ドイツで子どもに日本語を継承 日本語教師Takako

【2023年1月〜ドイツニュースダイジェストで地域のコラム連載中】 在ドイツ14年目、…

ドイツで子どもに日本語を継承 日本語教師Takako

【2023年1月〜ドイツニュースダイジェストで地域のコラム連載中】 在ドイツ14年目、日本語教師Takako です。 日本にルーツのある年長さん〜小学校低学年の国際児たちに、日本語と日本文化を教えています。 意思疎通や文字学習のアイデアを、動画を添えてお伝えします!

最近の記事

ドイツ日本語補習校 年長クラス教案(2023.11.15)

ドイツ在住の日本語教師です。BW州にある2校の日本語補習授業校で授業をしています🍀 11月第3回目教案(年長クラス) 1限目(45分) ごあいさつ  おあつまり ・今日することの説明 ・机の上にだすもの:ノート、あかねこひらがな・すうじドリル、筆箱 『板書』 ・11がつ15にち ・すいようび ・はれ 一緒に読んで、ノートに書く 【濁音と拗音】 ぎゃ  この音を含む単語を、わかる人に発表してもらう「ぎゃくてん」 単語を板書 「ぎゃくてん」 みんなで読んでからノート

    • ドイツ日本語補習校 年長クラス教案(2023.12.20)

      ドイツ在住の日本語教師です。BW州にある2校の日本語補習授業校で授業をしています🍀 12月第3回目教案(年長クラス) 1限目(45分) ごあいさつ  おあつまり 雪遊びをした人に 「ゆきだるまに、どんな顔を、どうやって作りましたか?どれくらい大きかったかな?」 ・今日することの説明 ・机の上にだすもの:ノート、筆箱 『板書』 ・12がつ はつか(読み方注意) ・すいようび ・くもり 一緒に読んで、ノートに書く 【まちがいさがし5箇所】 ぼくわ きのお をにぎりお 

      • 入学に向けて「これだけは揃えて!」(えんぴつけずり編)

        Hallo! 南ドイツで、日本にルーツを持つ子どもたちに日本語と日本文化を繋ぐ日本語教師Takakoです。  今回は、日本では各家庭に一台はあったであろう鉛筆削りが、ドイツの家にほぼ存在しないのはなぜかという話の続編です。 1.鉛筆削りといえば電動タイプ? ハンドルをグルグル回すタイプ? 日本で【鉛筆削り】といえば、この二つのうちのどちらかだと思います。  一方ドイツで鉛筆削りというと、筆箱に入るサイズのあの小さいものを指します。芯を穴に入れて、グルグル回す手動タイプ!

        • 入学に向けて「これだけは揃えて!」(えんぴつ編)

          Hallo! 南ドイツで、日本にルーツを持つ子どもたちに日本語と日本文化を繋ぐ日本語教師Takakoです。 夏休みが終わり、ドイツでは新学年がスタートしました。 1.ちょっとびっくりな事実シェア連日、新入生向けのオススメ文具を特集していますが、本日は意外な落とし穴をお伝えしなければなりません。 まずは、こちらのリンクから動画をご覧くださいね! https://youtu.be/hEMO5SlrRjg 2.ドイツの鉛筆事情ドイツの公立校では小2の後半から万年筆を使いはじ

        ドイツ日本語補習校 年長クラス教案(2023.11.15)

          入学に向けて「これだけは揃えて!」(家庭で使うもの編)

          Hallo! 南ドイツで、日本にルーツを持つ子どもたちに日本語と日本文化を繋ぐ日本語教師Takakoです。 4月1日 本日から、新しい年度が始まりますね! 私の仕事もまた新たな年が始まります。 ドイツに住んでいますが、職場は日本語補習校なので、日本の学校年度が採用されています。 気持ちも新たに、今年度も楽しみます! 1.ちょっとびっくりな事実シェア連日、新入生向けのオススメ文具を特集していますが、本日は意外な落とし穴をお伝えしなければなりません。 まずは、こちらのリン

          入学に向けて「これだけは揃えて!」(家庭で使うもの編)

          入学に向けて「これだけは揃えて!」(道具編)

          Hallo! 南ドイツで、日本にルーツを持つ子どもたちに日本語と日本文化を繋ぐ日本語教師Takakoです。 本日は3月31日金曜日。 日本で公官庁に勤めていた経験があり、年度末、しかも金曜日だった日の地獄の業務量を思い出します… ここは、本日もゆったりと時間が流れております 1.新学期の準備は万全ですか?昨日の続きになりますが、日本で手に入るものがドイツではなかなか手に入りません。 この先の休暇で帰国予定がある方、だれかが遊びにくる予定がある方は、お子さんのための品物を

          入学に向けて「これだけは揃えて!」(道具編)

          入学に向けて「これだけは揃えて!」(文具編)

          Hallo! 南ドイツで、日本にルーツを持つ子どもたちに日本語と日本文化を繋ぐ日本語教師Takakoです。 年度末でバタバタしていました! 学習のあゆみを書いたり、お別れ会の企画をしたり、授業参観をしたり、普段に比べてイベントごとが多くなりますね! そして、 あっという間に次年度が始まります! 今日は、次年度に向けて、準備するものアドバイスをいくつか書きますね。 動画もあります!  1.まずはこれを見てね! 新学期の持ち物、ドイツにいると手に入りにくい品物がいくつかあり

          入学に向けて「これだけは揃えて!」(文具編)

          くれます(あげくれもらい②)

          Hallo! 南ドイツで、日本にルーツを持つ子どもたちに日本語と日本文化を繋ぐ日本語教師Takakoです。 「ともだちが わたしに おかしを くれたの」 「わたしは ともだちに おかしを くれたの」 あああ。どこかできいたような会話です。 昨日に引き続き、今日も「あげくれもらい」について書きますね。 1.(○○に)~を くれますくれます、は、外から内に、なにかが移動してくるようすです。 基本的に、(○○に)の ○○ に入るのは、 「わたし」または「わたしの○○」 です

          あげます(あげくれもらい①)

          Hallo! 南ドイツで、日本にルーツを持つ子どもたちに日本語と日本文化を繋ぐ日本語教師Takakoです。 子どもたちとの会話の中で、こんな発言はありませんか? 「ねえ、この本をぼくに読んであげて!」 「ねえ、このお菓子をわたしにくれて!」 日本に住んでいる日本人の子どもでも言ってしまいがちなフレーズ。 今日は、このことについて書きますね。 1.あげます・くれます・もらいます通称:「あげくれもらい」 日本語学習者の大人たちにちょっとした混乱をもたらす表現のひとつです。

          おうちでできる面白い言葉ゲーム③

          Hallo! 南ドイツ在住 日本語と日本文化を子どもにつなぐ日本語教師Takakoです。 なにも道具がない…そんな時にとてもいいなと思うのが「しりとり」です。「しりとり」は、いつでもどこでもできます! 1.「しりとり」のルール多くの人が一度はしたことがあるでしょう、「しりとり」。 しりとり りんご ごま マッチ ち・・・ 各単語の最後の一文字を次の単語に続ける言葉遊びです。 2回同じ言葉は使えません 動詞は使えません わからなかったら3回までパスができます 「ん」がつい

          おうちでできる面白い言葉ゲーム③

          おうちでできる面白い言葉ゲーム②

          Hallo! 南ドイツ在住 日本語と日本文化を子どもにつなぐ日本語教師Takakoです。 いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす ん この「いろはうた」を学生時代に覚えたことがある人は多いのではないでしょうか。 この歌の、なにがすごいって『当時の平仮名をすべて一度ずつつかって一つの歌にしている』ところ 今の私たちにもできるでしょうか。お子さんと挑戦してみませんか? 1.語彙を増やすのも、ゲーム感覚で

          おうちでできる面白い言葉ゲーム②

          おうちでできる面白い言葉ゲーム①

          Hallo! 南ドイツ在住 日本語と日本文化を子どもにつなぐ日本語教師Takakoです。 今日は、担当している年長さんグループと、こんな遊びをしました。 紙と鉛筆があればすぐにできますので、ぜひ語彙と表現力アップのためにとりいれてみてくださいね。 あそびかた:紙に「☐ら☐ら」と書いておいてヒントを出し、、子どもたちが「☐」に入る文字を当てるゲームです。 1.☐ら☐ら☐に入るひらがなは何でしょう。 ヒントによって、中に入る文字が変わります。 どんなヒントがうかびますか?

          おうちでできる面白い言葉ゲーム①

          3つだけ!大切な習慣

          Hallo! 南ドイツ在住 日本語と日本文化を子どもにつなぐ日本語教師Takakoです。 子どもたちとの習慣づくり、みなさんはどのようになさっていますか?今日はそのことについて書きますね。(あくまで、私の家でのことですので、そぐわないところがあればスルーしてください!) 1.あいさつは日本語で!朝は「おはよう!」 寝る前は「おやすみ!」 これは、赤ちゃんの時からずっとしていたことなので、子どもにとっても「あたりまえ」のこととして習慣化しているでしょうね。 どの言語でもそう

          違和感をおぼえた子どもの日本語②

          Hallo! ドイツで子どもたちに日本文化と継承語を繋ぐ日本語教師Takakoです。 「いってきます」「いってらっしゃい」 「ただいま」「おかえりなさい」 当たり前の言葉のキャッチボール、ドイツだと一方通行になったりするんですよ。 今日はこのことについて書いてみます。 「いってきます」「いってらっしゃい」子どもが出かけるとき「いってらっしゃい」と言うと、返ってくる返事はいつも笑顔で「バイバイ!」 笑顔で、バイバイ・・・いいことなんですけど、バイバイはちょっと寂しいと、母は

          違和感をおぼえた子どもの日本語②

          違和感を覚えた 子どもとの会話 ①

          Hallo! 南ドイツで、日本にルーツを持つ子どもたちに日本語と日本文化を繋ぐお仕事をしている、日本語教師Takakoです。 ある日本語補習校で、年長さんグループ担当をしているときに「あれ?」と感じた出来事を書きますね。このグループは、国際児、純日本人あわせて8人が在籍しています。 それぞれの日本語レベルはさまざま。明るくて活発、そしてクラス全体の仲がいいクラスです。 「ねえ、それ読んで!」 ある日、自分の手に持った本を見せて、Aくんが私に言いました。私は、なんだか違和感

          違和感を覚えた 子どもとの会話 ①

          語彙の増やし方のヒント(長男の場合)

          Hallo! ドイツで子どもたちに日本文化と継承語を繋ぐ日本語教師Takakoです。 日本語で会話している間、言いたいことがある子どもが、単語がわからなくて会話が終わってしまう・・・そんな経験はありませんか?そんな時、どんな声掛けをしていますか? 語彙を増やすための工夫をみなさんはどのようにしていますか。 1.会話が止まってしまった時以前は子どもがいたたまれなくなり、「○○じゃない?」「△△のこと?」「○△?」と、思いつく限りのヒントを言っていました。 会話が止まってし

          語彙の増やし方のヒント(長男の場合)