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PBRとPER

PBR(株価純資産倍率)

「Price Book-value Ratio」の略で、企業の株価と純資産との関係を示す指標です。株価を一株当たり純資産(BPS)で割ることで算出され、企業の株価が、一株当たり純資産の何倍であるかを示します。

PBRは、主に「企業の株価が割高か割安か」を判断するための指標として使われます。一般的には、PBRが1倍以下であれば割安とされ、1倍以上であれば割高というのが目安です。もちろん業界や市場環境によって、適切なPBRが変わることもあります。

全業種の中央値(目安)は1倍

目安であるPBR1倍を超える業種としては、医薬品(1.4倍)、電気機器(1.7倍)、陸運業(1.2倍)、情報通信業(2.3倍)、小売業(1.8倍)
一方、PBRが1倍を下回る業種としては、建設業(0.8倍)、鉄鋼(0.5倍)、銀行業(0.3倍)

PBR = 株価 ÷ 一株当たり純資産(時価総額 ÷ 純資産でも計算可能)

PER(株価収益率)

「Price Earnings Ratio」の略で、企業の株価と利益との関係を示す指標。
具体的には、企業の株価が、1株当たりの当期純利益の何倍であるかを示します。

PERが高ければ高いほど、利益に対して株価が割高であるとされ、PERが低いと利益に対して株価が割安であるとされます。つまりPERとは、企業の株価が適正かどうかを評価するための指標です。

全業種の中央値(目安)は13.1倍

PER = 株価 ÷ 一株当たり純利益(時価総額 ÷ 純利益でも計算可能)

PBRは企業の「資産価値」に注目しています。一方のPERは、企業の株価がその企業の1株当たりの当期純利益の何倍であるかを示す指標です。


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