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【小説】夢の華④


??『成功を誓って、行くよ!』

??『わかったよ~』

??? 『よろしくなっ』

????『おぅ!』


(ガチャン)


姫 『えっ?何で?照明が急に消えちゃうの??』


優斗 『姫~♪』

姫 『優斗、これどー言う事?

って…何で舞台にいるの?』

優斗『それはね、これからわかるよ♪ 

今は何も言わず、考えずに
ただただ、見て聞いてて♪』

姫 『うん。』

優斗『じゃ、お願いしまーす♪』

(メロディ♪)

優斗 『~思ったより悪い世界じゃない~♪

あなたの笑顔が愛おしいと感じたあの日から~♪

夢の中の可憐な華は今こそ

俺の腕の中で咲き誇る~♪』

俺が歌いだすと姫はききいるように

じっと俺を見つめる。

優斗 『ルルル~♪


なぁ・・・姫、一緒に暮らそう??』

精一杯の気持ちを伝え終わると

涙を浮かべながらちょっぴり微笑んで

姫 『よろしくお願いします』

ずっとこの笑顔を守りたい。



あの日から3ヶ月が過ぎた。

俺の家へ引っ越して来た

姫との甘い毎日に喜びが溢れていた。

ピンポ~ン

今、この瞬間までは。



優斗 『おまっ、、、何しにきた!!?』


橙士 『姫を迎えにね。』

優斗 『ふざけるな!』

橙士 『ふざけてるのは、お前の方だ。

姫は俺の婚約者だ…

なのに、お前と緑愛が誘拐して
つれ回して監禁した…。

だから返してもらう。』

優斗『勝手なことを…』

警察『ちょっと、話を聞きたいから署までご同行願います。』

優斗 『ちょっ、、俺、誘拐なんて!』

姫 『優斗・・・どうし…

橙士!!!!』

橙士 『姫!無事かい?

元気そうで良かった(^^)
すっごく心配したんだよ、俺』

橙士は、姫に言葉をかけて抱きしめた。

姫は恐怖で固まり言葉を失っている。

警察の車へと連れて行かれながら俺は、ただ何もないことを信じることしか出来なかった。

橙士 『行っちゃたね、彼…』

姫 『はなし、、、て』

橙士 『嫌だ、やっと捕まえたのに…もう、二度と離すもんか笑。』

姫 『なんでこんなことする、、の…

私達、あの時別れたはずだよ!?』

橙士 『認めないと言っただろ!!!』

(ドカッ)←殴る音 

姫 『っ…』

橙士 『お前は俺から逃げられないんだよ…笑

何故だか聞きたいか? 

それはな、お前の体内に発信器を埋め込んだよね…。

だからどこに隠れて逃げても簡単に見つけられるんだよ』

姫 『そんな…いつの間に?』

橙士 『5年前に、盲腸の手術したと気に・・・・・

医者を買収して埋め込ませた。

こんな風に役にたつなんて思わなかったよ笑』

姫 『ひどい!!
本当にさいて。。

…でも、橙士とは行かない。


ここで優斗を待つから!』

橙士 『いいよ、待つなら…でもさ、もう少しでマスコミもファンも集まってくる。

歌手・優斗は、人の婚約者を奪い誘拐したってファックス流したりしたからな。』

姫 『…』

橙士 『…お前のたった1人母親も俺の家で一緒にいる。
もちろん、婚約者を心配してって話でな。

ちゃんと、俺の言うこと聞いてた方がお前の母親…の為じゃないのか?笑』

姫 『卑怯者。。』

俺は、警察の事情聴取を終わり帰ろとすると廊下で
同じく事情聴取を終えてた緑愛に会い…

緑愛 『優斗さん、姫が電話とらないの…』

胸騒ぎを覚えて二人で俺の家へと急ぐ。

‘姫、無事だよな…’

そう願いながら。

家の近くに行くと…

マスコミが大勢来ていて当分近づけない。

優斗 『くっそ!このままじゃ、近づけられないじゃねーかよ!』

携帯の電話がなる。

マネージャーからメール。

‘今すぐに事務所に来て説明しろ!’

緑愛 『優斗さん、私が見てくるから…
事務所に行ってちゃんと説明して来て下さい。』

優斗 『緑愛…ごめん。

迷惑ばっかかけて、不甲斐なくて…』

弱気になる俺のほほを緑愛は叩いた。 

緑愛 『優斗さんが弱気になってどうするの!?

姫を守るんでしょう?!

しっかりしろ、優斗!』

いつも強い緑愛が涙を流していた。

優斗 『そーだよな、あん時誓ったのに弱気になるのはまだ早いな!

ありがとう、緑愛』

俺は、鍵を緑愛に渡して事務所に向かう。 

俺は決めた、もう…弱気にならない!

橙士とちゃんと決着をつけるまでは、負けてたまるか! 

事務所に入ると…マネージャー達が電話対応に追われていた。 

チーフマネージャーが呼ぶ。

チーフ 『優斗、ちょっと』

会議室にはいると

社長とチーフマネージャーがいて

席に座るように言われる。

チーフ 『ちゃんと説明してもらえないと対応が出来ない。』

俺は、姫の事…橙士の事を全て話した。

そして、姫と結婚する意志は変わらない事を伝える。

じっと聞いていた、

社長が口を開く。

社長 『優斗の気持ちは、良くわかった。

今回の事の事情も理解は出来た。

が、しかしだ。

今すぐにどうこう動ける状況なのは、わかるな?』

優斗 『でも、姫は…!!

独りで怖かったり、苦しかったりを耐えてるんです!

俺は、しばらく活動休止して
すぐにでも姫を見つけて抱き締めてやりたい、安心させたいんです!

ただそれだけでいっ…』

社長 『優斗、ほとぼりがさめるまで待つんだ。

ただえさえ、今は大事な時期なんだ。

ツアーだってある、テレビや映画をいきなりやめる事はできない。

スタッフやスタッフの家族のためにも

お前を大事にしてくれるファンのためにも理解してくれ。』

社長はそれだけをつげると、俺の方に… 

手をおき 

社長 『マスコミには、ファックスはイタズラだと言っておく、優斗も今は何も言うな。

それから明日までに引っ越せ。』

会議室を出て行くチーフと社長に俺は何も言えずに溢れる涙を堪えるしか出来なかった。

なんでだ!?
おれは、、おれはただ、、

姫、無事か?

早くお前に会いたい。

きっと今、震えてるよな… 

抱き締めてやる事も出来ないのか・・・・。

ため息をついてから

携帯を開く。

新着メール1件

‘緑愛’

【姫は…

荷物と共にいなかった。】

なんでこんな風になったんだよ!

俺がいけねぇー事したのかよ、

あんたが存在してるほんもんなら、これはなんのイタズラなんだよ、なぁ神様?

緑愛からのメールを見て堪えていた涙が溢れて止まらなかった。

声をあげて泣く。

男なのに、守るって約束したのに。

強くなるって 

弱気にならないって決めたはずなのに 

悔しさと怒りが込み上げて壁に拳をぶつけてみても変わらない。 

しばらく会議室から動けなくて

ただただ、時間だけが過ぎていった。 



あれから1年がたった。

あの日から半年もしない間に…周りは、騒がなくなり今は、与えられる仕事を淡々とこなしてる。

姫の行方も未だ見つからなくて…途方にくれる毎日。 

やる気出なくて、涙も彼果てた。

毎日、姫が夢で会いにきてくれるケド・・・

毎日、表情が違う。

泣いてたり、怒ってたり、してるのに最後は笑顔で 

‘優斗、愛してるよ’

抱き締めようと手を伸ばすと消えて行く。

なんで?

なんでだよ?

俺は、幸せになったらいけないのか?

姫を守ったらいけないのか?

悔しくて自分が情けなくて、胸が痛い。

朝、胸の痛みで目が覚める。

今はそれが当たり前になった。

姫、俺は今でも…気持ちは変わらない。

ピンポン・ピンポン

早朝にインターホンがなる。

ベッドから起き上がり鍵をあける。 

優斗 『はい』

緑愛 『優斗さん、報告がある!』

いつも以上にテンションが高い緑愛。

緑愛 『姫が見つかったの!!』

優斗 『また、空振りじゃないのか?』

何回か、こんな朝があったケド…

ほとんどガセや他人のそら似ばっかりだった。

緑愛 『今度は確実!』

優斗 『何回目だよ、緑愛の‘確実’は』

どこかで冷めていた。

緑愛は、写真をだした、

緑愛 『これでも信じない?』

目をこすり、写真を見る。

優斗『姫!?』

緑愛 『だから、言ったでしょう?』

ウェディングドレスを着た姫とタキシードの橙士が選んでいる写真だった。

俯いて無表情のかおだけど…間違いなく姫だ。

熱い涙が流れて急に立っていられなくなる。 

緑愛 『これで、姫を連れ戻せるね(^_^)v』

優斗 『あぁ』

少しの希望が見えてきた。

姫 *優斗…私、、、、、もう

優斗に会えない

だから探さないで…*


緑愛 『この写真ね、地元で姫と共通の友達から送られて来たの。

印象が違い過ぎてびっくりして私に連絡して来たみたい。 

その友達には状況、詳しく言えなかったけど…また、見かけたら声をかけて見るって言ってくれた。

優斗さん、覚悟は出来てるよね?』

優斗 『ちょっと…あたまんなか、整理させてくれるか?』

緑愛 『そうだね…

朝早くに押しかけてごめんね。

私もう、かえるよ。』

座り込む俺に手を降り、帰る緑愛。

姫、まだ俺を愛してる?

気持ちは変わらない?

押し寄せる不安に負けそうになる。

ため息を我慢して、仕事に向かう。 

‐一週間後‐

仕事に追われ、眠れない日が続いていた。

(着信)

優斗 『はい。』

冬弥  『あ、お疲れさまです!
優斗さん…緑愛と最近、連絡しました?』

優斗 『おう、冬弥!

緑愛とは一週間前にちょっとあったぐらいだけど?

どうした?』

冬弥 『美月が、久々に会いたがってるんだけど、携帯ずっと繋がらなくて…』

優斗 『ずっと?』

冬弥 『5日ぐらい前から』

優斗 『忙しいのかもな』

冬弥 『連絡来たら教えてほしいっす!』

優斗 『わかったよ、連絡ありがとうな』

受話器の向こうから美月の声がした。

‘とうやー、緑愛ちゃんからメール来たぁ♪
今ね、地元に帰ってるんだって~♪’

そのまま、電話が切れた。

緑愛、何を考えて地元に?

俺は電話をならす。

トゥルル~ 

トゥルル~ 

トゥルル~ 

トゥルル~ 

なかなか電話を取らない。

トゥル… ガチャ

緑愛 『はい、、』

緑愛の受話器から聞こえる騒音で良く聞き取れない。 

優斗『緑愛!?』

緑愛 『ん?きこえずらいから一旦かけ直す』

電話が切れた。

‐5分後‐ 

緑愛から電話がなる。

優斗 『緑愛、今どこにいるんだ!』

緑愛 『地元の沖縄だよ。

優斗さん、安心して姫は
私がちゃんと連れて帰るから任せて♪』

優斗 『ふざけるな!

緑愛にまで何かあったら、俺は…』

緑愛 『優斗さん、だい…』

優斗 『待ってろ!』

電話を切って、車を飛ばし空港へ向かう。 

窓口でキャンセルが出た沖縄行きのチケットを買う。

隣の窓口を見ると

冬弥 『優斗さん!』

優斗 『冬弥に美月!どうしてここに?!』

冬弥 『沖縄に緑愛ちゃんがいくって何か思い詰めた感じがしたから…』

優斗『俺もだ』

俺たちは、行く目的が似てる。

同じ便だったから一緒に行動することにした。

姫と緑愛を連れ戻すために

沖縄へ出発。

今度こそ俺は、強くなるんだ!





姫の母 『姫、たくさん食べなさい。』

姫 『いらない…。』

橙士 『そうだよ、たくさん食べないと元気な赤ちゃん産めないよ?』

姫 『まだ、いるって決まった訳じゃない。』

橙士 『明日、早く帰るから病院に行こう。』

姫 『…』

姫の母 『橙士くん、朝に私がちゃんとつれて行くわ』

橙士 『そうですか、助かります…
お義母さん』

姫 『もういい。部屋にいるね』

ピンポン

姫の母 『誰かしら?』

橙士 『僕がでます』

ガチャ 

美月『どうも、こんな時間に失礼します。

姫の同期生のさつきです。

いますか、姫?』

橙 『あっ、ちょっと待ってね。

姫ー』

姫 『はい』

美月 『姫~久しぶり♪

元気だったぁ(^O^)?』

姫 『えっ…』

美月『素敵な旦那様いるなら教えてよ(^o^)/

今からいつメンでカラオケ行くんだけど、地元に帰ってきてるって聞いてさ、迎えにきちゃった!

もし、大丈夫なら姫も行こう♪

いいですよね、旦那さん?』

橙 『たまには、遊んでおいで…姫(^^)

最近、滅入ってる感じだったんで、お誘いしてくれてありがとうございます。』

姫 『…うん』

美月 『やったね(^o^)/早く行こう♪』

‐10分後‐

姫 『行ってきます』

美月『ちゃんと、夜までには解散しますね(^o^)/

行ってきま~す♪』

美月 『ひめ、車、後部座席に乗ってね♪』

姫 『…』

美月 『ただいま♪』

冬弥 『大丈夫だった?』

美月 『ばっちり(^_^)v』

姫 『緑愛…!』

緑愛 『怪しまれるから早く乗って!』

姫 『うん…』

美月 『じゃ、行こうか(≧ω≦)b』

冬弥『安全運転で出発ー!』

‐車の中‐

緑愛 『姫、ずいぶん痩せたね…』

姫 『食欲ないから…』

緑愛 『そっか・・・

あの日からずっと探してたよ。』

姫 『ごめん』

緑愛 『謝らないでいいよ。

何があったの?』

姫 『…』

緑愛 『今は私には話せないなら無理して話さなくていい。

ケド、、、

優斗さんにはちゃんと話して。

私たちよりも姫を心配してるから・・・・』

姫 『来てるの?!』

冬弥 『同じ便でさっき沖縄に着いて今は…空港近くのホテルで待機してもらってるよ。』

美月 『今は、そこに向かってるんだよ♪』

緑愛 『だから、ひ・・・・』

姫 『止めて!車を止めてよ!!

今さら、会いたくない!…』

緑愛 『姫…?』

美月 『姫ちゃん・・』

冬弥 『せっかく話せるからちょっとでも・・・・・』

姫 『イヤ!絶対に…会いたくない!』

バチン。(ビンタ) 

緑愛 『姫に何があったか、私はわからない!

姫がどんな思いで‘会いたくない’って言ったか・・・・理解出来ない!

優斗さん…好きな人の気持ちも理解出来ないぐらい落ちぶれたの?!!』

姫 『緑愛になんか、私の気持ちわからないよ!』

緑愛 『もういい!

冬弥くん、止めて!』

バタン

美月 『緑愛ちゃん、ちょっと…!』

(緑愛が車をおりて美月は追いかける)

姫 『私も帰ります。』

冬弥 『姫ちゃん、近くまで送るよ…。』

姫 『でも・・・』

冬弥 『大丈夫さ、気にしないで(^_^)』

姫 『ありがとうございます。』

(しばらく沈黙後)

冬弥『これは、独り言。

ここ一年は優斗さんにとっても緑愛にとっても苦しくて自分を責める一年だったな。

どうして、強くないんだって口癖に言ってた優斗さんも

絶対に見つけて助けて見せる!って

いつも強かってたのにお酒入ると泣き虫になる緑愛。

どちらも、絶対に諦めずに信じてさがし続けたから今があるだよな~。

俺も一度信じた事は諦めずに、願い続けて、時には甘えて行こうかな』 

(冬弥は、ミラーから姫を覗くと姫はうつむき泣いていた)

冬弥 『もうすぐ着くよ、姫ちゃん(^^)』

姫 『・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・

冬弥さん… 

やっぱり、、優斗に会わせてほしい…』

冬弥 『わかった、Uターンしようね』

姫 『ありがとう…』

冬弥 『僕は何もしてないよ。

独り言を言っただけだから(^_^)』

(車はホテルへ向かう)

冬弥 『ここの部屋だよ。』

コンコン。 

優斗 『はい…』

ガチャ。 

待機してた部屋のドアをノックが聞こえた。

俺は、姫がいると信じて扉をあける。

姫 『優斗…』

優斗 『姫!!!』

俺は、姫の姿を見ると今ままで感じていた

‘不安’‘恐怖’‘悲しみ’

全てを忘れて姫を抱きしめていた。

冬弥 『優斗さん、俺…緑愛と美月を迎えに行こうね(^^)

また、後からね』

冬弥が部屋を出で行き。

二人きりの時間が流れた。

何から話せばいいのか。

姫 『優斗…怒ってるよね?』

涙ぐみ、小さな声で俺に問いかける。

優斗 『姫には怒ってない、お前は悪くないんだから。』

姫 『私・・・・優斗を裏切ったんだよ?

何も言わずに姿を消したし…連絡もしなかった。』

優斗 『・・・・・・・・・

確かに俺も人間だから、色んな感情が出てきた。

モヤモヤ考えたって、何にもならないからって

姫を信じて見ようって考えに切り替えた。

だから、姫…もう謝んなよ』

姫 『ありがとう…

でも、』

優斗『でも?』

姫 『優斗とは、もう一緒にいれない』

永遠の別れみたいに言う、姫をぐっと引き寄せる。

優斗 『なんで、そんな風に言うんだよ?

もう、俺を愛してないのか。。?』

抑えてた感情が溢れてくる。

姫 『違う!

愛してなかったら…ここに来ないよ。

・・・・今は理由いえない』

見つめあった目をそらす。 

優斗 『少しでもいい。

教えて?』

唇を重ねる。

気を張っていた、姫の顔がぐしゃと歪む。

姫 『ズルいよ、優斗… 

キスなんかしたら… 

決意が揺らぐじゃん。。』

咳をきったように泣き出して、姫は抱きついてきた。





姫 『私…

橙士との… 

子供が。。

お腹にいるかもしれないの…』

そのまま黙り込む、姫の隣に大の字に寝そべり

優斗 『なぁ、姫…。

もし、お前があいつとの子供が出来てたとしても・・・・

俺、諦めねぇから♪』

姫 『え…』

驚く姫の腕を引っ張り、

包み込むように寝かせる。

優斗 『子供には、罪ねぇし…姫の大切な子にはかわりない。

俺が父親になりたい。

ううん、父親になるから!』

姫 『優斗…ありがと・・・・・う』

優斗 『それに'かも'なんだろ?

ちゃんと病院で調べたわけではないんだよな?』

姫 『怖くて、まだ。。』 

優斗 『俺、着いてくから今から病院行こう!』

姫 『ま、待って。。

明日、ちゃんと産婦人科に行くし…連絡するから・・・・このままでいたい。

今だけでいいから、お願い。』

姫の腕…細くなったな。

すっかり痩せちまって・・・。

俺たちは、時間を忘れて抱き合っていた。

このまま帰したくない。

どうすれば、姫のそばにいれる?

何をしたら、この温もりを守れる?

自問ばかりで答えがでない。

コンコン。 

部屋のドア叩くおと。

ガチャ。 

緑愛 『優斗さん、姫…大丈夫?』

優斗 『ちょっと寝ちゃってる』

緑愛 『勝手な事してごめんなさい。』

優斗 『いいよ、謝んな。

緑愛は、いつまでも後悔や不安ばかりみてる俺の変わりに行動したんだろ?

おかげで目が覚めたよ。、

ありがとうな(^o^)/』

緑愛 『うん、こちらこそありがとう。』

優斗 『一つ聞いていいか?』

緑愛 『うん』

優斗 『なんで、俺や姫の為にここまでしてくれるのか?』

緑愛 『家族、ううん家族以上の関係だと思ってるから身体が勝手に動いちゃうんだよね。』

優斗 『そっか♪

俺も緑愛の事、大事な家族だと思ってるからな!』

姫 『私もだよ』

姫は身体をお越し座っていた。

緑愛 『姫も優斗さんも、ありがとう』

それから、俺たちは時間の許す限り話合い、笑い合った。 

姫は、最後まで‘また、会おうね’とは言わなかった。 

だから、俺は決めた。

そして明日、行動を起こす。

‐続く-

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