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今日だけで3回の引き寄せ力。

今日だけで、同じワードをまったく違う場所で3回耳にした。
最初は新宿の紀伊國屋書店で、2度目は山手線のなかで、3度目はテレビのバラエティ番組で。世の中で、一気に流行りだしだんだろうか……と思うレベルだ。

最近、あるグループの名前をよく見かける。そのグループの名前もだし、メンバーの名前もよく目にすれば、耳にもする。この子たち、最近人気なんだろうか……と思うレベルだ。

そして、ここのところ、やたらと引っ越し屋に遭遇する。引っ越しシーズンというのもあるのだろうが、ここでも引っ越し、あそこでも引っ越し、街中が引っ越ししているかと思うレベルだ。

あぁそういえば、インコもだ。いつの間に彼らが世の中を席巻してしまったのだろう。Insta写真やらプリントされたグッズやら、インコアイテムをやたらと目にする。

果たして、その心はなんだろう。

おそらくこれまでも、そのワードは今日と同じように街に存在していたはずだ。あちこちの会話のなかで登場し、私もきっと耳にしていたのだろう。
そのグループも、以前から存在していたグループだ。テレビにも雑誌にも昔から出ていた人たちだ。
インコだって、昔から多くの人に飼われていて、昨日今日増えた種(しゅ)でもあるまい。
単純に、私の関心が向いたため、耳に入り、目に入るようになっただけなのだ。

そのワードは、仕事で関わることになったワードだ。
そのグループは、母親がハマっているグループで、インコは友人の推し鳥だ。
私自身これまでは1ミリも関心がなかったけれど、周囲の影響で意識下に入り込み、たくさんの情報から脳内センサーが知らぬ間に「それ」だけ嗅ぎつけるようになってしまったのだ。

引っ越しは、単純に引っ越しを考えているからだろう。
自分と同じ状況のもの、あるいは、自分が気にしているものには、脳が敏感に反応するらしい。

私は長年、韓国エンタメに関わる仕事をしてきたので、街を歩いていても、韓国語が耳に入ってくる。
同じくアイドルを好んでいることもあり、雑踏や騒がしいカフェ、電車のなかにいても、アイドルの名前は即座にキャッチできる。
一緒にいる人がまったく気づかなくても、一瞬でも気になる言葉を聞きつけると、私の耳はダンボのように大きく開かれるのだ。
私の知り合いは、「アルフォード」が欲しくて、街を走る車の中から「アルフォード」ばかり見つけてしまうらしい。「アルフォード」なんて、見たことないけど……と思ってしまうが、私がそれに興味がないからだろう。

推しができると、これが極限化する。
推し界隈に関するものが、やたらと自分の世界に入り込んでくる。
たとえば、推しが「ピカチュウ」が好きだとする。今までもそこらじゅうにごろごろあったものなのに、見えていなかったのだろうか。やたらと目てくるようになるのだ。
(ちなみに、私の推しの話ではない)

仲間もそう。
一緒にいる人は似てくるというけれど、似た人を引き寄せるのだと思う。
気になる情報が目や耳に入ってくるのと同じだ。
同じ情報をキャッチしているもの同士が引き寄せ合っていく。

そういえば、これまでは他人事と思っていたことでも、自分や家族、友人が病気になれば、その病気について気になり、知らぬ間に脳がキャッチするようになる。同じ病気の人となんとなくつながっていく。
そういうことってあると思う。

なにが自分の身に起きるか、誰と出会うかは、宇宙が決めた「運」もあると思うけれど、自分で「引き寄せ」ている部分も大きいと思う。
今日、私の目に入り、耳に入ってきたものは、私がなんらか「気になっていること」で、少なからず「関心」を寄せているもので、自分で「引き寄せ」ているものだ。

「関心」って、おもしろいなぁ。
見えるものが、聞こえるものが、変わってくるのだから。
そして、実際に引き寄せるのだから。
「引き寄せたいものがあるなら、頭のなかで考え続ければいい」と言われたけれど、まさに、だなぁと思う。





昔、韓国の「か」の字も関心がなかったとき、仕事とはいえ、関心を寄せたことが自分の人生を変えたように。
仕事でも誰かの影響でも、いま関心を寄せたものは、引き寄せ、身になり、今後の人生を変えていくかもしれないなぁと、ふと思ったりしている。
おもしろいなぁ。

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