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ICU H部

こんばんわ

本塁打王です。

久しぶりのエピソードトーク回です。

タイトル見て、内容を予想できる人は
ほぼいない、いや、数人は可能かと思います。

私は大学進学に際して1年浪人を経験
しているのですが、浪人をするときに
必ず志望校を決めます。

1年後、晴れてその大学に入学出来ている
未来を目指して1年頑張るわけですが、
ほとんどの浪人生は塾に通います。

私も例に違わず地元三重の四日市から電車で
40分かけて名古屋の塾に通っていました。

そこで、浪人生の友達ができ、
共に頑張るわけですが、当時の私は
第1志望が早稲田大学で、タイトルにもある
H部くんはICU(国際基督教大)を目指し、
共に切磋琢磨していこうとよく話していました。

そんな中、あれよあれよと時は進み、
受験本番を迎え、結論から申し上げますと
私は早稲田大学には落ち、法政大学に通うことに
なりました。

1年前の成績から勘案するに、
早稲田大学には落ちてしまいましたが
万々歳、よく1年頑張ったと思えました。

一方、H部くんはICUはおろか、
MARCHなどの有名私大も全て落ちて
しまいました。

落ちてはしまいましたが、
そこは友達です。1年間共に頑張って
きたんだし、その後も関係が続くと思った矢先、
自分は有名私大のどこにも受からなかったという
事実が彼を狂わせたのでしょうか、
なぜかLINEやInstagramなどのSNSを
全てブロックされ、それ以降連絡が
取れなくなってしまいました。

私は落ち込みました。

1年間ではありましたが、
間違いなく私たちは友人であり戦友でした。
そんな戦友を、学歴社会という
歪みのせいで失ってしまいました。

まぁ、とはいえ、ずっと落ち込むわけにも
いかず、そんなこともあるかと思い、
それぞれの道を進むことになります。

そして大学へ進学し、卒業し、
社会人として働いていたある日、
Instagramから通知が来ます。

なんと H部君からフォローが来て、
DMが届いたのです。

内容は、"久しぶり、近々東京行くからメシでもいこうよ"とのことでした。

私は歓喜しました。

今までSNSを全てブロックされていて、
全く連絡の取れなかったかつての友人から
連絡が来て、嬉しさのあまりDMの翌日に
飲みに行きました。

塾を卒業してから6年ほど経っていたので、
話も尽きず、聞くところによれば
彼は大学進学をせず、地元の工場で働きながら
お金を貯めていたそうです。

そして晴れて今年の春に上京し、
東京で仕事を探そうとしているとのことで、
履歴書も書いたと言っていたので
軽く見せてもらったところ、
彼の学歴欄にこう記してありました。

最終学歴:国際基督教大学 受験

彼は学歴に未だ縛られていました。

人1人の人生をここまで変えてしまうほどの
学歴社会なのであれば、
私はいらないと思います。

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