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40%キーボードminipeg48 組み立て編

私、以前に自作のレバーレスコントローラーを作ったときに、こんなことを書いていたんですよね。

今なら自作キーボード作ろうと思えば作れそうな気がしますよ(笑)。さすがに作らんけど。

で、今私の手元には…

こ、これは一体…

はて、おかしいなあ、いったいこれはなんでしょうかねぇ…? いやー、へんだなぁ、あはははは…

制作の経緯

茶番はそれくらいにしておいて…

こいつは「minipeg48」という自作キーボードです。

いや、当初はわざわざ作る気は無かったのは本当なんです。ただ、とある知り合いの方がこのキーボードに興味を持ったらしく、ネットで公開されているCADデータを元にPCB基板を発注するからと、共同購入する人を募集してたんですね。

私は普段から「60%キーボード」のHHKBやK65 RGB MINIを使っているのでコンパクトキーボードの世界にはそれなりに造詣あるつもりでしたが、恥ずかしながらこの時初めて40%キーボードなるものの存在を知ったのです。

軽く調べてみると、キー配置とかかなり自由にカスタムでき、キーの不足はレイヤー機能を使って補うのだとか。カスタマイズマニアとしてはこの時点ですでにぐっときてました。

それに、私は元々キーボードにはこだわりのある人間でして、会社でも家でも同じキーボードを使いたい人です。普段はリモートワークで家で仕事しているのですが、たまにオフィスに出社しなければいけないときもあり、その際は自宅のHHKBをオフィスに持ち込んでます。が、60%キーボードとはいえ、鞄に入れて持ち歩くにはやはり結構なサイズです。その点、このキーボードなら…と考えた結果、気がついたら話に乗っかっていた…というわけなのです。

いざ、組み立て

そしてPCB基盤が到着するまでの間、必要となる材料を買い集めておき、基盤が到着したら早速組み立て始めました。

まず最初に取りかかったのは、PCB基盤へのスイッチソケットのはんだ付けです。minipeg48はkailhのロープロファイルスイッチを採用しており、これは主流であるCherry MXスイッチと互換性がありません。なので、ソケットも専用のモノを用意する必要があります。

ソケットのはんだ付け

とはいえ、はんだ付け自体やり方が変わるわけでは無いので、コントローラーを作ったときの経験を駆使してさくっと仕上げました。

そしてお次はこのアルミケース。

アルミケース

このケースの形状データも公開されており、JLCPCBに発注してつくってもらいました。

このケースに、基盤をネジ止し、さらにはキースイッチをソケットにはめ込んでいきます。

スイッチをはめ込んだところ

ここでスイッチに何を採用するかも好みの分かれるところです。

アクション系のゲーム用途は想定していないので、反応の早さに拘る理由は無いのですが、リニアなキースイッチになれてきたせいか、最近HHKBのキータッチがなんとなく重く感じるようになってました。なので、軽いタッチで打てるのがいいなと選んだのが、kailhのロープロファイルスイッチでもっともタッチが軽いとされるPink軸スイッチです。動作圧20gfは他の軸が40~50gfであることから見ても圧倒的軽さです。

実際に試してみても想像通りの軽い打ち心地。しばらく使ってみて軽すぎるなと感じたら、赤軸とかに換装するかも知れません。こういったカスタマイズの自由度も自作ならではですね。

さて、最後はスイッチにはめるキーキャップですが、私はここで一つ大失敗をやらかします。kailhの薄型スイッチ対応のキャップということで、私は少しカラフルに仕上げようと、最初、以下のキャップを調達しました。

ところがこれ、結論から言うとminipeg48には使えなかった。確かにkailhの薄型スイッチには対応していたのですが、寸法が合わなかった。冒頭の写真を見ていただければ解ると思いますが、このキーボード、ピッチがかなりギチギチに詰められていてほとんど余裕がありません。

で、上のMBKプロファイルのキーキャップは、僅かに横幅が長く、残念なことに収まらなかったのです。

minipeg48には、以下のCFXプロファイルを使う必要があったのです。後で確認したらminipeg48のドキュメントにちゃんと書いてあった…

そして完成

CFXプロファイルはどこを探してもカラバリが貧弱で白と黒しか実質無かったのがちょっとガッカリですが、気を取り直して再調達し、スイッチにはめ込んで完成させたのがコイツです。

完成!!

何かパンダみたいな見た目になってますが、もちろんこの珍妙なカラーリングは無意味にやっているわけではありません。が、その説明は今は省きます。

これだとサイズ感がイマイチ伝わりづらいと思うので…

手のひらサイズ?

これでどうでしょう。私はかなり手は大きい方ではありますが、ほぼ手のひらサイズと言っていい小ささです。

HHKBとの比較

HHKBと比べるとこんな塩梅です。なお、重さは285g。このサイズ感なら、嵩張ること無く持ち歩けるんじゃないでしょうか。

キーピッチは17mmほどしかなく、19mmのHHKBと比べると若干の窮屈さは否めませんが、試しにタイピングしてみると意外と行けそうな感触です。なにより、メカニカルスイッチの心地よい打ち心地と、ピンク軸の生み出す軽快なタイピングフィールは悪くありません。キー配置さえうまく設定できれば十分常用に耐えるものになりそうです。

さて、この次はキー配置をどうするか検討し、ファームウェアを書き換える作業になります。ある意味、自作キーボードで一番面白いところだと思いますが、それについては、いったん稿を改めるといたしましょう。

次回「キー配置編」です。


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