正反対な君と僕 第41話感想

サブタイトル「寒暖差」

私が全く先を読むことが出来ないタイラズマ回。
タイラズマだけはホントわかんねえからな。

冒頭、平の日常なんだけど。
平、他人になるべく接触しない電車通学してんのな。
よっぽど中学の知り合いに会うのが嫌なんだな。
本人はこだわりはない、と言ってはいるけど。

「座れる。知り合いに会うこともない」

後者が理由のメインよな。どう考えても。
電車通学が1時間にも2時間にもなるわけがないと思うし。
10分程度なんて、若い時分は「立つのが辛くて耐えられない時間」違いますしな。

で、学校。

まだ髪が黒い?鈴木。
正月のエピソードを思い出してとても嬉しい気持ちになる色ですが。
悠ちゃんを隣に呼び寄せて一言

「平ってバイトない時の方がさっさと帰りがちだよね。家好きなんかな」

いや、それ違うんですわ。
単にいると気が休まらないんだよ。
本人自覚あるかどうか知らないけど。
(後のところ読むと「傷つきたくないから距離を置く」とあるね。自覚はあるんかな?)

多分ね、平は学友たちのホントのところが分かってないんだと思うのよ。
疑ってる、というわけじゃないんだけど。
今はとても居心地がいい雰囲気を出してくれる良いクラスだけどさ。
いつまた、かつての「向こうから告白して来たのに、彼氏として落第点を取ってしまった瞬間、自分を見捨てた元カノ」みたいな状態になるのではないかと。
そういう想いがあるんではないかな?
長く一緒にいると、今度は学友たち相手に「学友としての落第点」を取ってしまって、クラスからハブられる。
これが起きるのではないかと。
そういうのを無意識に恐れてて、意味もなく長く学校に残るのを避けてるのでは。
元カノのことにしたって、デートに行かなければフラれることはなかったんですから。
永遠にデートに行かなければ、一緒に居なければ、築いた関係が壊れることはない。

……いやま、現実にそれはありえないのは分かってますよもちろん。
そんなことをしたら、自然消滅か文句が出て終了するのは分かり切ったことだって。
でも、人間の感情を爆弾みたいに捉えていたら「触らない」という幼稚な選択肢も当然出てくるんだよな。
平は頭いいからそれを自覚していたら「幼稚である。ありえない」という答えは当然出してくるだろうけど。
多分、自覚してないんだろうな。あまりにも「他人を信じられない」のが日常過ぎて。

で、今回の話はそんな平に東が「気を遣ってくれる」「思い遣ってくれる」「向き合ってくれる」真の友人であると認めるに至る話なのよね。
平の成長回ですか。

平には「カーストが上の人間は、下の人間を見下すのがデフォ」がずっと基本理念としてあったから、イマイチ東を信じ切れなかったけど。
そんなのはただの思い込みで、東自身はただフツーに接していただけだった。
ファッションへの指導も別に上から目線では無くて、もう一工夫で90点以上狙えるのだからアドバイス、くらいの感覚だったと理解してしまった。

なので。

次の日から、東と一緒に登校することにした、というオチ。
少なくとも「東と距離を置くのはやめる」ことにしたんですよね。
まあこれを持って「恋愛フラグだ!」ということは出来んけど。
違うとも言い切れないわけで。

……私は「タイラズマは付き合って欲しい派」だけどな。

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