親父のエギング塾その19 アタリの取り方 カーブフォール編
今日はカーブフォールのアタリの取り方になります。
カーブフォールの合わせ方についても教えてもらいましょう。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日はカーブフォールのアタリの取り方なんだけど。
親父:
ふむ。
クロ:
親父はカーブフォールは難しいと言うよね?
親父:
そうだな。
そこには理由が2つある。
クロ:
2つ?
【カーブフォールが難しい理由2つ】
親父:
① ラインの張り具合いが難しい
② アタリがあった時にアオリイカに違和感を与えない事が難しい
クロ:
なるほど。
親父:
① については既に説明済みだよね。
ただ、横風が強い場合の対応はまだだから、それを説明するね。
クロ:
うん、よろしく。
親父:
カーブフォールの場合ラインを張ってアタリを待つんだけど、横風が強い場合、どうしてもラインが膨らんでしまう。
クロ:
確かに。
親父:
これはカーブフォールの基本なんだけど、エギがどんどん沈んでいくと、ラインはどんどん緩んで来るんだね。
だから、このラインの緩みを一定に保つ為、リーリングしながらラインを巻き取る。
クロ:
そうしないとどうなるの?
親父:
まず、エギの沈降角度が変わってしまう。
そして、ラインが緩んでしまうので、アタリが手に伝わらなくなってしまう。
ここまでは以前書いた通り。
クロ:
だね。
親父:
問題は横風が強い時。
クロ:
横風?
親父:
そう、横風。
横風が強い場合はラインが風に吹かれてラインはたるむ。
クロならどうする?
クロ:
どうするって言ってもどうも出来ないんじゃない?
ラインは着水させられないし、ラインは吹かれっぱなしでしょ?
親父:
その通り。
しかも、ラインが膨れて弧を描いていると、アタリが手に伝わって来ないんだ。
だから、俺の場合はラインの描く弧に注目する。
つまり、風に吹かれたラインが弧を描いている訳だけど、その弧の大きさに着目するんだね。
クロ:
弧の大きさ?
親父:
そう。
アタリがあると、この弧が小さくなるんだよ。
エギをアオリイカが引っ張るから、引っ張った分だけラインが張るから、弧が小さくなるんだね。
クロ:
なるほど。
親父:
基本的に横風を受けると、この弧はどんどん大きくなって行くんだ。
それを大きくなる分だけリーリングして巻き取ると、弧は一定に保つ事が出来る。
そうした上でアオリイカがエギを抱き、引っ張ると、弧は小さくなるって訳。
クロ:
なるほど~。
親父:
アオリイカがエギを抱いてジッとその場から動かない場合も同じ。
アオリイカがエギを抱いてジッとしていると、風の影響があっても弧が大きくなっていかない。
つまり、その状態でリーリングすれば弧は小さくなって行くって訳。
クロ:
なるほど。
親父:
問題は
「②アタリがあった時にアオリイカに違和感を与えない事が難しい」
コレ。
クロ:
うん、これは僕も難しいと思う。
【まずは目で見る】
親父:
目で見るのはフリーフォールであって、カーブフォールは手でアタリを取るんだったよね?
なのに、【目で見る】とはどういう事?と思うでしょ?
クロ:
確かに。
親父:
でも、思い出してみて。
カーブフォールと言っても、わずかにラインを緩めるんだったよね?
クロ:
うん。
親父:
このラインの張り具合いを見ていて欲しいんだ。
クロ:
どういう事?
親父:
つまり、わずかに緩めてあったラインが張ってきたらアタリ。
ラインの緩みと言っても手に感触が伝わってくる程度の緩みしかないんだから、その緩みが伸び切るのなんてほんの一瞬なんだよ。
でもね、その一瞬が違うんだよ。
心の準備時間とでも言うかな。
その一瞬の時間がある事で、自分が次にする行動に余裕を持つ事が出来る。
この余裕がバラシを少なくしてくれるんだね。
クロ:
なるほど。
で、次にする行動とは何?
【ロッドをお辞儀させる】
親父:
アタリがあった瞬間にする行動とは、ロッドをお辞儀させる事なんだ。
クロ:
いやいや、アタリがあったらすぐに合わせなきゃいけないでしょ?
じゃないと、逃げられてしまう。
ロッドをお辞儀させてる暇なんてある?
親父:
うん、そう思うよね。
だから、みんな即合わせする。
ちなみに、上級者も即合わせ。
クロ:
じゃあ、やっぱりそれが正解でしょ!
親父:
上級者が即合わせでバラさないのは、アタリがあった瞬間に合わせる事が出来るからなんだ。
アオリイカが違和感に気付くと同時に合わせる事が出来ているからなんだね。
クロ:
それは理解するけど、そこに初心者さんと上級者の違いなんてないでしょ。
親父:
ところがそうでもないんだ。
上級者 → アタリがあったら即合わせ
初級者 → 驚く → 即合わせ
なんだ。
つまり、初級者さんは即合わせ出来ていないんだね。
クロ:
う~ん、僕も初心者さんと同じだから、妙に説得力があるなぁ(笑)
親父:
でしょ?(笑)
だから、俺が初心者さんにエギングを教える時はコレを推奨してる。
【ロッドをお辞儀させてから合わせる】
クロ:
でも、そもそもロッドをお辞儀させる事の意味が分からないんだけど?
親父:
説明するね。
アオリイカがエギを抱いて引っ張ると、当然、ラインは張るよね?
ラインが張るとアオリイカは違和感を覚えてエギを離してしまう。
でも、ロッドをお辞儀させるって事は、ラインを緩めるって事なんだよ。
つまり、アオリイカが違和感を覚えてエギを離そうと思ったけど「あれ、やっぱりエギを引っ張れる」と思ってエギを離さないでいると、一瞬遅れて合わせが来るってイメージ。
クロ:
つまり、ロッドをお辞儀させるとアオリイカがエギを離さないって事?
親父:
その通り。
これでバラシは激減する。
クロ:
へ~、そうなんだ?
意外~。
親父:
これは初心者さんに何度もやってもらっているから、間違いはないよ。
だから、流れとしてはこう。
ラインの張り具合いを見る → ロッドをお辞儀させる → 合わせる
クロ:
なるほど。
よく分かったよ。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① カーブフォールが難しい理由2つ
② まずは目で見る
③ ロッドをお辞儀させる
④ ロッドをお辞儀させてから合わせる
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