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門外漢の管弦楽1

私の息子はラッパ吹きである。
性格に難アリ。大層、口が悪い。
ピアノやバイオリンじゃないんだから、
協調性が何より大事なのに解ってない。

クラシック音楽の世界は徒弟制に似ていて、
学生はA先生に教えを乞い、
A先生のいる音大に入り、
卒業後はA先生の紹介で仕事をもらう。
コンクールの類も推して知るべし。

女性教授に上着を着せ掛ける男子医大生に
衝撃を受けた事があるが、同様なんだと。

ある程度以上の演奏技術があれば、
(あるいはなくても)大学生といえど
政治的手腕に長けている方が勝ちである。
ま、何処の業界でもそうか。
一緒に仕事するなら楽しくやりたいのは、
人情というもの。

先生にしたって「先生」と呼ばれる以上、
嘘でもいいから敬意を表してほしいだろうし、学生よりはあらゆる点で
熟達しているという自負もあるだろう。
しかも彼らは教育者ではなく、演奏家だ。
教育とか指導とか、おそらくちゃんと考えた事がない。
実際、学生に挨拶されても無視するような
恥ずかしい先生も存在するじゃない?

それが許されるのは、世の中の人がクラシック音楽に大して興味がないせいだと思う。
よく分からないから
とりあえずほめときゃ問題ないもんね。
専門家に苦笑されて否定されたりしたら、
もう大赤面ですよ。

けれど。
たとえ学生オケであっても
コンサートの時は観客に向けて演奏してほしい。
音量が大きいと叱る音大の教授は私には謎だ。
そして、海外から招聘した演奏家が何故あんなに学生にfを求めていたのか、考えてほしい。

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