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artience 第186回定時株主総会

今回は1月から新社名(旧東洋インキSCHD)でスタートを切った創業128年目の老舗企業であり、祖業の印刷インキの他、近年では収益基盤となっているディスプレー関連製品や、リチウムイオン二次電池用の分散体事業への投資を強化しているartienceの株主総会レポートをお届けします。


artience株主総会(本社/京橋エドクラン)
3月26日(火)10:00~ 出席:約50名

事業報告に続いて質疑応答

・全個体電池向けの開発の進捗状況について
→パートナーとの秘密保持契約上詳細はいえないが、スケジュール通り進んでいる。

・コンプライアンスとリスクマネジメントについて
→サステナビリティ委員会で大きな方針を定めている。
ランサムウェア等反社会勢力に対してはリスクマネジメント部会(情報システム部会)で対応している。

・半導体後工程に関わる材料の技術について、素人にもわかるよう教えてほしい。
→ポリマー関連で・・・絶縁シートの形状で・・・
パッケージを接合する時の・・・。
勉強不足もあり、自分にはよく聞き取れなかった(理解できなかった)。
少なくとも素人でもわかるような内容ではなかったような・・・

・投資有価証券について、純利益よりも包括利益の方が多い。今後は?
→本業への投資と株主還元をバランス良く進め、縮小していく方針。

・経営理念は従業員ファーストでしかるべき
→社員の多様性を尊重している。
風通しのよい組織にするべく、若手・中堅社員との座談会も行っている。

・知名度向上と個人投資家へのPRについて
→社名変更はプロジェクトチームを組んで対応した。
渋谷スクランブル交差点での動画、SNSの活用等、今後もネット媒体を中心に検討していく。又、個人投資家を対象としたIRセミナーを実施した。

・新聞記事で、「社名変更は覚悟の表れ」とあったが、その覚悟とは?
→中期経営計画でも示したが、社会に貢献していくための製品ポートフォリオを作っていくという思いを込めた。

決議事項は株主提案の第4号議案(自己株式取得の件)のみ否決
否決の理由は、前期を大幅に上回る600億円規模の投資を計画している。
1年以内に154億円もの自己株式取得はあまりに過大。
自己株式取得はキャッシュフローや株価水準、成長投資のバランスを勘案して今後も実施していく予定。

80分程で終了。

4634 artience(3/26 終値)
@3,015 配当利回り 2.99 %
PER 15.99倍 PBR 0.65倍

株価は半年ほど前から上昇傾向だが依然割安。
そこそこの配当に加え、継続保有年数などの条件付きで株主優待(カタログギフト)があるのも魅力。



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