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本を整理しながら

来月末に引越しすることが決まったので、今週末から荷物の整理を開始した。

新居は今よりも手狭になるし、新しい家族(猫)も増えるかもしれないしね。

で、僕の荷物で一番多いものは何かと言うと、圧倒的に「本」だから、これを機会に、本当に自分にとって大切な本だけを残して、あとは処分することにした。

幸い、近所に割と品揃えが僕好みな古本屋さんがあるから、そこで買い取りしてもらえば、彼ら(本のことね)の新しい主人もきっと見つかるだろう。

あと、残念ながら、かさばる雑誌の類は、紙ごみとしてまとめて捨てることにしよう。

そんなこんなで、3分の2くらいのボリュームにはなったけれど、そんな風に本の選別作業をしていた僕の頭にふとこんな考えが浮かんだ。

みんな、こんなふうに、自分にとって大事なものを、時々、棚卸しして、生きているんだろうな、と。

じゃなければ、荷物がたまり過ぎて自分の背中じゃ背負いきれなくなるからね。

そして、それは何もモノばかりじゃなくて、人に対しても言えるのだろう。

かつて仲良くしていたのに気づいたら疎遠になっていた人たちというのは、きっと彼、彼女たちにとって、僕という人間がそれほど大切じゃなくなったから、離れていったのだ。

確かにさみしくないかと言えば少しさみしいけれど、その分、みんな自分にとって大切な人たちにより集中的に愛情を注げるようになるわけだから、それはむしろ祝福すべきことでもあるのかもしれない。

だったら、

僕自身もちゃんとそうしよう!

と本棚に残った本たちを前に僕は固く心に誓った。

幸いそんなに数は多くはないから、こんな薄情な僕でもなんとか愛情を伝えられるかもしれない。

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