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日本駐車場開発 第33期定時株主総会

今回は商業施設等ビル附置駐車場の管理運営やコンサルティングを国内外で運営する他、傘下企業で8ヶ所のスキー場運営、那須ハイランドパークなどのテーマパーク運営、カーシェア事業等々、多様な事業を収益の柱とする日本駐車場開発株主総会レポートをお届けします。


日本駐車場開発 定時株主総会(大阪商工会議所 国際会議ホール)
10月24日(水)10:00~ 出席:約180名

事業報告(ナレーション)の後、

質疑応答(一部を抜粋)
※1問/1回/人とのことだったが、質問はかなり多かった


・M&Aについて

→既存事業が順調に伸びていることもあり、大きなバリュエーションでやることはないが、案件は探している。慎重にすすめる方針。

・ゲリラ豪雨などの自然災害で車が浸水した場合の責任の有無・対策
→大きな瑕疵があれば責任となるが、ほとんどの場合は免責となる。
グループのBCPは常に更新している。

・資金調達・銀行へのマネジメント
→自己資本比率30%きらないようコントロールしている。
金利が上がるとの予測があり、先に資金調達した。
M&Aや災害への備えもある。銀行数が多い(17行から借り入れ)のは、こちらから条件を出して都度選別しているため。

・株主優待について、保有100株でも適用してほしい
→株主がお客様になることもあるので、小口の投資家も大事にしているが、できれば買い増してほしい。

・株主優待の宿泊施設を利用するには
→利用希望者が多いのでネットで応募して抽選方式としている。
当選倍率は季節の稼働状況により異なるが、なかなか利用できないとお叱りを受けることもある。


会場は年季の入ったコンサートホールのような会場で、多くの人が質問の手を挙げ、回答も的を得ていたが80分でも足りないくらいの内容。

最後に選任された役員・監査役が1人づつ役割を説明しながらの挨拶もあり、これも好印象。

更には、テーマパーク事業とゆかりの深い、那須高原ジャージー牛乳を使用したクッキーの手土産もあり、有意義な総会だった。

株主総会は約80分間で終了、10分程度の休憩をはさんで事業説明会


・事業説明会 11:30~12:30 出席:約50名
主要3事業についての説明

・駐車場事業
問い合わせ件数を増やすための施策効果もあり、月極駐車場検索サイトが好調。膨大な問い合わせデータをもとにニーズをマッチングすることもできている。ホテルの人手不足もあり、ドアマン・ポーターなでの仕事まで高単価で引き受けている。

・スキー場事業
来場者数が伸び、単価も上がり、売上げ・利益とも過去最高となった。
インバウンドがとりわけ白馬エリアで好調。最近はタイ、インドネシア、マレーシアからが多く、上級者ではなく雪を体験するノンスキーヤーも多い。
冬以外のグリーンシーズンの売り上げも30%を超えて増えている。

・テーマパーク事業
台風や長引く猛暑の影響もあり、不本意ながら減収減益となった。
イベント開催や遊具の追加、またアルパカの引き受けやレストラン等の先行投資も行った。又、SDGS活動として、保護犬の引き取りや里親探しなどを行っている。(これまで累計224匹の保護犬を飼い主に引き渡した)


質疑応答(一部を抜粋)
・駐車場事業の見通し
→オフィス・ホテル・マンション等様々な場所に駐車場があり、空きが潜在的な案件となりうる。5~10%の成長は見込める。

インバウンド増加の方策 PRについて
→いろいろな国の旅行会社を回ってPRした。
ブースで出展してBtoCでPRをおこなうこともある。
又、インフルエンサーに来てもらい動画配信してもらうことも。

2253 日本駐車場開発(10/24 終値)
@223 配当利回り 3.14 %
PER 15.07 PBR 4.58

業績推移も配当も安定しているが、再び株価上昇基調にありやや割高。
使ったことはないけど、時間貸し駐車場割引券や日本スキー場開発が運営する温泉施設利用割引券の株主優待というオマケもあるようです。



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