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#44 脳内VACATION

いや〜、残暑っすなあ。

今年の夏は暑さにかまけて、出歩くのを控えていた。
“控えていた”なんていうと聞こえがいいが、単に冷房の効いた部屋から灼熱の外に出るのが億劫になっていただけで、8月に入ってからは週末の楽しみである散歩さえしていない。
無論、高野川〜鴨川も歩いていない。
鴨川を散歩する柴犬達や裸同然の姿で走ったり寝そべったりしているおっちゃん達は元気にしているだろうか。1ヶ月以上も顔を見ていない。
ちょっくら外に出て、木陰に椅子を設置してチェアリングをすれば涼しく過ごせるのに、こうして冷房の効いてる部屋で寝転がって拙文を打っている。
『本日も鴨川日和』が聞いて呆れる。

***

叡山電鉄に乗り、終着の八瀬比叡山口駅の辺りまで来ると先程までの市街地の様相から急に自然豊かな山間の顔になる。
3面2線の櫛形ホームを降り、トレイン・シェッド(ドーム乗の屋根)が特徴的な木造駅舎の改札を出ると、緑に囲まれたレトロな駅舎を沿うようにして高野川が流れている。

駅舎からほぼ直通の高野川へ下りると八瀬の親水広場と呼ばれる河原が広がっており、川遊びをする家族連れやBBQをするグループが既に5組ほど陣取っていた。
河原の水位は膝下程度。子供達が岩をひっくり返して沢蟹を探している。

先客の合間を縫うように移動し、砂利の上にレジャーシートを広げて荷物を置く。
持参したチェアを組み立て、川の流れに置いて徐にチェアに腰を下ろす。

川に足を浸しながらチェアに座る

水遊び用の靴を持ってきてよかった。水に足を浸しながら青空を仰ぎ見る。目を瞑ると川の流れの音とひぐらしの鳴き声がより一層強調された。
家を出る時、温度計を見ると35度を超えていた。
対してここは楽園だ。体感25度である。

サンペレグリノ アランチャータ ロッサを川で冷やす
結局は何か食わずにいられない

***

ニュースによると、京都市は本日(2024年9月8日)44回目の猛暑日を記録し、年間の猛暑日の回数が観測史上1位になったらしい。

冷房を効かせた部屋で、2年前の写真に思いを馳せ、まるで本日の出来事かのようにnote記事を捏造していたが、こんなこっちゃアカン。
そろそろ外に出ないと色々と後悔する。

とはいえ外はまだまだ炎天下。歩き回るのはまだ危険だ。
ということで自転車に跨り関西日仏学館のマルシェを冷やかした後、京都岡崎蔦屋書店へマーキングをしに行く。
岡崎公園ではアメリカに憧れるオッサンのイベント『ハイキャラット京都 アメリカンフリーマーケット』が開催されていたので、さほど興味は無いがこちらも冷やかして歩いた。

野菜を買いに夷川通りの『叶屋』に向かう途中、冷泉通りで大きな破裂音と共に自転車のスポークが折れ、走行不能になる。
避けていたのに結局炎天下、自転車を引いて歩く羽目に。
家路の途中で自転車屋に壊れた自転車を引き取ってもらうことを思いつき、夫婦で約12年乗り続けた自転車を泣く泣く引き取ってもらい、代わりに最安の中古自転車を購入した。
新たに走る自転車を手に入れたので、再度『叶屋』に向かう。
野菜と肉を買った後、鴨川沿いの荒神口通のベンチでコンビニのアイスコーヒーと日仏学館マルシェで購入した『Régis d. 』のビスキュイでほっと一息。

焼き菓子はレモンが効いて美味だった

久しぶりに沢山の柴犬と裸のオッサンの姿を見ることができた。
ともあれ、暑かった夏を乗り越え、皆元気そうで安心した。

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