月面のブランコは揺れる 6/10 日記

この季節になると、
お中元で大量の
カルピスと素麺が届いた。

頑張っても消費できないから、
私は仕方がなく、

「カルピス素麺」にしたのだけど、
あまりに不味くて、泣いた。


大人になって自分で素麺を買ったら
あんまりに美味しくない。

いい素麺もらってたんだなって、
少しだけ感謝した。

思い出と食べたものはくっついていて、
紡ぐように、食べた時思い出す。

私はいちごミルクと17アイス。

嫌なことあった時、
駅前の自販機でイチゴミルクを買った。

電車の中で歯を食いしばり、
ストローを「はむり」と咥えると、
ほおの力が緩んで、
むちゃむちゃ泣きながら帰った。

飲むと広がる
ストロベリーフィールズ。

幸せな味。


失恋した時は必ず
駅前の自販機で17アイスを買った。

最近では170円に値上がりしたらしい。
170アイスですね。

白い棒をいつまでも眺めた。
セブンティーンアイス。

うんめー。

ストローを刺す。
蓋をめくる。

その中には幸せが詰まっていて、
私は祈りを込めてそれを飲む、食べる。

明日こそ大丈夫って。

久しぶりに飲んだカルピスは
サワーと化していて、
お前も大人になったなと感動した。

大人のみ許されたカルピスは、
あやつは、飲みやすいゆえに
ガブガブ飲んでしまう。

気づいたらベロベロで、
次の日はカルピスのくどさだけ残った。

二日酔いとは、
何もない平日より、
なんとかこの吐き気を無くそうと、
意識高く動いてしまう。

無気力な平日より
なんかいい１日になる。

ストレッチして、お粥食って
ウコン飲んで、半身浴して、

あゝこれこそ
カラダにピース。