小野寺元防衛大臣「殺傷能力ある武器をウクライナに」-エスカレートする軍事支援-
4月5日の「今こそ停戦を」の記者会見の模様です。2時間強と少し長いですがぜ見ていただければ幸いです。
伊勢崎賢治さんはTwitterを使っています: 「230405 広島G7サミットに集まる各国首脳へ向けて「今こそ停戦を」記者会見 ―登壇:伊勢崎賢治氏(元アフガン武装解除日本政府特別代表)、岡本... https://t.co/m61h7GYUIB @YouTubeより」 / Twitter
停戦を求める署名のほど、ご協力を重ねてお願い申し上げます。またまわりの方々にもお知らせしていただければ幸いです。
キャンペーン · #今こそ停戦を 賛同署名をお願いします · Change.org
下記のようなニュースが配信されています。
和平交渉再開求める=ウクライナ情勢協議―中仏首脳 (msn.com)(4/6)
「習主席がウ大統領に電話用意」と仏外交筋 | 共同通信 (nordot.app)(4/6)
ロシア・ウクライナ戦争の和平交渉再開の動きが少しですがでてきました。戦後侵略した大国の撤兵は基本的に「和平協議を経て」、でした。ぜひ和平交渉再開してほしい、と強く思います。
以上のような動きがある一方で日本では与党内から下記のような発言もなされています。
殺傷力ある武器輸出容認 自民・小野寺氏「考える局面」 - 日本経済新聞 (nikkei.com)(4/5)
「自民党の小野寺五典元防衛相は5日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに殺傷能力のある武器の輸出を認めるべきだと主張した。5月に広島市で開く主要7カ国首脳会議(G7サミット)でウクライナ支援を議論すると指摘し「実はもう考える局面だ」と述べた。」(上記記事より直接引用)
「ウクライナに殺傷能力ある武器を」と元防衛大臣の小野寺氏は5日発言し、G7でウクライナ支援を議論し、その際に「日本もウクライナに殺傷用武器を」としたいようです。これまで日本の軍事関係の支援は殺傷能力のないもの(といっても武器でないとはいえない)か、軍事費への資金供与(といってもそれで殺傷能力ある武器も作られていたわけだが)にとりあえず限られていました。しかしついに「殺傷能力のある武器をウクライナに送る」ということが与党内から出てきました。もちろんウクライナに対してで終わるのではなく、この後には世界各地への殺傷能力のある武器輸出へと進んでいくでしょう
軍事支援は一度始めるとエスカレートしていき、歯止めをかけようにもかけられなくなります。それはこうした形ででてきました。戦争が続いた場合次は何が求められることになるか、「気づいたら戦場に行かされていた」も杞憂ではないかもしれません。
ロシア・ウクライナ戦争について、軍事支援ではなく、即時停戦・和平交渉による解決が必要なことを、小野寺氏の発言は明確に示していると思います。
野口先生が昨年7月に発表したブログ記事です。
プーチンを懲罰すればロシア・ウクライナ戦争は解決するのか - 野口和彦(県女)のブログへようこそ (goo.ne.jp)
かなり示唆に富む指摘がなされていると思います。
白井邦彦
青山学院大学教授
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