新米婆さん①


こんにちは
って、多分誰も見ていないだろうけど、礼儀を重んじたい年頃なので。

2年前、もの凄く驚いた。
60歳、還暦。
なってしまった。
年齢を重ねられるのは喜ばしい、なんてのは正直キレイごとで40代になった時もまぁまぁの、60代の今回はかなりのダメージを受けた。
50代になった年は人生観が木端微塵になるような事があって、覚えていない。

それにしても、だ。
60歳。
いやーん。
何が嫌なのかはわからない。
でも落ち込む。

まあ、いつまでも落ちていても仕方がないのでシルバー特典を享受することにした。

告白
それは下心にまみれていた。
その時まではへこみながらも「とは言え、周りからも年齢より若く見えるって言われてるし」
なーんてね、カ.ン.チ.ガ.イ。

イメージ
私「シルバーカード作りたいんですけど…」
店「お客様、シルバーカードはご本人しか作れないんで」
私「本人ですぅ」
店「あら、そんな年齢には見えません」
ぐふふふふっ、これこれ。

現実
私「シルバーカード作りたいんですけど…」
店「まだ作ってなかったんですか?」
どーんっ!

その場で両足首を掴まれて地中に引きずり込まれたんじゃないかってほど落ち込んだ。
真実ですわ。
見た目もちゃんと還暦なんですわ。
言語崩壊。

◯ン◯ン◯ンは、ありゃ!これでは何にもわからない?
まあ、いい。
とにかく自らの顔面を食料として他人に与える優しい彼は愛と勇気が友達らしいが、取り外しが効かない皺顔を持ち、気持ちで地下に落ちた新米婆さんはモグラとミミズだけが友達さ…と涙ながらに歌う日々を過ごしていた。
そんな時、気付いた。
はっ!
落ちてる場合じゃないぞ。
人生100年時代って言われても我が一族にオーバー100は一人としていない。
オー!マイ!ガッ!
持ち時間、少なーっ!
何かしないと。
はてさて、なんとしよう。
考えまくる日々のはじまり。
どんな世界でも新米は試行錯誤でタイヘンなのだな。







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