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病院の検査って何してる?

こんにちは!

今日は病院で検査技師がしている検査を紹介します。各検査の結果の見方や細かい解説は次回以降にして、今回はざっくり全体の説明をしますね!

まず検査は大きく2つ、
【検体検査】と【生理検査】に分類されます。
検体検査は採血でとった皆さんの血液や、尿、喀痰といった検体を使う検査です🩸
生理検査は検体ではなく皆さんの身体自体が必要な、心電図やエコーなどの検査を指します🩺

まず検体検査から
検体検査をさらに分類していくと、血液、生化学、一般、細菌、病理、遺伝子の部門に分けられます。

この中で、血液部門、生化学部門は採血でとった血液を検査します。
採血の時、本数が違ったり、少しずつ何本もの採血管に採ったりするのは検査の目的によって採血管の中に入っている薬品の種類が違うからなんです!
血液部門は採ってきた血液全体を検査に使うことが多く、生化学部門は血液中の血漿、血清といった成分を使うことが多いです。

それでは血液部門からいってみよう!
ここで主に行われるのは「血算」と「塗沫標本の分類」です。
血算とは、血液中の固形成分の割合を調べる検査です。赤血球、白血球、血小板の数を機械で測定し、異常がないか判定していきます。輸血のための検査も血算と同じ血液で行ったりします。
塗沫標本というのは、血液や骨髄液を薄くスライドに塗り広げて作るもので、顕微鏡でこれを見ながら血球成分の数や形を検査します。また、この標本を特殊な薬で染色して、染まるかどうか調べる検査もあります。

次は生化学!
生化学は主に血液の中の液体成分である血漿、血清中の成分を検査します。血漿と血清の違いはまたいずれ説明しますね…!
また、あまり馴染みがないかと思いますが、髄液や関節液、腹水といった血液以外の検体も扱っています。

そして一般!
一般は主に尿、便、そして鼻咽頭や咽頭の検体を検査します。インフルエンザの検査で鼻に綿棒を刺されるあれは鼻咽頭検体です👃

細菌
細菌は読んで字の如く、菌の検査です!
血液中に菌が入り込んでいないか、喀痰や尿、便等にどんな菌がいるかを、菌を育てて判定します。
またコロナ騒ぎで有名になったPCRで、ウイルス検査をしたりもします!

病理
病理は細胞を染色して、目で見て異常を見つけます🔬
病理部門には病理医という専門のお医者さんもいます!

最後に遺伝子!
遺伝子部門は大学病院のような専門性の高い病院にしか無いことが多いです。
遺伝子変異や染色体異常を調べています。


では、生理検査いってみよう!
生理検査は主に心電図、エコー、脳波、呼吸機能の部門に分類されます。

心電図🫀
これはご存じの方が多いと思います。
心臓の動きを読む検査ですが、あの波の形で色々なことが分かるんです!

エコー
これもよく聞く検査ですね。
腹部、心臓、甲状腺、乳腺、婦人科等目的に合わせた機械で検査しています。

脳波🧠
脳から出る電気信号を電極で捉えて、脳の異常を検査します!

呼吸機能
健康診断でもお馴染みの肺活量や、息を一気に吐く力を見たりして肺機能の状態を検査します🌬


細かいことを言い出すとながーーくなってしまうので今日はここらで終わります。
次回以降、それぞれ詳しく説明していきます!

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