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~ 言葉の神様 ~ 谷川俊太郎さんのホロスコープを読む


「BLANK  PAGE 空っぽを満たす旅」内田也哉子(著)


画像元 本・書籍 Amazon.co.jp


「人生の核心的登場人物を失い空っぽになった私は
人と出会いたい、と切望した」


両親を立て続けに亡くし、虚しさ、混乱、放心状態、ブラックホール……。


もともと雑誌『週刊文春WOMAN』のエッセイ連載として始まったゲスト15名との対話の収録が中心となっているようです。

本が出来上がるまでの経緯など
インタビュー記事が
こちら
(⬇


最初に対面した詩人、絵本作家の谷川俊太郎さんは、これまで何度か対談したことがあり、”言葉の神様”と言うほど影響を受けた方のようです。
(⬇

mi-molletミモレ



自身もエッセイ、翻訳、作詞など言葉を扱う仕事をされているので共鳴、共感するのは自然なことと思えるのですが、谷川俊太郎さんを "言葉の神様"  という表現に興味を惹かれました。
出生図(ホロスコープチャート)を見てみたくなりました!

ということで
冒頭のmi-mulletで語っていた谷川俊太郎さんの世界観、也哉子さんとの共通のサビアンや度数(共鳴・共感)、もっとも欲していた存在なのは何故? チャートから探ってみました。

これまでの当noteにも書いていますが
ホロスコープチャートは必ず3種類(トロピカル、サイデリアル、ドラコニック)を見ます。場合によってヘリオセントリックチャート(2種類)も。

本来ならば、最も基盤となる5つの軸を見ることが基本ですが、出生時刻が不明なので天体(月は除く)、小惑星、太陽軸、ノード軸を調べています。

占星術が初めての方は

西洋占星術 基本の専門用語と意味一覧

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✳✳ 谷川俊太郎 ✳✳ 

生年月日:1931年12月15日
出生場所:東京都

情報元


出生図(トロピカルチャート) 出生時刻不明 12時00設定

谷川俊太郎:出生図 トロピカルチャート 水星・フォルス・火星


〜「言葉の神様」〜

「言語」が象意の水星が気になりますね。

水星とアスペクトの形成は、
火星がタイトにコンジャンクションで、その2つの天体の間に小惑星フォルス!
この水星はかなり影響力が強いです。

也哉子さんの天体との関係は、
也哉子さんの水星(サイデリアル)は何時生まれでも山羊座3度で、火星とフォルス(ドラコニック)とサビアン度数が一致の可能性があり、太陽(ドラコニック)は蟹座5〜6度で水星とフォルスは(トロピカル)山羊6度で同度数の可能性もあります。さらにダーク・ムーンリリス(サイデリアル)は山羊4〜7度。一致だった場合は心の奥底にある何かが刺激されたかも知れません。

そして、谷川-カイロン(サイデリアル)は也哉子-水星(トロピカル)とスクエア。

也哉子-フォルス(ドラコニック)蟹座25度と谷川-土星(ヘリオセントリック)山羊25度で軸形成。也哉子-カイロン(トロピカル)牡羊25度とはスクエアを形成。
也哉子さんのドラゴンヘッド-テイル(サイデリアル)は天秤24度-牡羊24度で一度違いですが、この関係性は影響力もあるのでは?
蟹座25度のシンボルが当てはまっていて。それがフォルスなんですよね…..。そして、互いのカイロンは羊27度で同じサビアン度数を持っています。
※ カイロン、フォルスには傷を与え、時間をかけ癒やし受け入れ、導き手となるという意味が含まれています。


谷川さんのフォルス、火星、水星は、自身のカイロンとタイトなセスキスクエア(135度)。

セスキスクエアは90度と45度を足した135度のアスペクト(天体と天体を繋ぐエネルギーが通う道のようなもの)。
ホロスコープを4分割したのが90度、8分割したのが45度。
数字とサイン(星座)は関連しているので
「4」は蟹座、「8」は蠍座に該当します。
蟹座も蠍座も水エレメントになりますね。

この配置の解釈が難しいのですが、、
スポンジにじわじわと沁み込むような。。。そんなイメージは感じました。

乾いたスポンジ(心)に潤いをもたらせる水は、湧き水のような清らかなものなのか、活力溢れる刺激的なものなのか、希望に満ちた泉なのか。

冒頭で紹介したインタビューで「心の喉が乾いているとき〜最も欲している存在が谷川さんでした」と語っていたので、勝手に妄想が膨らんでしまいました。
脱線。。。

話を戻しまして、、
とその前に、谷川俊太郎さんの記事や作品など何も見ないで書いていたので、やっぱりそれじゃだめよね、、、
ということで、YouTubeを見てみました。


語り口は、柔らかさのなかにシャープさもあり。
なんだか心地よかったです。

少し触れていた結婚のことについて..…「戦いに近い」、「味わっている暇はなかった」と。3回結婚されているようです。
これまでの作品は「愛」についても多い。
フォルスに現れている?

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さらに気になった配置について。

①土星と冥王星のオポジション(軸形成)
②太陽と冥王星のインコンジャンクト(150度)
③金星と冥王星のインコンジャンクト(150度)

冒頭で紹介した谷川さんの世界観
「果てしない宇宙とか、果てしない年月とか、いつも壮大なスケールの世界を心に秘めている」
これが土星-冥王星とリンクすると思ったのですよ。サイデリアルの土星は射手座29度。土星と冥王星(180度)は軸形成で強い影響力があります。
射手座29度のシンボルの意味を読んだとき、対話をしたタイミングと関係しているかも?と。

「当時、目の前に起きた“死”に向き合い過ぎているタイミングで谷川さんと対話できたことは奇跡的でした」

タイミング(プログレス、トランジットの分析)については
また書きたいと思います。


他2つ注目したインコンジャンクト(150度)は
異なった資質の噛合わないもの同士(天体)をアレンジ、工夫してエネルギを通わせるというアスペクト(⬇画像:緑線)
太陽と金星なので生き方や仕事、作品にも現れているはずです。冥王星が絡むので多くの人に影響を及ぼす。

そして、①と②は異なるチャートでのヨッド形成。
この2つのチャート画像を貼り付けました。

<太陽と冥王星のインコンジャンクト>
トロピカルチャートの画像
(⬇️

トロピカル: 太陽と冥王星 インコンジャンクト


太陽は射手座で火のエレメント。
冥王星は蟹座で水のエレメント。
遥か遠い扉(冥王星)を壊し未知の力を受け取り、新たに自己実現していく(太陽)。
この太陽は木星とタイトなトラインです。

太陽とトラインの木星(ドラコニック)はサビアン獅子座22度(何時生まれでも)。シンボルは「伝書鳩」。意味を調べればぴったりでビックリでした!


<金星と冥王星のインコンジャンクト>
ヘリオセントリックチャートの画像
(⬇

ヘリオセントリック: 金星と冥王星 インコンジャンクト

金星は水瓶座で風のエレメント。
冥王星は蟹座で水のエレメント。
この金星は木星とバイクインタイル。

上記の動画で(28分頃)、詩ができるまでの話について、
詩を書く方法として、「言葉と言葉を組み合わせるとき、日常的ではない感覚が違う次元に行けるかどうか」と語っておられました。予期してないときに言葉がでてくることもあるとも。

冥王星のサビアンシンボル蟹座22度とリンクしているようにも思うけれど、、どうだろう。

(追記:冥王星-蟹座22度はミーンリリス(サイデリアル)魚座22度とトラインなので、このリリスも影響を与えていると思います。

底しれぬ宇宙のパワー(冥王星)を開放し、より深く愛と喜び(金星)を分かち合う。また純粋な感性や芸術性(金星)を再び創造していく。

作品(かっぱ)を読みながら登場した詩(上記の動画)は、リズムを感じますね。

この記事を書きながら.…ふと
音を楽しむ、ということを髭団の曲から教えてもらったところがあって、谷川さんの詩からも同じようにそう思ったと。


こちらの別のYouTubeでは
詩より音楽が上だと思っている。
子供の頃から感動するのは音楽が先だったと。

5年前のASKAさんとの対談の動画では、こう語っておられました。

谷川俊太郎 ASKA 奇跡の対談 7分16秒ごろ


谷川俊太郎 ASKA 奇跡の対談

谷川さんとASKAさんの対談から響くものがたくさんありました。
後半では「死ぬのが楽しみ」の発言が。

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インコンジャンクト(150度)をどう理解したらいいのかわからなかったとき、たまたま見た向真希さんのXがとてもしっくりきたのですよね。

保存しておいたのを紹介しますね。
(⬇

向真希さん X

たとえば火と土の150度なら具象をとことんきわめると抽象になるイメージ。
風と水の150度は遠くへ行けば行くほど気づくとそばにいて深まっている関係。

私の出生図には風と水の150度があり、確かにそうだ!と思いました。

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著書「「BLANK  PAGE 空っぽを満たす旅」
谷川さんから始まった対話。
そのタイミング(天体の配置)から何か発見があるのか?
気になって仕方ないのですよね!


対話(15名)は足掛け5年にも及んだとのこと。婦人公論.jpのインタビューの最後はこう語っておられました。

「今回対話のほとんどを、対談の形ではなく、話した内容とその後の印象をコラージュのように組み合わせて書きました。「書く」というのは自問自答していく作業。私にとってはセラピーを受けるような大切な時間だったと思います。」

婦人公論.jp

つづく。



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