間違い探し

しばらく間開いちゃったね。
自分の中の葛藤と、答え合わせと。
これまでのとはちょっと毛色の違う話。

以前も書いた気もするけど、自分の事を深く話すのが苦手。
違うな、本当の自分の気持ちと向き合うことを避けてきたのかも。フタをしてきたのかも。
繊細っていうのとはちょっと違うかな。敏感ではあるけど。

思えば子供の頃からそうだった。
人の顔を見るとその人の機嫌を察してしまうし、そこに複数人人がいれば話し方でなんとなく関係性を見抜いてしまう。
家でも同じで、両親が喧嘩をしていると「お腹が痛い」等と心配させようとし、外では空気が悪いと一人でピエロを演じて、その場を取り繕う。
後で自分が虚しくなることも知っていたのにやめられなかった。

人からどう思われるかも人一倍気にしていたし、人に嫌われることも常に恐れていた。
だから自分の意見があっても他の人が違う方が良いと言えば簡単に意見は変えられた。人に合わせるのが得意になってた。
他人が私に対してマイナスな感情を持ってるであろう事もすぐに察知できた。そしてそんな人にすら気を使ってしまう自分も嫌いだった。

どんなに仲のいい友達でも心の奥の感情を口に出せなかったのは、それを言って嫌われるのが怖かったんだと思う。モヤモヤした気持ちも全て飲み込んでいい人ぶって、心の広いふりして本当は流せてなかったことがいっぱいあった。

そんな自分が心の底から嫌いになって、いつからか自分の気持ちにも他人の気持ちにも気が付かないフリをして鈍感なフリをする様になっていってた。

ケンカをしている二人に気がついていないフリ。
機嫌が悪い人に気がついていないフリ。
人が私の事をニガテだと思ってるだろうということを気が付かないフリ。
自分の胸の痛みにも気が付かないフリ…。


ずっと大切だった友達の態度が最近になって違うのを感じていた。でも鈍感なフリが得意になっていた私はそれにさえ気が付かないフリをしてしまっていた。
ううん、違うな。私が心の奥にしまって追いやっていたはずの気持ちがいつからか隠しきれなくなって態度として出てしまっていたんだろう。
彼女は私以上に繊細で敏感な人だ。気が付かない訳がない。
彼女とは沢山笑いあって、私が体調面で辛かった時もずっと支えてくれてた。
だけど、近年私の体調が優れなくて仕事も十分にできず足踏ばかりが続く日々。そんな中で人生のステップアップを着々としていく彼女に段々と劣等感を抱くようになっていた。何かをしてもらうばかりで私は何も返せていない。そんな感情を持つ自分も嫌で嫌で仕方がながなくて、いつしか得意になっていた鈍感なふりで今まで通りを取り繕っていた。
きっとそんな私のズルさが彼女を傷付けてしまっていたんだ。
もっと自分の気持ちにも相手の気持ちにもちゃんと向き合えていたら。
今更後悔なんてしても遅いけど。

彼女とは分かり合える事も多かったし、他の友達以上に沢山の時間を過ごしたし、沢山の話しをした。
なのに本当に大事な事は言えてなかったのかもしれない。嫌われたくなかったから。
結局私は自分の事しか考えてなかったんだな。
こうやって私はいつも色んな事を間違えてしまうんだ。

季節が変わる頃にはまた笑顔で会うことはできるだろうか。
その頃には1つ位正解にたどり着けているだろうか。

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