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竹林整備は気候変動問題を解決する!?

この春から新しい畑をすることになりました。でも、ここは元は田んぼ。水がたまりやすく、畑にするにはちょっと工夫がいる。

畑のすぐ隣には長年放置された竹林が広がっている。枯れた竹が目立ち、見た目にも良くない。

竹林と畑、この2つの問題を解決する方法があるんです。それは竹炭を作って、畑に撒く!
昔は農閑期の冬場にやっていた農村の日常事。でもこれが現代では世界の最先端なんです。

「4パーミル・イニシアチブ」って聞いたことありますか?
2015年、COP21(気候変動枠組み条約締約国会議)でフランス政府が「農業生産性」と「気候変動の緩和」を両立する取り組みとして提唱しました。今では世界各国でこの取り組みが広がっています。

いやいや、その前に4パーミル・イニシアチブって何?そもそもパーミルって何?
そう思ったあなた、少し前まで私も同じ気持ちでした。

パーミル(‰)とはパーセント(%)の10分の1。
だから4パーミルは0.4%。

気候変動のおもな要因とされる二酸化炭素、つまり炭素。
大気中の二酸化炭素が年々増加することで温暖化が進むとされていますが、大気中よりもはるかに多く炭素が存在しているのが土壌中。

そこで世界の土壌中の炭素貯留量をふやして、大気中の二酸化炭素をへらしましょう!というのが4パーミル・イニシアチブ。
毎年、土壌中の炭素貯留量を0.4%ずつふやせば、人間活動にともない増加する二酸化炭素の量を相殺して実質ゼロにできるのです。

そのキーになるものの1つが竹炭などのバイオ炭。植物が成長する過程で光合成により貯めた炭素は、炭にすることで分解されにくく半永久的に留められます。
だから竹炭をつくって、畑に撒けば、大気中の二酸化炭素をへらすことにもつながるという仕組み。

そんなわけで冬の間、竹を切っては無煙炭化器をつかって竹炭づくりに取り組んでいました。できた竹炭は畑に撒いたのですが、これがまた畑にとってはとても有益なんです。

今回はここまで。
次回は畑に撒いた竹炭の効果について書きます。



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