【ロッテ】戦力底上げ求む!今オフ獲得して欲しい選手を考察する。
今季は何とか2位に浮上したマリーンズ。
それでも1位とは10ゲーム以上離されており、本来の2位という立場では考えられないほど戦力差があるように見える。
そんなマリーンズが、来季以降首位を狙うためには「的確な補強」と「現有戦力の底上げ」は必要不可欠である。
というわけで、当記事では獲得が現実的にありそうな選手を勝手にピックアッップしていこうと思う。
なおマリーンズがFA獲得した選手は、首脳陣絡みということを忘れてはならない。
美馬→井口監督 福田(秀)→鳥越ヘッド 涌井→伊藤監督
※当記事の成績の欄に「与四球率」と掲載していますが、正しくは「与四死球率」です。
1.マリーンズの現状把握
まず補強しておきたいのは先発陣である。
というのも、佐々木朗希の怪我抹消が発表された7月25日以降は25勝36敗1分と大きく負け越した。
要するに、チームが佐々木に依存していたということの裏返しである。
もちろん朗希だけの責任ではないが、後半戦の大事な時期である9・10月はチームQS率がわずか40%という期間があったりと、シーズン通して先発陣の余裕はなかった。(ちなみにブルペンデーは4度実施)
ただ、来季はWLに参戦する中森・森や2022年のドラ1である菊地が本格的に1軍定着を目指すシーズンでもあるため、中途半端な先発候補を獲得しても被るだけである。
育成というよりは、少し改善すればすぐに使えるレベルの投手を獲得したいところだ。
また、リリーフも獲得しておきたいところ。
現状、ペルドモの去就が不透明であり、一部のリリーフ投手が登板過多であること、場合によっては鈴木や中村(稔)が先発に配置転換する可能性を考慮すると追加はしておきたい。
ドラフトで大谷輝龍(富山GRN)を追加しているとはいえ、リリーバーは成績の波が激しくなりやすい傾向にあるため、獲得は必至だろう。
出来れば左腕と言いたいが、活躍すれば正直どちらでもよい。
最後は外野手だ。
今季外野での出場機会の多かった選手のほとんどが何らかの不安を抱えている。
もともと怪我持ちだったり、打力はあるもののどうしても守備に不安がある選手などよりどりみどりだ。
近年のマリーンズの戦い方は、「1点を守り切る」というスタイルが目立つため、守備で貢献できる選手はバックアップも含め多く保有しておきたい。
その中で、現状守備をクローズアップできる選手は岡・和田のみ。
リスクヘッジの観点からすれば危険ではあるため、追加しておきたいところではあるだろう。
2.今オフ狙いたい選手
(1) 加藤貴之 (投手/日ハム/31歳)
加藤の特筆すべきは80%近いQS率と1試合で1つに満たない与四死球率だろう。防御率や被打率だけ見るとそこまでパッとした数字ではないが、それ以上にゲームメイク能力が超一流である投手だ。
加えて、試合を壊さずにイニングを喰えるため、リリーフの温存ができるという面も評価が高い理由の1つであるだろう。
年間143試合を戦う上ではこれ以上の投手はいない。
ただ、ネックなのはFAランクがAランクであること。
Aランクの選手を獲得した際には、旧年俸の50%の金銭補償と1人の人的補償が発生する。
※旧年俸の80%のみの補償を選択することもできる。
しかし、現状のマリーンズはコンテンダーであると同時に世代交代も控えているため、人的補償という面がどうしても引っかかる。
加えて、今オフの大目玉ともされているため、残留含めマネーゲームになることも否定できない。(金銭補償も加えれば尚更、)
獲得できればこれ以上の選手はいないが、それ相応のリスクもあるためどうしても踏み切りずらいのが実情だろうか。
ただ、チームの指揮を執る吉井監督とは相当な信頼もあるようで、宣言となれば球団を挙げてFA獲得に動くことが予想される。
P.S. これだけ書いておいて、投稿直前に残留報道がありました。
(2) 鈴木博志 (投手/中日/26歳)
鈴木は150キロ近いフォーシームに加え、カッターやツーシームで少しずつ芯を外すほか、カーブやスライダーといった緩い変化球も扱う先発投手であるが、入団以降は登板機会を得るものの中々定着とはいかず、ここまで苦しいシーズンが続いている。
近年のマリーンズは、澤村・西村・坂本・国吉・澤田などの他球団から獲得した速球を投げるが荒れ気味な投手を戦力化することに成功しており、似たようなタイプの鈴木は気になる投手の1人である。
懸念点を挙げるのであれば、戦力化に成功した選手はリリーフが多く、奪三振率が高い投手が多いことだろうか。
ただ、2軍成績を見ればそこまで問題ないようにも感じるような…
ともかく、現状のチームは先発課題であるため、戦力化に多少なりとも自信があるのであれば試してみる価値はあると考える。
(なお、投手難の中日が放出することは考えにくいが…)
(3) 坂本裕哉 (投手/横浜/26歳)
坂本は大卒1年目の初年度から開幕ローテ入りをするなど大いに期待されていた左腕投手だが、ここまでの4年間では目立った活躍は出来ておらず苦しい立場となっている。
2軍ではそこまで荒れている投手ではないものの、1軍登板となると四隅を狙いカウントを悪くし、最終的にはカウントを取りにいった球で大惨事になるというケースが多いように思える。
ただ、球速も先発時は140キロ前半だが、150キロも計測するほどのポテンシャルを持ち、変化球もツーシームやチェンジアップなど様々な方向に曲げることのできる投手で、どうして活躍が出来ないのかと不思議に思っているのが正直なところ。
とはいえ、横浜も先発の流出が現実的なものになろうとしているため、相当なことがない限り放出はないといっても過言ではない。
トレードで獲得できる可能性がある投手では、最上位クラスの先発候補である。
(4) 高橋優貴 (投手/巨人/26歳)
高橋は、ルーキーの2019年には18先発で3.19、2021年には3.39で11勝をマークしたものの、どうしても四死球が多いため安定感が損なわれてしまい、いまだに定着には至っていない。
そんな高橋は、フォーシームとスライダー、たまにカーブを投じ、右打者にはスクリューを使ったりと、球速よりは奥行きで勝負する投手である。
とはいえ、今季の1軍では148キロまで計測しており、特段最高球速が遅いというわけではない。(平均球速は140キロ前半)
夏場の2軍戦では140キロを下回ることもあった点が気がかりだが、能力的には1軍ローテに食い込むぐらいのものは持っているだろう。
現実問題として、マリーンズの左腕先発事情は苦しいため獲得を検討する価値のある投手であると言える。
(5) 塹江敦哉 (投手/広島/26歳)
塹江は最速153キロを計測するフォーシーム、シュートに加えてスライダー、チェンジアップを駆使する左腕投手であるが、ここまで投げたシーズンでは与四死球率がずっと4~5点台を推移するなど、中々定着には至らなかった。
ただ、今季は登板機会が多くないものの以前よりも奪三振率が劇的に改善しているため、リリーフとして起用しやすい投手に1歩近づいたと言っても差支えはないだろう。
前述した通り、マリーンズは制球課題の速球派投手を戦力化している事例が多いため、こちらも面白い投手の1人である。
ちなみに、今年マリーンズで1軍に貢献した坂本光士郎の与四死球率は4.53であった。
まぁ、坂本の場合は対左性能がずば抜けているのだが、
(6) 神里和毅 (外野手/横浜/29歳)
神里は中央大学から2017年ドラフト2位で指名され、2019年には規定打席に到達、2020年は怪我の影響で開幕1軍を逃したものの少ない出場機会で好成績を残しており、順調な成長ぶりを見せるとともに横浜の新たな希望の星となっていた。
しかし、その翌年は118打席で49三振と前年と同じ選手とは考えられないほどの打撃不振に陥り、2023年現在もなかなか復調とはいっていない。
ただ守備力には定評があり、今季も一時は右翼でのUZRがセリーグ4位になるなど守備の面で大きく貢献することが出来ている。
もちろん、横浜がこれだけ守備・走塁で貢献できる選手を簡単に手放すとは思えないが、現状のマリーンズ外野陣を考慮すると守備や走塁で貢献できる選手は狙いたいところではある。
(7) 上林誠知 (外野手/SB/28歳)
上林は2018年に.270,22本を放ちレギュラー定着かと思われたが、その後は度重なる怪我などの影響もありなかなか上手くはいかず、それに伴うように打撃成績も下降傾向となってしまい、今年リリースとなってしまった。
そんな今季は、多くの出場機会が得られず守備指標を表すUZRは0.0近辺となってしまったが、過去には14.0を叩き出すほどの能力は持っていた。
もちろん、アキレス腱の怪我などが起因して全盛期ほどを叩き出せるとは到底思えないが、それでも年間通して守備イニングを喰えばそれなりのリターンはあるだろう。
加えて、先に紹介した神里と違い、球団側としても対価を支払うことなく獲得できるため、実際はこちらが本命である。
3.おわりに
というわけで、主観で7選手を挙げてみたが、果たしてどれだけ実現するでしょうか。
正直、当たる気がしないのが本音、
というか、先発投手の市場における価値が高すぎて獲得できなさそう…
ただ、リーグ優勝・日本一を達成するために補強は欠かせないものであり、この点に関しては何かしら球団が動いてくれることを願うばかりです。
がんばれマリーンズフロント!!
というわけで、今回はここまで。
それではまた次回、さいなら〜
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