いです。

amazonで探すと、店頭では見かけないようなブランドのお高い品もたくさん見かけますが、今回は近所のスーパーで容易に入手できる、私が常食している製品を紹介させていただきました。

こうして改めて紹介してみると、たかが乾麺といえど、それぞれに個性的な魅力があり、同じ蕎麦でもこうも違うのかと驚かされます。

他にも、たまに気が向いたときに選び取る製品も少しあったりするのですが、それはまあ、いずれ気が向いたらご紹介します。

みなさんの食生活に少しでも参考になれば幸いです。

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