<智花の場合 第3話>

「さすが、しっかり鍛えてるだけあって綺麗な体だね。真面目な智花なだけあって、下の方のお手入れもバッチリなんだね 笑」
美桜の言うとおりだった。何事も一生懸命な智花は、部活もサボらず続けていた。大会での成績は中の上といったところであったが、無駄のない体つきはまさにアスリートそのものであった。
「まずは1枚いっておきましょうか。」
そう言うと美桜は、手にしたスマホで智花の裸体を撮影する。
「そんな、話が違います!」
抗議するが、美桜に睨まれるとそれ以上の抗議はできない。
「写真を撮らないなんて約束した?してないよね?さ、気をつけの写真はもういいよ。他のポーズも撮りましょ。まずは立ったままこっちにお尻を向けて。」
智花は言われるがまま、美桜に背を向けた。その後も撮影は続く。
「はい、次は土下座。土下座しながら私に謝罪してもらおうかな。」
ソファに座ってくつろぐ美桜の前で、智花は床に這いつくばるようにして土下座をする。
「ほら、謝罪も。早くしなさい。」
「ご、ごめんなさい。」
「ごめんなさい?いい大人になってそんな謝り方しかできないの?」
美桜の声にいらだちが加わる。
「こ、このたびは美桜さんの洋服を汚してしまい、本当に申し訳ありませんでした。」
屈辱に声を震わせながら、智花は懸命に謝罪をする。
「花の女子大生が、素っ裸で土下座なんて、ホントみっともないね。ほら、こっちから見ると恥ずかしいところが全部丸見え。お尻の穴まで見えちゃってるよ。さすがの智花も、こっちの毛の処理は少し雑だね。」
ズバズバと言われ、智花は羞恥に顔を赤らめる。
「次は四つん這い。四つん這いで、自分の手でお尻を広げて見せて。」
智花は土下座の体制から、床に膝をつき両手で尻を開く。誰にも見せたくない羞恥の源泉がすべて美桜に晒された。
「まともな女の子はそんな格好しないよね。本当にみっともないなあ。」
美桜は智花の尻へ顔を近づける
「それに何か臭うよ。ちゃんと拭いてる?」
「拭いてます!」
「ふーん、じゃあ試してみようか。」
美桜は智花が脱いだTシャツを手に取ると、智花の肛門を執拗に拭い、そして広げる。
「ハハハ、茶色いのが付いてるよ。智花はお尻も満足に拭けないんだね。部活のみんなが知ったらどう思うかな?そんな汚いお尻でプールに入られたんじゃプール汚れちゃうね。」
女性としてこれ以上ない言葉を浴びせられ、ここまで気丈に振る舞ってきた智花の眼に涙が滲む。
 
「さ、私も大分酔ってきたから今日はお開きにしようか。智花は今後私の指示にはいついかなるときでも従うこと。少しでも逆らうような姿勢を見せたら私の持ってる写真や動画を一斉送信するからね。くれぐれも余計な考えを持たないように。細かい指示はまた後で送るから、必ず確認してね。どんなことしてもらおうか、楽しみだなあ。」
 
「はい・・・」
智花はすごすごと洋服を着用し、明日からの生活に絶望しながら美桜の家を出た。着用していたお気に入りのTシャツに付いた羞恥のシミが今日の出来事を物語る。今まで順風満帆、周囲からも可愛がられてきた智花にとっては人生で初めて感じる絶望だった。


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