ペルソナシリーズについて(3)

ペルソナ2罰の話をしたいと思います。

ペルソナ2罰
ペルソナ2罪の後日談というべきか。
ifストーリーと言うべきか。

前作の悲劇は、罪のメインメンバーが幼馴染になったことがそもそもの発端だった。
それがニャルラトホテプの計略だったのだ。
ならば、罪のメンバーが出会ったことを「無かったこと」にすればいい。
そうすればifの次元が生まれ、平行世界が誕生し、悲劇が起きなかった世界が創られる。
そういうことをフィレモンに提案され、受け入れた主人公たち。
で、それを了承し、悲劇の起きなかった世界を創ることができたハズだった。

そこからはじまる物語ですね。

本作の特徴は、主人公が大人なことが挙げられますね。
ペルソナはジュブナイル。少年少女が主人公であるのが当然なんですけど。
本作は大人が主人公。
前作でも一応、1人だけ、ヒロインの天野舞耶だけ大人だったけど。

本作は逆で、後半に加入する前作主人公・周防達哉だけが未成年なんですわ。
ゲストキャラの南条君、エリーと入れ替わりで加入するのですが、ふたりとも好きなキャラだけに、悩ましかったです。

なので、大人の視点で話が進むんですよね。
それが熱いんだよな。

犯罪に引っかかってお金を奪われてしまったり。
人生上手く行ってる友人を酷く憎んだり。
人生の決断で、大きな後悔を持ってしまったり。

子供のときではお金を取られてもせいぜい数万円が限界だと思うけど、大人の世界でそれが起きると数十万~ウン百万行くからね。
ショックのでかさが違ってくる。
そして人生。子供の悩みより切実なのよ。子供は人生はまだ自分のもので無くて、親が管理してくれてるから。それに未来もあるしな。
大人は先が無く、人生の管理は自分でしなきゃいけないものだから。
だから人生関連で他人を妬む感情の深刻さ、子供の比では無いのよね。
あと決断。生き死にを左右するような決断は、普通子供には回ってこない。(来たらオカシイ。というかダメ)

そこから生まれるドラマと、未成年なのに世界の存亡に関わる重大事に巻き込まれてしまった前作主人公を励ます大人たちが熱い。
その熱い台詞の一例。

「ああ、うるせえさっきから聞いてりゃ、運命、運命…同じ事しか言えねえのか?」
「いいか、達哉。運命なんてのはな...」
「後出しの予言と何も変わらん。全てが終わった後に、こう言ってやればいいんだ……!」
「『全部運命だった』――ってね!」

これを大人が少年に言うからメチャメチャ熱いのよね。

ゲームシステム
良くも悪くも罪と変わらない感じでした。
前作の罪を最後までやれたなら問題なくイケる。

ただ、ラスボスの強さは前作のグレートファーザーの方が上だった印象。

キャラ
圧倒的にパオフゥが好きでした。
あの飄々としたキャラ。
終盤の話で「元検事」という過去が明らかになり、現在の犯罪者まがいの盗聴屋稼業に身を堕とすまでの出来事が分かるのがね。
前作主人公の兄の周防克哉も好きでしたが、パオフゥはもっと好きでした。

気になる事
エンディング後、周防兄弟が天野舞耶の取り合いを始めるんじゃないのかとちょっと思った思い出。
絶対さ、二人ともマヤ姉好きだよね?

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