ディア・ファミリーを見てきた話。


大泉洋さん主演のディア・ファミリー。
先日映画館に見に行ってきました。
バルーンカテーテルを開発された実話を元にしたお話し。
この手の映画はどうしても自分と重ね合わせちゃうので見るのを避けてきたんだけど、今回は推しが主題歌を担当しているってことで見に行ってきました。チョロいな、私。(笑)

普段あんまりこういう感想を書くことはないけれど、今日は自分への記録として残しておきたくてうまく書けるかはわからないけど書いてみようかな。
ネタバレも含まれる恐れがあるので、ネタバレがNGな人はここまででね。
因みに映画内のセリフは1回見ただけの私の記憶なのでニュアンスで書いてます。全然正確じゃないよ。

まず先に感想を一言書いておくと、大変良かったです。(語彙力なくて悲しい😥)
こういう話でよくありがちなお涙頂戴になりすぎず、主人公の娘さんの最期のシーンも直接的には描かず、悲しいだけで終わる話じゃないのが私的にはとっても良かったです。

私自身はこれまでバルーンカテーテルにお世話になった事はないけど(カテーテルを使用した検査や他の治療はしたことあります)もしかしたら今後お世話になる可能性があるもの。
あんな風に、一人の父親と病気の娘さんの強い思いから出来上がったなんてね。それが今尚たくさんの人の命を救ってるなんて、娘さんはお父さんの事誇らしく思っているでしょうね。

っていう、綺麗な?感想とは別に。(笑)
どうしても娘さん目線で見ちゃう。これは避けられない。
結構序盤の方で病気の娘が食事の配膳の手伝いをしてるのを見た父が心配から「大人しくしてて、何もしなくていい」というシーンがあるんだけど、まずそこで泣いたよね。
勿論周りからすると心配から言ってくれてる言葉なんだろうけど、そういうのって実はとっても辛い。
「あぁ、自分は何にもできないんだなぁ、お荷物なんだな」って思っちゃう。
我が家はそこまで過剰な事はなかったけど、それでも時々感じる無力感。
だから映画後半で彼女の日記が読み上げられるシーンで「妹だけは自分に甘えてくれるから好き」というセリフが痛いほどわかる。
普段絶対的に何かをしてもらうことが多い分、誰かに頼られたり甘えたりされるのってとっても嬉しい。自分にもできることがあるんだなって思うことができるから。
素直じゃない私は「んも~、仕方ないなぁ。」とか言っちゃうけどね。(笑)

映画の最初、人工心臓を作ることを目標とするシーン。
自分でも自覚がある位の捻くれ、拗らせ人間の私は自分の父親があんなにお金と時間をかけて自分の為に研究、開発をしているのを素直には応援できないかも、なんて。
だって仮に完成して自分が助かったとして、その命には莫大な費用と大勢の人の時間を背負って生きていくって相当なプレッシャーだもん。
恩返しする、なんてレベルじゃない。
だからバルーンカテーテルを作って自分以外の大勢の人を助けてあげて欲しいっていう娘の夢の方がずっと応援できる。そしてその夢を父が叶えようとしてくれるところも。

そして、サラッと流されたシーンだけど幼少期に同世代の子に顔色をからかわれるシーン。
こういうのとっても胸がぎゅっとなるの。
心臓に疾患を持っててチアノーゼが強い私は特に、血液の巡りが悪いせいでいつも顔色が悪い。
特に皮膚の薄い唇や、末端の指先なんかは誰が見てもわかるくらいに紫色でちびまる子ちゃんに出てくる藤木君のよう。
大人になった今では多少化粧で隠したりできるけど、それでも疲れてくると化粧で隠せないほどになる。
”ど”田舎育ちで、周りは皆私の事情を知っている様な環境でだったので幼少期にそのことでからかわれたりしたことはないけど、高校時代に同級生に言われた一言は今でも思い出すと悲しさと怒りの入り混じったなんとも言えない気持ちになる。
だからこういう映画を見て、そういう人がいるって事を知ってくれるといいなって思いながら見ちゃった。

幼少期はできないことも多かったし我慢しなきゃいけないこともいっぱいあって辛いことも多かったけど、それ以上に家族も辛い思いをたくさんしたんだろうな、って大人になった今、この映画を見て感じる事ができたかな。
医療は日進月歩。10年前には助からなかった命が今は救えるようになっているけど、それって当たり前じゃなくて日々研究し"命を救いたい"っていう強い思いがある人々が携わってくれてるお陰なんだよね。
未だに人工心臓の完成には至っていないけどそれが完成したらものすごい数の人たちが救われるんだろうな。そしてそれは遠くない未来なんじゃないかと期待してたりするんだけど。
私の病気も現在では完治する率がかなり向上しているようだけど、この先私と同じようにオペ対象外の人も完治できるようになる未来が来るといいな。

悲しいだけで終わらない最後は希望の持てるようなお話で改めて自分なりに、左胸の鼓動が止まるまでちゃんとこの世界を生きていこうかなと思わせてくれた素敵な映画でした。
なによりエンデイング曲が素晴らしい👏←完全にファンの感想。(笑)

支離滅裂な感想文にお付き合い頂き、ありがとうございました(*^^)v

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?