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Keyball44を静音化したい


これまで

以前keyball44を組み立てた

かなり気に入ったカスタマイズになっていたが、まだ改善の余地ありと感じる要素がちらほらとある

そのうちの1つが打鍵音

Cherry MX系でのロープロファイル化を実現するためTecsee Pudding Medium Linear Switchを採用しているのだが、打鍵音はカシャカシャといったイメージで、もう少し落ち着いたコツコツ音だったらなぁと思っていた

そこで、今回は打鍵音の改善に取り組んでみようと思う

打鍵音を変えるには?

打鍵音に影響する要素としては以下のようなものがよく挙げられる

  • キースイッチ

  • キーキャップ

  • PCBプレート

キースイッチ

どんな素材・構造のキースイッチを採用するかで音が変わるというもの
一般的には、何軸のスイッチにするかみたいなイメージ

キーが押し込まれるとステムがスイッチ底面に衝突し、
キーが離されると反動でステムがスイッチ上面に衝突する

この衝突の時に発生する音を、各種パーツの形や素材の組み合わせの違うキースイッチに交換することで好みの音を探すのが1つのカスタマイズ方法

今回はTecsee Pudding Medium Linear Switchを使用する前提なので、スイッチ交換での打鍵音改善は一旦保留とする

キーキャップ

どんな素材や形・厚みのキーキャップを採用するかで音が変わるというもの
キー押し込み時にキースイッチとキーキャップが衝突する際にも音が発生する

今回はせっかく自身で染色したXDAプロファイルのキーキャップがあるので、そのまま流用しようと思う

とりあえず以前から採用していた定番の静音リングでの静音化をする

PCBプレート

キーを押し込んだ時にスイッチと接地しているPCBプレートも振動して音が出るというもの
PCBに伝わる振動を低減させることでキーを押した時のビビりや雑音を低減する効果があるらしい

PCBとキースイッチの間に吸音用の緩衝パッドを挟むことで制振を狙うというカスタマイズがあるので、今回はこれを試してみようと思う


ちょっと余談…

先日、自作キーボード界隈では聖地とも呼べる遊舎工房の近くで用事があったので、初めて店舗に寄ってみた

小さめの店舗だがお客さんが常にたくさん出入りにしていて予想以上の人気店であることと自作キーボード界隈の熱量の高さを実感できた

その時に、気になってたし折角だからと買ったのが今回のカスタマイズで使う緩衝パッドだったりする

さらに余談…

遊舎工房で買い物した数日後、MIU404というドラマを見ていたら見覚えのあるガジェットショップで事件が…!
どうやらドラマのロケ地になっていたようですね
思わぬ聖地巡礼を果たして驚きと感動も味わうことができました


カスタマイズしてみる

静音化リング

作業

各キーキャップに静音化リングを1つずつつけることにした

左:静音リングをつけたキーキャップ
右:オリジナルのキーキャップ

効果

押し込みも軽い力でできるようになったし、打鍵音も雑味が軽減されてカシャカシャからパタパタといった角が取れた感じの音になった

緩衝パッド

作業

厚さ0.5mmで120個入り
キースイッチとPCBプレートの間にパッドを貼るので、キーキャップとキースイッチを外してPCBプレートが見えるところまで分解する

分解したらフットプリントの穴を塞がないように気をつけながらピンセットを使って緩衝パッドを貼っていく

右側も同様にシートを貼っていく

全部のキーに貼り終わったら再度キースイッチとキーキャップを付け直して動作確認をする

効果

緩衝パッドの厚みでキーの接触が悪くなるといった悪影響が出ないか少し心配していたが、実際は何の影響もなく、音だけきちんと変化してくれた

音はかなりマイルドになってくれてカスタマイズ前のカシャカシャといった感じはかなり抑えられ、コツコツといった音にだいぶ近くなったのでないかと思う

ただ、もとのキースイッチの素材・構造の影響が大きいのか、全体的な音は軽い印象が拭えないなぁと感じた
静音リングと緩衝パッドによって雑音や耳触りな高音成分が抑制された感じだろうか

まとめ

Keyball44の静音化カスタマイズとして、静音リングと緩衝パッドを試してみた

最初のカシャカシャといった音からだいぶ改善され、雑味が少なく低音で落ち着いたコツコツいった音に近づくことができたと思う

お手軽なカスタマイズの割にはしっかりと効果が出てくれたので、気になる方は試してみてもいいかもしれない

潤滑油をキースイッチに塗布するルブ作業での効果がどのくらいあるのかも気になっているので、また近いうちに挑戦してみたい

静音化もかなりいろんな要素が絡み合っていて沼と呼べる領域なので、気になった箇所を少しずつ触って改善していきたい

おわり

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