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「一切なりゆき」 樹木希林さんの言葉からホロスコープを読む

前回は、希林さんの言葉からホロスコープを読むを投稿しました。


今回は著書「一切なりゆき〜樹木希林のことば〜」より


一切なりゆき〜樹木希林のことば 樹木希林 著書



特に印象に残った言葉がありました。

我々は、互いが互いにとっての提婆達多なんです。
だがら、人に何を言われても、別れないんでしょうね。

一切なりゆき 樹木希林 著書

お経の中の言葉が、生活の中で、ふと口をついて出て来ることもあります。
たとえば、この映画(神宮希林 わたしの神様)の中でも、私は「夫は私にとって提婆達多みたいなものだ」という表現をしています。
提婆達多はお釈迦様を殺害しようとまでした人物です。
しかしお釈迦様は、提婆達多がいたからこそ、見えてきたものがあるとおっしゃっています。 
    ※ 提婆達多(だいばだった)……Wikipedia

一切なりゆき 樹木希林 著書

自分にとって不都合なもの、邪魔になるものをすべて悪としてしまったら、病気を悪と決めつけるのと同じで、そこに何も生まれて来なくなる。つまり私は、夫という提婆達多がいたからこそ、今、こうして穏やかに生きていられるのかも知れません。

一切なりゆき 樹木希林 著書

自分の中にも、何かどうにもならない混沌とした部分があって、それが、内田さんという常にカッカしている人とぶつかり合うことで浄化される。そういう部分もあったのではないかと、今は思うのです。

一切なりゆき 樹木希林 著書

これらの言葉と
出生図の、いくつかの天体のサビアンシンボルの意味を調べると重なる部分に気づきました。

ひとつは月(トロピカル)
ただし出生時刻が不明なので、あくまでも私がそう思っただけなのですが。
サビアン度数は、牡牛座9〜22度に位置します。
出生時刻が22時〜23時59分までの場合牡牛座21度または22度になります。
サビアンシンボルの意味を簡単に説明すると
伝統的な価値あるものの中から本質的なものを読み取り、困難な状況をどう対処するのか選択する段階(牡牛座21)。
その対処方法が確信にかわる体験をする(牡牛座22度)。

牡牛座22度なら也哉子さんの太陽-水瓶座22度(トロピカル)とスクエア関係。時刻によって23度。

牡牛座21度なら裕也さんの水星-蠍座21度(サイデリアル)と軸形成でオポジション関係。時刻によっては金星も。
希林さん自身のミーンリリス水瓶座21度(ドラコニック)とはスクエア。
「互いが互いにとっての提婆達多なんです」と希林さんが語った言葉とも重なるように思える。

※ 日頃からお経を読むと書いてありましたが、決まった宗派があるわけでなく、「子供の頃から仏教が身近にあり自然にお経を上げる心境になったのだと思う」と次のところ(私にとって「祈り」とはどういうものであるか)で語っています。
牡牛座21度の意味でも、既存の伝統の中といっても狭い範囲というわけでなく、もっと拡大なもの、というようなことが書かれています(愛蔵版サビアン占星術 / 松村潔著書)


一番最後の言葉(再掲載)⬇️

自分の中にも、何かどうにもならない混沌とした部分があって、それが、内田さんという常にカッカしている人とぶつかり合うことで浄化される。そういう部分もあったのではないかと、今は思うのです。

引用 一切なりゆき〜樹木希林のことば〜

希林さんのミーンリリス-水瓶座21度と繋がるようにも思うが、どうだろう。
21度はどのサインでも一番強力でストレスも大きい度数。
水瓶座21度は、どんな環境でも客観的で普遍的な理性を持った自分を育成する、というテーマがありますが、身体や感情は抵抗する。
「21」の数字は、加速していくという意味があります。同じく21度(蠍座)を持つ裕也さんと激しく衝突し合ったというのも納得。火星同士も同度数を持っている。

水瓶座21度の、スクエアの蠍座21度のシンボルの意味を読むと、現象と重なるのですよ。(同著書に骨折するくらい激しい喧嘩をしたと書いてある)

底本サビアン占星学 / 直居アキラ 著書より
一部引用しますね。

希林:ミーンリリス(ドラコニック)水瓶座21度
シンボル解題・・「破壊的なこと・人間関係の不調和・変化と苦しみ」
この人の振動率や性格のなかにも破壊的なものを引き付けてしまう、一種の強さのようなものがあり、自分でそうした「我」にぶつかってしまうということも考えられるだろう。
どんどん壊してゆくその意識作業の果てに、何が見えてくるのか、ということがこの人たちの人生で問われるのである。

底本サビアン占星学 / 直居アキラ 著書

裕也:水星(サイドリアル)蠍座21度*
シンボル解題・・「反抗と破壊・破壊による再生・プレッシャー」
この人生で、かなりの破壊的な経験をするだろう。この人の性格に、そうしたところがあることも考えられる。現象的には、立場の放棄や家庭、体制への攻撃として現れることが一般的で、頼もしいトラブルメーカーと言える。何故ならば、この人は、反社会的になることもあるが、渇望や偽善を最も嫌う理想主義者でもあるからだ。
*出生時刻により金星(サイドリアル)も蠍座21度

定本サビアン占星学 / 直居アキラ 著書 


(追記:
希林さんのトゥルーリリス(ドラコニック)水瓶座6〜7度がどうにも気になって仕方ないので書いておきます。
水瓶座7度なら自身の冥王星(トロピカル)獅子座7度と軸形成。
6度なら裕也さんの火星(サイドリアル)は水瓶座6度*(何時生まれでも)で一致。
*希林さんのカイロン(サイデリアル)獅子座6度で裕也さんの火星と軸形成。

ちょっとややこしいですが
希林さんのカイロンと裕也さんの火星は軸形成の180度という鏡関係。カイロン(希林)と火星(裕也)はどちらも6度なので環境と結びつくという要素があります。
火星はリリスと同じサビアン度数(一度違いもある)なので希林さんのリリスも自身のカイロンに影響される、ということになりますね。さらに母性、養育のセレス(ドラコニック)蠍座6度を持っています。


軸形成は、相手であっても強い影響力があると思いました。それはサビアンシンボルの意味まで読まないとわからないことで。
水瓶座(リリスと火星)の第2グループは、現実社会の共同体の中ではなく普遍的な純粋な意識を育てるというテーマが含まれます。

「ぶつかり合うことで浄化される」という言葉も印象的で。裕也さんだったから浄化できたとも言えるし。
奥底にある何か(リリス)を解放できたのかも知れない。

裕也さんとの、この軸形成の関係がとても強い絆(別居婚だったとしても)を生んだ要因のひとつにもなっているように思いました。裕也さんの純粋な心を見抜けたのも(人間の裏側を見抜く力がずば抜けているのもある)。
忘れちゃいけない蠍座29度(希林)と水瓶座29度(裕也)もですね。どちらのサビアン度数も火星とジュノー(ヘリオセントリック)で共通ということも。

冒頭の「互いが互いにとっての提婆達多なんです」の言葉のところで、著書には「誰もが自分にとっての提婆達多を持っているし、自分が誰かにとっての提婆達多になりうる。」とも書かれてあり、提婆達多がリリスと重なるとも思いました。
リリスは誰もが持っている心の闇でもあるので。無視できないものなんですね。

著書を読んでみて、おふたりのイメージとは違う部分もありとっても興味深い、盛りだくさんな内容でした。
お互いに必要な存在だったのですね、やっぱり。

****

サビアンシンボルを勉強するやり方として、興味ある人の著書と照らし合わせて(月の度数のように不確かでも)始めると頭に入りやすいなぁと。
シンボルの度数のグループや前後の度数の意味を読むことで少しずつ理解できるようになると思います。
とはいっても、、
サビアンシンボルを理解するのは難しいので、、だんだんモチベーションが下がってくるんですよ、苦笑。
どうにかするには.…興味を持つこと。
それだ!

というわけで
まだまだ希林さんの生き方に興味津々。

本を読み続けます。

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