#10 ハイスぺな友人達へ ~「自分へのご褒美」もどき~
「自分へのご褒美」
この響きもいいですよね。
仕事にプライベートに日々奮闘している自分自身へ
「本当に欲しい、自分を癒してくれるもの」を己の経済力で手に入れる。
めちゃくちゃかっこいいですし、私も大賛成です。
ただ、
「本当に欲しいものを誤魔化すためのニセご褒美じゃない?」と感じてしまったことがありました。
今回は、そのことを書こうと思います。
「自分へのご褒美」をやたらアピールする同期
昔、社内研修で再会した同期女性との話です。
久しぶりの再会で盛り上がり、後日、数名で飲みに行くことになりました。
楽しい会を想像してたのですが、とにかくA美の「自分へのご褒美ネタ」が多かったのです。
「管理職の仕事ってやっぱり大変だから、年1回は海外で自分を癒してるんだ。今年はハワイかな。」
「アルハンブラのブレスレットは、自分へのご褒美で買ったんだ。」
「指先綺麗にしてると、やっぱりテンション上がるよね。これで自分のご機嫌をとってる。」
毎年恒例の海外旅行も、ハイブランドのアクセサリーも、凝ったネイルも
もちろん素敵です。
ただ、、彼女の話し方を見ているうちに
彼女にとって「本当に欲しい、自分を癒してくれるものは
これらではないんだろうな。」と感じてしまいました。
なぜなら、
相手からの「羨ましい」という言葉
をもらえないと、彼女のご褒美として成立しないと思ったからです。
「海外旅行に行って、かけがえのない時間を過ごすこと」ではなくて
「海外旅行に行ける自由な時間とお金のある自分を羨ましがること」
が、A美にとってはご褒美なんだろうなと思いました。
それが悪いことではないのですが、
本人がそのことに気付いていないのが心配ではありました。
ただ、「それは自分へのご褒美じゃなくて、人に羨ましいって言ったもらいたいだけのツールなんじゃないの?A美は他人が羨ましいから、他人から羨ましがってもらいたい様に見えるよ。」とは、言えませんでした‥‥。
「それは自分へのご褒美か」診断
A美のことばっかり書いてしまいましたが、
私にも勿論同じようなことはありました。
「自分のために」と言って買った高級時計。
普段は全く使わないのに、
友人と会う時にだけ「よっしゃ!」という気持ちでつけてみたり。
この当時の私は激務でストレスも多く、
フリーランスで働く友人や家庭で子育てに専念する友人が羨ましかったのです。
だから
「私は激務で余裕もないけど、こんな高級時計をサラッと買えてしまうの。いいでしょ?(すごいって言ってー!)」
という気持ちだったのかなと思います。
その時計は、結局あまり使わずに売ってしまいました。
人から「羨ましい」と言われることをやる気の原動力にしても勿論いいと思います。ただ、言ってもらえるかは相手次第なので、
自分が直接パワーをもらえたり、癒されたりするモノを知っていた方がいいのかなと思っています。
このことを気付いてから
「自分のご褒美」で、何を買おうとする時は、
「羨ましいって言ってもらいたいだけじゃないかチェック」をしています。
今、私の指に光るリングは、テレワーク中でほとんど誰も見たことないですが、毎朝身に着けるだけで「ニヤッ」とできるご褒美リングです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
みなさんのご褒美アイテムも教えてください。
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