ペルソナシリーズについて(4)

ペルソナ3の話をします。

ペルソナ3
プレイし始めて最初の印象。

ペルソナがギャルゲーになった! なってしまった!

これがショックでね。
でも、面白かったのもあって、色々複雑でしたわ。
んでもさ……この変化が無ければ、多分今のペルソナ人気は無いと思うのよ。
ペルソナ1と2は、そういうのの外のRPGやったからね。
いや、ギンコ可愛かったけどさ。特に罪の結末で、別の世界を創る決断をするシーンの「おまじない」がさ。
あれはエモかった。

ゲームシステム
ギャルゲー+自動生成型ダンジョン探索RPG。
大変面白い。
ヒロインを落とすと、ペルソナを作る力が強化され、RPGパートで有利になる仕様。
……まあ、落とすのヒロインだけじゃないから、厳密にはギャルゲーと言ってしまうのは乱暴なのかもしれませんが。

主人公たちが登るダンジョンタルタロスは、入るたびに内部構造が変わる自動生成型ダンジョン。
一定数登らないと登った実績がカウントされないので、登れるだけ登るのが良いに決まってるのだけど、重要なアイテムを手にしたりすると、一度戻ってその実績を確定させたい気持ちに囚われる。これが実に悩ましい。

そして月イチで襲ってくる敵。
そこで繰り広げられるドラマ。

面白いに決まってるゲームですわ。

好きなキャラ
順平、ゆかりッチ、風花ですかね。
天田君も好きだけど、それはハム子とセットで性癖破壊を狙う場合に限られるので(おい)

①伊織順平
別名テレッテ。
頭が悪く、運動が特に得意でも無い。
ただ明るくてコミュ力が強め。
それだけの男。

だったら良いんですけど、彼は嫉妬深いのよね。
他人は他人、俺は俺、が出来ないの。
明るくてコミュ力強めにみえるのも、注目を浴びたいからなんじゃないのかと推測。

なので、オンリーワンのペルソナ使いである主人公に嫉妬する。
主人公、普通にプレイしていると「顔良し、学業良し、度胸良し、ペルソナ良し」の完璧超人になってしまうので。
自分が誇れるものが何も無い。それが辛くて主人公に突っかかる。
だからまあ、わりとウザい。気持ちは分かるんですけど。

そんな彼が変わるのが、敵方のグループの少女チドリと恋仲になってしまう展開。それではじめて彼に「彼だから」注目してくれる相手が現れる。
で、色々変わるんだけど。
このチドリが死んでしまうんですわ。
敵方のグループリーダーに順平が撃たれてしまい、それを助けるために彼女が自分の命を全て順平に捧げてしまったために。
で言われるの

「こんな奴を助けるために自分の命を全て捧げたチドリはなんて愚かなのか」

これでブチ切れんだね。彼は。
自分が低く見られたからじゃなくて、チドリの献身を侮辱されたから。
これがね、ペルソナの進化に繋がる。
このとき彼は、はじめて他人の事で怒ったんです。
これが人間的成長で無くてなんなのか。
だからメッチャメチャ熱い。

②岳羽ゆかり(ゆかりッチ)
この子に関しては、正ヒロインの風を感じて好きなキャラになったところあるんですけど。
生い立ちと家庭環境が後で分かって来て、そこでさらに気に入った経緯が。

母子家庭の子で、母親がしょっちゅう恋人を作るので男女交際にマイナスイメージを持ってる子。
本人は派手めでカワイイ系なんですが。
母子家庭になった経緯は、父親の死別なんですけど。
その父親がね、犯罪者扱いを受けるような重大な事故を起こした男で。
彼女はそれを負い目にも思ってるんですよ。

終盤の展開で、その父親の事故が仕組まれたもので、加えて父親本人は事故から起きる破滅的事象が発生しないように、最後まで警告を発して動いていたことと、娘の自分を想ってくれていたことを知り、負い目が無くなってペルソナが進化するのですけど。
これはこれで良かった。

③山岸風花
元祖ナビ。
この子が気に入ったのは、仲間入りのイベントで。
元々いじめられっ子なんですね。
いじめると反応が面白いからという酷い理由でいじめられ。
あるとき学校に閉じ込められる。
で、いじめっ子の方も「調子に乗ってやり過ぎた。あの子、ひょっとしたら自殺してしまうかもしれない」と焦り、助けに行くんですが。
そこで影時間(異界化)が発生。
学校が危険地帯になるのです。
そんなところにいじめっ子が行ってしまった。
危険極まりないですな。ペルソナ使いでも危険なのに。
通常人が。

そんなときに、彼女はそんな自分をいじめてきた相手を救うために

はじめてのペルソナ召喚を行う。

ここがもう、すごく熱くて。
ペルソナ3ポータブルだと、このシーンは1枚絵で誤魔化されてましたが。
プレステ2でのペルソナ3ではアニメになってましてね。
それはそれは、大変なものでしたよ。

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