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素直さ

大事だとは頭では分かっていても
なかなか実行できないこと、それが
素直さですよね。

あの時好きな子に素直な気持ちを
ぶつけていれば、、、
素直に最初から謝っていれば、、、

誰しもこんな経験はあると思います。

僕は会社員時代に、
"お前は仕事も雑だしめんどくさがりだし、
マジで手のかかる後輩だけど、素直だから
可愛がり甲斐はある"と言われてました。

が、僕の場合は素直でポンコツ後輩キャラを
しておけば何かと先輩が助けてくれる!的な事を
考えていたので話は別です。
いわゆるエセ素直くんなわけです。

そんなエセ素直くんからすると、
素直ってほんと大事だよなって思います。

高校の頃、3年の夏の最後の
野球の大会の直前に館下(体育館下)で
素振りをする時間があり、
3年生は皆そこで素振りをしていました。

僕はバットを持ち、館下に移動をして
自分の所定の位置に向かおうとしたところ、
突然"ドンッッ!!!"と言う衝撃に見舞われました。

チームメイトのM田くんが僕の存在に気づかず、
フルスイングしたバットが僕の胸を強打したのです。

M田くんは普段の練習中からも分かるように、
視野がとんでもなく狭く、何かとボールを顔に
ぶつけたりしていましたので、恐らくその時も
持ち前の狭すぎる視野のせいで僕のことが
何も見えていなかったのでしょう。
恐らく彼の視野は角度にして20度ほどです。

僕は衝撃のあまり膝をついてしまいましたが、
受けどころが良かったのか、特に痛み等は無く、
身体に衝撃が伝わっただけのように感じました。

そんな僕の様子を見て、最初は申し訳なさそうに
していたM田くんでしたが、意図せずに
チームメイトの胸を強打した事実に正面から
向き合いたくない気持ちと、自分の視野が狭すぎる
事実を目の当たりにして苛立つ気持ちを
抑えられないのか、いや別にお前の胸を強打
したことにそこまで俺は喰らってないし、なんなら
お前もちゃんと見てねぇのが悪いやろ!と
言わんばかりの顔で"悪ぃ、、"とだけ言いました。

それに対し僕も、理由は何にせよ
バットで強打したのはお前なんやからお前が
全部悪いやろ!ふざけんなボケカス!
と言いたい気持ちをグッと堪え、"ええよ"
とだけ言いました。

お互い素直になれなかった瞬間でした。
きっとお互い高校生ということもあり
未熟だったのでしょう。

そんな彼も今は消防士として活躍しており、
昨年は結婚もしたことで人間的にも成熟し、
素直に生きていると思います。

僕も、今後僕が心臓発作で亡くなるような
ことがあれば、あの時の後遺症が今になって
現れたんや!って素直に気持ちを
伝えようと思います。

まぁ心臓発作で亡くなったとしたら
そんな余裕もないですが。

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